ひと目でわかる!イラストブックレビュー
『女と男、そして殺し屋』石持 浅海 (著)

のこ
のこ

こちらは副業で殺し屋をしている富澤が

ターゲットをめぐる謎について推理を

働かせる「殺し屋」シリーズの第三弾よ。

ぬこ
ぬこ

確か前回は同業者の存在を

知ったんだよな。今回も

その同業者は登場するのか?

のこ
のこ

そうね。依頼者とターゲットが

互いの依頼とクロスする形で

進んでいくの。

ぬこ
ぬこ

は!?ということは富澤のターゲットが

ライバルの依頼者で、富澤の依頼者が

ライバルのターゲットってこと??

こりゃあいったいどうなっちゃうんだ!?

『女と男、そして殺し屋』石持 浅海 (著)文春文庫

あらすじ

個人事務所で経営コンサルタントをしている富澤充は忙しい毎日を送っている。

その理由は、本業の経営コンサルタントに加え、副業で殺し屋をしているため。

確実に業務を遂行するためには綿密な調査が欠かせない。

一方、インターネット通信販売業を営む鴻池知栄も副業で殺人を請け負う。

ターゲットの奇妙な行動を目にした彼らはその理由を探り、推理する。

出会うはずのない二人の殺し屋がある謎を巡り、驚きの真実を導き出す。

男と女 二人の殺し屋の仕事が関わり合うことに

平凡な中年女性である知栄が今回引き受けた対象は、七十二歳の床田輝子。

二ヶ月後の二月十二日までに実行してほしいという条件付き。

気になった知栄は、夫婦で行動している輝子を尾行しその理由を探ります。

すると、輝子は交通事故である女性を死なせてしいまっていたことが判明。

その女性には息子がおり、受験生である彼が受験する大学の合格発表が二月十二日だったのです。

一方、もう一人の殺し屋、富澤のもとにきた依頼のターゲットは高校三年生の植木雄太。

こちらは二月十二日を過ぎてから、早めに殺してほしい、という条件が。

引き受けることにした富澤ですがターゲットは近所の幼なじみである葛西実花とともに登下校したり、家の行き来をしていいることがひっかかります。

勇太の食事を気にかけたり、鍵の施錠まで確認する実花は、いったい何を心配しているのか…。

最初に実行に移したのは知栄。

ほとんど外出しいないターゲットが、家の裏口から出てゴミを捨てようとした瞬間、ナイフで首を薙ぐ。

無事に成功したこの殺人のニュースを見てまゆをひそめたのは富澤。

ターゲットの母を車の事故で死なせた人物が何者かに殺されたのです。

殺し屋たちはこの殺人の一件のあと「アフターケア」へと向かいます。

まとめ

冷静沈着、不完全な要素はできるだけ排除し、確実に依頼された殺人をこなす殺し屋たち。

今回はまさかのターゲット同士が関わりあり、という事態に、望まない展開を防ぐために動いた二人は顔こそ見えないものの、同業者の存在を知ることに。

キレ者同士の信頼できる仕事ぶりと日常、そして鋭い推理を描く、シリーズ第三弾です。

<こんな人におすすめ>

ビジネスライクな二人の殺し屋が推理を重ねていくミステリに興味がある
『殺し屋』シリーズのファン
石持 浅海のファン

ぬこ
ぬこ

えっ 依頼者とターゲットって

こんな関わりだったのか!!

そんでもって「アフターケア」が

ゾクゾクするなあ〜。

のこ
のこ

冷静沈着で鋭い推理力を見せる

二人の殺し屋。出会いそうで

出会わない彼らの仕事内容にも

ドキドキするミステリーね。

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