一時帰国と東京でのバケーションが、ゴールデンウィークと重なってしまいましたがこれはこれで、賑やかな雰囲気でいいかなと思っています。東京では、ホテルニューオータニに泊まっています。

 

ここ数年は、私が日本を離れてから進出してきた新しい外資系のホテルに泊まることが多かったのですが、今回はホテルニューオータニにしました。帝国ホテル、ホテルオークラと並んで東京の老舗ホテル御三家、などと呼ばれています。どこも甲乙付け難い素晴らしいホテルなのですが、ニューオータニは、幼少の頃初めて祖父母と東京に旅行した時に回転レストランでランチして感動したり、会社の同期の結婚式スピーチを任され極度に緊張してたら、密かに憧れてた先輩がリラックスしようよ、といって私の肩揉み揉みしてくれて彼に恋してしまったりと思い出深い場所です。Dと付き合い始めて初めての日本訪問で宿泊したのもここです。

 

 

このGWの賑わいがたのしい

 

グアムでもそうでしたが、最近旅先のホテルでの楽しみ方が変わってきて、3日前にチェックインしてからはあまり遠出せず、基本ホテルに籠っています。なじみのホテルならでは、勝手も知ってるしさらに楽しめる。ここニューオータニは館内と敷地全体が一つの街みたいなゴージャスさ、紀尾井町、赤坂方面にも四谷方面にも出られる便利な立地、そして趣向凝らした日本庭園と、魅力満載で居心地がいいんです。和モダン化に磨きのかかったオークラ、皇居を見渡すパレスホテルなど、改築を済ませた他の老舗ホテルに差をつけられて室料も値下がり気味な傾向が続いていましたが、最近はエグゼクティブフロアの充実などで巻き返しを図っています。

 

ホテルに籠る、とはいっても一歩も部屋から出ないと言うわけではなくて、ホテルの施設を利用したり、喫茶ラウンジでお茶したり、紀尾井町界隈を江戸時代の遺構の探索してみたりと、気が向くままに過ごしてます。新しい外資系のホテルもいいけれど、日本の老舗ホテルは日本に来ないと味わえない雰囲気を提供してくれます。今朝は上智大学の前に並木を通って四谷駅方面に出てカフェでブランチしてまったりしました。ゲイも何人か見かけたし、いつの間にか老人のおひとり様もかなり増えたな、ということを実感。そして観光地ではない四谷にいる観光客って何してるんだろう、などあれこれと久々の日本社会のヒューマンウオッチングも楽しいです。夕食は新宿あたりに出ようかとも思いましたが、きっと混んでいるだろうと思い、日本庭園内に立つ鉄板焼きレストラン「石心亭」を予約。飛び入り(Walk In)のお客さんが来にくい立地なので、GWの最中とは思えないほど静かでいい選択でした。もちろん、味も最高。お値段もそれなりですが、こういう時は円安で助かります。

 

 

 

ジェームス・ボンドシリーズが好きなDにとっては、実はここホテルニューオータニはショーン・コネリー版007「You Only Live Twice」(1967年、邦題:007は2度死ぬ)の舞台になった聖地でもあります。作品自体私が生まれる10年も前の映画なので私もDに言われるまで知りませんでした。あまり日本人は知らないかもしれませんが、ジェームス・ボンドシリーズのファンの間では、世界中の007聖地巡りをしている人たちが結構いて、ここホテルニューオータニはアジアにおける人気聖地の一つのようで、ジェームス・ボンドのコスチューム着た人が本館の建物を背景に撮った写真がSNSなどに載っています。Dはそこまでの007フリークではないようですが、今回は館内の色々なところで写真を撮ってました。

 

ショーン・コネリーが歩いたエントランスのシーンと現在の様子。

 

ネットの拾い写真。映画オタクのインフルエンサー。Dではありません。

 

 

さて、東京にいるのに、ブログをしばらく更新してなかったのは、バケーションだし時差ボケであまり気力がなかったことに加え、最近アメブロアカウントにDMがたくさん溜まっていることが関係しています。私アメブロのシステムをあまり理解してなくて、DMのIn Boxがマーケティング関係のメッセージで溢れてきて放置、1年近くチェックをやめたのですが、私個人宛のメッセージがかなりの数に上っていることに最近気が付きました。内容は、実際にお茶しましょう、飲みにいきましょう、NYの観光スポットやお勧めレストランアドバイスください、NYに住みたいがおすすめの界隈を教えて欲しい、などなど。中にはかなりご丁寧なメッセージもいただいており、これまで気がつかず、よって返信もブログ内での言及もせずにいました。

 

一番多かったのが「東京に来たらぜひお会いしたいので、来日の際にはお知らせください、」というメッセージで、そういった方々に対応しないまま東京滞在ブログを展開していくのは、何となく気が引けたのでした。改めてありがとうございました。そして返信もせず失礼いたしましたました。

 

またこの場でお礼と共にお伝えしたいのは、私の場合、ブログ経由で知り合った方と、実際にはお会いはしないと自分の中で線引きしています。傲慢に見えるかもしれませんが、毎回日本への一時帰国最中は日程が詰まっていたり、逆に今回のように人様にお会いできるような準備もできないオフモードのことが多いので、リアル面会は自分の中でとてもハードルが高くなってしまっています。また私がこのブログを書いていることを知らないDも日本に一緒にいるので、(別にやましいことではないのですが、)何かとややこしいことになってしまいます。

 

と言うことで、私の場合、ブログは会って話す新しいお友達を作る場ではなくて、普段の生活で溜まった行き場のない思いを吐露する場、同性婚してるゲイのアメリカ生活を発信する場、そしてざっくばらんに同じようなスタンスでブログやってる方と軽い感じで縛りのない交流をする場として考えています。そう言うパーソナルな部分と、実際にお会いすることで急に現実と交差してしまうことはかえって居心地が悪くなり、ブログやってる意味もなくなるのかなと思います。そういった考えなので、ぜひ今後もいいね、コメント欄を通した交流をさせていただけたらと思います。

 

上智大学と聖イグナチオ教会付近から迎賓館方面を眺める