2024年5月14日火曜日

新緑がまぶしい



 田舎の家の春はする事が沢山です。時間が飛ぶように過ぎていきます。まず、春先に咲き終わったレンギョウの剪定をしました。次に冬の間にヒビが入ったドライブウェイを直しました。それが終わったら戸棚の金具の修繕です。こういうの、一般的にはパパさんが直してくれると思うのですが、我が家ではこういうのは私の仕事です。古い金具なのでホムセンで探すのにちょっと苦労しました。それが終わったら庭木に防虫剤・防カビ剤を撒きます。これらの薬は環境への負荷を最小限にするため、自分で散布機を買ってきて、ニームオイルなどを庭師のマックスに聞いた調合で自作しました。

 それから、芝の種を買ってきて、パッチ状になった部分を修繕しました。芝生の専門家を呼んでコンサルテーションを受け、土壌検査と施肥をお願いしました。込み入ってきたアセビや観賞用アジサイの死んだ枝を切り、それが終わったら今度は花が終わったツツジと伸びすぎたアベリア、メギの剪定です。木って植えるのにもお金がかかるし、枯らしてもお金がかかるんですよね(切り株抜去の費用が…💸)、、だから日頃の管理が実はとても大事だと最近分かりました。いろいろな失敗を繰り返しながら。

 また、片手間で花壇には野草の種を、小さなポットやプランターには野菜の種を撒き苗を植えました。どんどん発芽して、ハーブとかはもう食べられるようになったものもあります!子供が小学三年生になり、私の「なんちゃってホームスクール」で理科も教え始めたので、丁度いいですね。次は敷地内に生えてくるアザミの駆除です。冬の間に死んだ針葉樹の除去作業です。剪定で出た枝をまとめる作業です。モルチを足す作業です。春、二回目の防カビ剤の散布です。etc、etc。と、リストは以下延々と続きます。笑


 赤ん坊の頃から変わらない後頭部です


 コディは全ての作業にくっついてきて、自分は10メートル位向こうの日陰に座って私がすったんばったんする様子を眺めています。代わり映えのしない毎日ですが、1人&1匹でずっとうろちょろしており、なかなか余計なことを考える暇がありません。コディは、自分も毎日の行事に参加しているつもりです。声をかけると尻尾の先だけちろちろ動かしたりして、寝ているように見えても周囲への警戒を怠りません。


 それにしても庭の基本的な手入れだけでもこんなに力を使うとは知らなかったなあ~

 前の家の持ち主は月に2回、庭師を入れていたのですが、実際に自分でやってみてかなり納得しました。西洋の庭木や草は、そのままでも可愛いものですが、やはり手入れをしてこそ、輝くのです。手入れは時間をかけて、正しい要領で、タイミングを守ることが大事です。放置をすれば病気や害虫に弱くなって行ったり、樹形が乱れて枝が折れたり、枯れたり、結構繊細なものです。いやあ、こんなんではオーナメント的な花壇を作ったり、ホビーファームを作ったり家庭菜園をやるのなんて夢のまた夢だぞ(笑)ほんとに、なんでも自分でやってみないと分からないものですね。それから「美しい庭園を所有する人」の技術の高さと献身が、すごくよく分かるようになりました。ときどき居ますよね。家の正面玄関まで小さなスペースでも上手にお庭にしていたり、大輪のバラをアーチに這わせている人が。ほんとにすごいなと思います。




 家庭菜園は夢のまた夢ですが、ひとつだけ今年中に着手したいのがジョージアンスタイルの一角作りです。子供がチョウが好きなので、まだ虫さんや小鳥を楽しめる年齢のうちに、チョウやハチドリが沢山やってくる仕掛けを作りたいです。基本的な土木作業は庭師の方にやっていただいて、実際に木や植物を植えるところはなるべく自分達でやろうと思っています。子供にも手伝わせる予定です。自分が小さい頃、こうして家族や家のために何かする経験が不足していたと思うので、自分の子供にはなるべくやらせようと思っています。小さいうちから家族や人のために額に汗する経験は大事だと思う。

 真ん中の花が集まっているところには、犬の石像を置いて、いずれコディのお墓にしようと思ってます。草地と空、特に夜は天球を覆いつくす星空との間を遮るものが何もない家なので、それを活かしていつまでも空と庭とを気軽に行き来できるようにと考えています。コディはエキナセアの葉っぱ食べるのが好きなのでまわりにたくさん植えたいですね。ローズマリーとラベンダーの匂いも好きです。私の使ってる制汗剤の匂いも好きなのでお供え物のアイデアは今からバッチリです(笑)




 いつの間にか墓の話になってますが、これはまず犬が20歳まで生きてからの話なので。

 コディは順調に年をとっています。この犬はもともと若白髪がありますが、最近口の周りなどがとみに白くなってきて、可愛いです。白髪は増えたけど活発さは変わらないですね。最近特に印象的だった出来事としては、「車の中でパニック」というのを一回やりました。県道なんかで白線からのはみだしにドライバーが気付くよう、地面に刻みがついているところがありますよね。車がその上を走るとガーっと音が鳴るような部分ですが、公園に連れて行く道すがらあれを走った所急にパニック状態に陥り、最後部の席から運転席に向かって巨体を無理やり細い隙間にねじり込んで車内を移動してしまう事件がありました。
 
 制限速度が50マイル位の田舎道で後続車は75マイルくらいで飛ばしているし(田舎あるある)見渡す限りの農地で路肩もなく、このままだと運転席までコディがすり抜けて来てしまう感じがあり、本当に慌てました。農地の真ん中にぽつんとあった小学校の駐車場に滑り込んで事なきを得ました。助かった!この一件以降、後部座席に犬を固定するようカラビナと予備のリードとハーネスを設置しました。安全上もっと早くからそうしているべきでした。しかし、あの日と同じかそれ以上に手に汗握った出来事となりました。




 この一件で分かったことは、「コディは予測が難しい犬になりつつある」ということです。特に恐怖のレスポンスとしては今までになかった類の行動が見られるようになってきています。車での一件以来も、ドライブは出来ていますが、ふとバックミラーを見ると口を開けてハアハアしていたりと何かしらストレスを感じている様子が見られるようになりました。客観的に見てこの位の大きさの犬で黒いシェパードで行動の予測が難しいというのはあまり良くない状況だと思います。

 先週の夜、急に猛烈な雷雨が発生した時もコディは外に出ていこうとしていました。本格的に雷雨を怖がる様子を見せたのは2021年の9月ですが、それから約3年間で初めての動きです(恐怖した時は必ず二階に駆け上がって来ていました)。コディは裏口へと続く重いドアでも自分で開けられるので、もし「たまたま」あの夜ドアに鍵がかかっていなかったとしたらそのまま外へ駆け出し、土砂降りの中を走って行ったでしょう。普段からそのような行動は想定していないので、うちの敷地のフェンスが「たまたま」開いていたらそのまま農道へ出ていたはずです。嵐の暗闇と雷鳴の恐怖の中を死に物狂いで農道を走っていって車にひかれたかも知れません。他の家の敷地に迷い込んでショットガンで撃たれたかも知れません。




 そうかと思えば、あんなに訝しんでいた食器洗浄機や、渡り廊下への恐れは急になりを潜めてきていて、廊下は呼べばさっさと通れるようになっているし、食器洗浄機なんか横に寝転んで歯磨きを受けるくらいまで気を許してます。日によってレスポンスの強度自体も違います。日常の中で恐怖を感じる領域がアメーバ的に色んな事象の間を伸びちぢみしているみたいなのです。だから私からすると一見、なんでもない事に突発的に恐れを抱いたように見えるのかも知れません。今書いていて思ったけれど、ほとんど「妄想に取り付かれてる人」みたいな感じかなと思います。日々身のまわりの環境について色んな見方を行き来していて、時にはその中から「こわい」という感覚が生じてくるような。

 最近思うのですが、こういう大きな犬のプライム・タイムは、やっぱり8歳くらいまでなのだと思う。もちろんその後もずっと元気で毎日を楽しんでいますが、内側ではゆっくりと確実に衰えが進行しています。基本的に「8歳から先はボーナスステージ」「シニアなのにこんなに元気でいろいろ出来てラッキー」くらいに思っていた方が、飼い犬の老いを受け止める方の気持ちも楽だと思う。加齢と共に見た目や行動が変わり、内臓の機能が衰えるのと同じく、脳も内臓である以上、認知機能の衰えも自然なことだと思う。


↑↑↑トラブルメーカーの御尊顔↑↑↑
いつもニコニコなのにカメラ向けると真顔に。なぜ。


 一番だいじなのは「ささいなことで一喜一憂しない」ということですかね。
 細かいことでむやみに気をもんでは、犬に不安を抱かせることになる。これが正しいか分からないけどボスにまかせておいて、というスタイルの方がコディは安心だと思う。今回のパニック事件についても淡々と経過を見て、できる事を続けていく所存です。毎日の観察を怠らず、記録をつけ、栄養と運動と環境のマネジメントに注意し、引き続き脱感作的なトレーニングを継続します。パニックになる状況の傾向を掴み対策を練って、過度に腫物に触るような扱いをせず、安全には気を付けて、今後もケアして行きたいと思います。 


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