2024年 川崎大師大開帳奉修 赤札授与

2024年 川崎大師大開帳奉修 赤札授与

2024年5月1日

はじめに

2024年が川崎大師の大開帳奉修の年、つまり赤札授与の年だと知ったのは、4月の初旬だった。福岡住まいの僕が用事があったので神奈川に来ていた時、乗車していた京浜急行の停車駅で掲示板にポスターが貼られていたことがきっかけだった。

その時には、用事の方が大切だったので、「今年は赤札授与の年なのね」程度の認識だったのだが、その後、ゴールデンウィークが近づくにつれ、「開催期間はいつだろう?」と気になり出し、ネットで調べてみた。2024年の川崎大師大開帳奉修は5月1日から31日までということがわかり、「ゴールデンウィークに行くことできるかも」と思い始めた。用事の関係でゴールデンウィークは実家に帰省することにしており、用事のタイミングによっては行けるかも、と考えた。

それと同時に20年前の2004年に開催された、川崎大師大開帳奉修に行って赤札を授与いただいた時の記録をこのサイトで残しておいたので、20年前の記録を自分で読み返した。2004年の時にはまだネット上で川崎大師大開帳奉修に関する情報は少なく、当時3時間待って赤札をいただいたと記録していた。

その後も2014年の時の他の方が書かれたネットの記事を読んだりして、情報を仕入れた。それで、ゴールデンウィーク中の5月1日、つまり初日に川崎大師に足を向けるかな、と考えるようになった。単に他の用事と重ならない日程を探したら、初日になってしまったのである。

当日の天気がよくなさそうなのは天気予報で確認していたが、5月1日が近づくにつれ、行く気満々になってきた。2004年の時にいただいた赤札はいろいろな事情で紛失をしてしまい、手元にないからご利益をいただけない状況にあって、20年ぶりにご利益をいただきたいと思うようになった。

午前10時に川崎大師に到着するように実家を出る

5月1日は、天気予報では昼は雨とのことであったが、行く気になっていたので、折り畳み傘を持って8時半に実家を出た。午前10時に川崎大師に到着するつもりで逆算したら、8時半に実家を出ることになったのである。実家の朝食時間も関係している。

午前10時に川崎大師に到着することにしたのには理由がある。赤札の授与は基本護摩の後に行われる。その護摩の時間は以下の通りである。

  • 6:00
  • 9:30
  • 11:00
  • 13:00
  • 14:30
  • 16:00

ただし、上記護摩時間の後、必ず赤札が授与されるかというと、そうではないのが問題を大きくさせている。川崎大師では護摩の他にもいろいろな行事を取り行っていて、その行事との兼ね合いから、日々赤札を授与する時間が変わるのである。配布しない時間帯も多い。

20年前の僕の記録と、10年前のネット上の他の方の書かれた情報から推測すると、11時の護摩の後に赤札を授与する可能性があるのではないか、と勝手に思った。11時に赤札が授与されると仮定すると、1時間待ちの10時に川崎大師に到着しておいた方がいいかな、と考えたのである。

川崎大師に1番近い駅は京浜急行の川崎大師駅である。なので、京浜急行で川崎大師駅に向かったが、大師線は乗車客の多くが赤札授与目的の人だった。当然、川崎大師駅で大勢降りる。すでに雨は降り始めていたが、折り畳み傘を刺して、川崎大師に向かった。

川崎大師の境内外の駐車場で赤札授与の行列に並ぶ

10時ちょうどに川崎大師に着いたが、参道も境内もあまり人気はいなかった。しかし、境内に入って目を左にやると、彼方の方に行列ができていた。彼方の行列がどうも赤札授与の行列らしい。本来ならば、まず本堂でお参りをしてから行列に並ぶのが筋なのだろうが、混雑するのを予想していたので、迷わず行列の方に向けて歩き出した。

行列のそばに行くと係りの人が早くも靴を入れるビニール袋を配布していた。混雑と雨のためだと思うが、先に靴入れのビニール袋を配ってしまうというのが20年前と違っているな、と思った。

行列は結構先の方まで伸びていて、最後尾は境内の外である自動車駐車場に仮設されたレーンの中だった。20年前の時には3時間待ちで喉が渇いて、ドリンク買いに行くのに大変だったので、今回は行列に並ぶ前にドリンクを買っておいた。

10時から行列に並んだのだが、ここからはただ待つだけだった。あいにく、雨が本降りになってきて、折り畳み傘を刺さずにいることは不可能だった。iPhoneで暇つぶしをしようにも、片手が傘で埋まっていたので、スクリーンを操作するのは難しく、結局radikoでFM横浜の番組を聴きながら、ただただ待っていた。

しばらくすると、少しだけ行列が前に進んだが、それっきり動かなくなった。11時の護摩の時に赤札を授与と仮定していたのだが、どうも行列の整理で若干前に空きができたので、少し前に進めただけみたいである。

行列がどこから並んでいるのか、見当もつかなかった。20年前の時にはここまで行列が並んでいなかったと思う。ただでさえ人が多いのに対し、さらに皆、傘を刺しているので、余計に行列の先が見えない状態になっていた。

雨が本降りの上に気温も少しずつ低下してきて、なんか涼しくなった。ペットボトルのドリンクを事前に買っていたので、水分補給には事欠かなかったが、ペットボトル買う必要性は低かったかな、と思っていた。

途中で、具合が悪くなり、車椅子で運ばれるお年寄りの人もいたぐらいで、かなり壮絶な状況の中の行列づくりであった。

11時の護摩の時間に行列進まず

10時から1時間、行列に並んでいて、radikoでFM横浜を聴きながら行列が動くのを待っていたが、11時を過ぎても何も起きなかった。「人が多いから、11時すぐには動かないよな」と思って、ただ待っていたが、30分経っても動かない。「これは11時の護摩の時の配布はなしか? とすると次は13時が護摩だから13時まで待ちか?」と思った。

流石に1時間半を過ぎてただ立って待っているだけだと、腰は痛いし、足の平がつって痛いしで、疲れも出てきた。それでも動きもしない行列の中、ただ待ち続けた。

12時に行列が動き、12時半に赤札をいただく

状況が変わったのは、12時だった。ついに行列が動き出したのである。ただ、動いたと言っても、スムーズに動いたわけではない。動いたり止まったりを繰り返した。それでも、駐車場のレーンが少しずつ進み、次第に境内に入り、そして、コンクリートの地面から土の地面へと場所が進み、徐々に近づいていった。

12時20分ごろ、ようやく本堂に辿り着いた。皆、傘と靴をビニール袋に入れて、本堂に上がる。ここで結構皆さん、時間が取られている。11時の護摩の時に赤札の授与を行い始めたようだが、ここの対応で時間が取られ、僕がついた行列のところまで波及するのには1時間を要していたようである。

本堂に入ると、弘法大師のありがたいご本尊を拝むことができるのだが、あまりに人が多くどんどん歩かされるので、ご本尊をしっかり見学する時間はなかった。誰もご本尊をしっかり見るという意識はないようでもあった。すでに護摩も終わっていたので、20年前には立ち会えた護摩の様子を今回は見ることも叶わなかった。

本堂から列はどんどんと信徒会館へと流れていった。そして、12時半についに、赤札をいただいた。赤札は無料でいただけるが、人に寄ってはお気持ちを出している人もいるようである。

赤札をいただいて、感無量な気分になる。20年前の時に比べれば待ち時間は短かったのだが、悪天候のため、結構疲れた気はする。行列で待っている間、トイレも我慢していたので、赤札をいただき、まずは財布の中に一旦納めてからトイレに行き、用を足した。

トイレの後、境内の屋台で赤札を収める収納袋を買い求めた。赤札は本当小さいし、20年前のものは紛失しているので、今回は無くさないようにと、収納袋を買い求め、後でその中に納めることにした。

赤札授与後にあらためて本堂お参りをする

赤札をいただいたので、順序は逆になったが、あらためて本堂でお参りをした。いろいろお願いごとはあるが、「すべてはうまく行きますように」というのが、基本のお願いである。本堂のお参りのところから、実はご本尊を遠目に見ることはできる。なので、お参りの後、改めて遠目でご本尊を目に焼き付けた。

供養塔で弘法大師様と繋がる

本堂でお参りを済ませた後、供養塔の列に並び、数分の待ち時間の後、供養塔から伸びる綱を掴んだ。この綱は弘法大師様の右手とつながるとされていて、より深いご縁がつながるとのことである。ここでもお願い事をして、祈念した。

八角五重塔を見学

そして、せっかくなので八角五重塔も見学することにした。ここも内部が開放されることはほとんどない。月一回の時と、川崎大師大開帳奉修の時ぐらいらしい。内部は二階建てになっていて、如来とかが安置されている。流石にここを見学する人は少なく、静かに弘法大師様をはじめとする如来像や絵などを鑑賞できた。

最後におみくじで運試し

赤札をいただいたので、特にお守りを買うという気持ちにはならなかったが、せっかくなので運試しとばかりにおみくじを引いてみた。引いたおみくじの吉凶はなんと大吉で、気分的にはかなりテンションが上がった。赤札のご利益が早くも出たか、という感じですらあった。

まとめ

10年に一度開催される川崎大師大開帳奉修だが、無事赤札はいただくことができた。ただ、初日ということもあってか、読売新聞のネットニュースでは6時からの護摩の時に赤札は配布され、その時に1000人もの人たちが列をなしていたという。また、テレビ神奈川のネットニュースによれば、僕が並んだ11時の護摩の時の行列は2000人近い人でごった返していたという。基本、1日6回行われる護摩のいずれかの時に不定期に赤札は授与されるのであるが、どの護摩の時に配布されるかは、当日川崎大師に行かないとわからない。5月3日からのゴールデンウィーク後半と、31日までの特に週末は相当の混雑が予想されるので、赤札をいただくのであれば、それ相応の覚悟をして川崎大師に出かけたらいいかと思う。

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