昨日は、20分のVTRのために9時間撮影してヘロヘロのごんちです
先日のロケ弁です。
いつものスマホ・エクスペリア、照明は地明かりで撮影しています。
この日は料理の物撮りもあり、ライティングセットがありましたので、そこで撮ってみました。
ライティングのアリ・ナシを比較してみてください
【ナシ】 【アリ】
分かりますよね?
ナシに比べ、アリは発色が良くコントラストが整っています。
差は歴然ですね。
後加工ではここまでの差を埋めるのは不可能なんですよ。
だから、撮影現場で時間を使ってライティングをするんですね。
コロッケのソースにご注目ください。
【ナシ】 【アリ】
ソースの表面の反射の描写が違います。
【ナシ】は反射が少なく、【アリ】は反射が多くなっています。
言い換えると
【ナシ】はソースがコロッケにしみ込んでいるように見え、
【アリ】はコロッケにしみ込んでいないように見えます。
この差を理解していれば、番組の企画意図に沿っている描写をライティングで表現出来るということなんですね。
例えば、こんなナレーションが入る予定ならば…
「下町のお肉屋さんのコロッケ。おかみさんの手作りソースがコロッケにしみ込んでこれがまた抜群にイイ♪」
なんていうことなら【ナシ】のライティングをすれば良いですよね。
【アリ】ならば、
「老舗旅館のコロッケソースはとろみがあって、高級感がありますね♪」
こういうナレーションが付きそうです。
つまり、描写力が無いと伝えたい事とリンクさせることができないってことですね。
比較写真をもう一度見ますと…
差があるように見える箇所は他にもたくさんあります。
その差から何が、「言えるのか」「伝えられるのか」を想像してみると楽しいと思います。
番組ディレクターには色んなタイプの方がおられ、
■伝えたいことを映像化することに長けているタイプ
■映像化が苦手なタイプ
■構成力はあるが、演出が苦手
■お笑いは得意だが、料理は苦手
など様々です。
料理を映像化するのが苦手なディレクターには、実際に撮って見せて(今回のブログのように比較して見せて)見せ方で伝える意味が変わりますけど、どちらがイイですか?と説明します。
そこまでやらないと理解できないディレクターとは次回はありません
次回オファーをいただいても、丁重にお断りいたします。
う~ん、2回まではあるか(笑)
3回目は無いですね。
だって、我々は伝える仕事なんだからね。
理解が違い過ぎるとお互いストレスになるもんね。
まとめますと、
ちゃんと伝えようとすると撮影には時間がかかるということですかね。
ライティングに時間がかかっても、分かっている人はちゃんと待ってくれます。
美人過ぎないタレントさんとかね(笑)
ん?
違うか。
美人過ぎないタレントさんは盛ってもらいたいと思っているよね。
美人過ぎないことがちゃんと伝わっちゃうもんな。
書いておいてナンですけど、料理とタレントは違いました。
タレントさんは盛って撮りますよ
たまにはまじめな内容でお送りしました