♪春色の汽車に乗~って~♪ JR四国『四国まんなか千年ものがたり』で新緑の渓谷・秘境を辿る 【3】了

fumimaron707.hatenablog.com

 

上下の南風号をやり過ごすとまもなく発車

佃駅で分岐する徳島線の線路を見届け再び吉野川を渡ります

大歩危駅発車からここまで合計3回渡ります)

徳島線との分岐点
下流側 上流側→

渡った先では案山子のお出迎えのほか

遊山箱料理を提供しているお店スタッフなど歓迎隊が現れます

遊山箱料理を提供している味匠藤本の料理長氏

このあと讃岐山脈越えの長い上り勾配を

ゆっくり進んでいき

車内では各席にデザートの和菓子とコーヒーが運ばれてきます

和菓子は徳島市徳島中央公園すぐ近くに店舗を構える

茜庵さん提供の季節の上生菓子と寒天菓子のゆうたまです

(この日は徳島県内のごく一部でしか生産されていなくて

地元でも知らない人がいるほどの幻の柑橘といわれる

ゆこうフレーバーでした)

持ち帰りも出来るよう箱入りになっています

 

短いトンネルを何個か通り抜けると

県境手前の秘境駅坪尻駅に入線

多度津方面へ向かう上り列車の場合は

スイッチバックは駅発車時になるので

引き上げ線横目にダイレクトにホームに入ります

 

春の時期、当駅ではハナモモの濃いピンク色が目を引きます

気温のピークの時間を過ぎ谷間で日陰にもなっていて

落ち着いてきたので降りて記念撮影します


そして発車時刻となりまず引き上げ線へ

引き上げ線に入ったときに見られる小さな滝
2024年春バージョン

運転士氏は乗車御礼の口上を述べてから

先頭車へ移動していきます

そして本線に入り

県境の長い猪鼻(いのはな)トンネルを過ぎると香川県です

猪鼻トンネルを抜けたところ

ちょうどトンネル手前、坪尻駅発車のタイミングで

アテンダントさんが車内販売の会計に回ってきましたが

キャッシュレス決済したいので

トンネルを抜けてからにしてもらいました

(上り便ではこの程度の影響で済んでいますが

大歩危行きの下り便では

ちょうど外部通信電波が途切れやすい山間区間に入った頃合に

会計のタイミングになるので

だいぶ支障をきたしているのではないかと推測されます)

土産に買った粟おこしならぬ“阿波おこし”

実はこれ

今回いただいた遊山箱料理提供の味匠藤本さんが作っています

祖谷(いや)地方名物のそば米(蕎麦の実)を使ったおこしです

徳島では蕎麦を麺としてだけでなく

蕎麦の実をそのまま茹でて具沢山の汁物と合わせて

そば米汁(そば米雑炊とも呼ばれる)

にして食べる風習があり学校給食にも出てきます

 

しばらく走行して讃岐財田駅で停車

きいろいアンパンマン編成

高知行き特急南風15号が颯爽と駆け抜けていきます

なお当駅停車中に車掌氏から記念乗車証が配られます

千年ものがたりが渓谷に掛かる撮影絶景スポットの

第2吉野川橋梁を渡っているのをベースに

日付印の周りは沿線の四季の名物があしらわれているデザインです

コースターと一緒に

ちなみにまだ当列車でもらったことはありませんが

車掌氏が女性のときは

日付印のデザインがレアな女性車掌版になるそうです

そんなの絶対欲しいに決まってる!

でもこればかりは運の巡り合わせ・・・

 

そしてほどなく

地元の歓迎隊の皆さんに見送られながら発車していきます

香川に入ると里の風景が広がります

そして次の停車駅はこんぴらさんのお膝元琴平駅

琴平駅で旅を終え下車されるお客さんに

アテンダントさんが乗車御礼のご挨拶に回ります

架線柱が見えてくると琴平駅到着の合図

駅に着くと20分の停車時間にフェアウェルサービスがあり

乗客専用のラウンジTAIJU

入口カウンターで引換券を渡して受け取ります

この日はイチゴのアイスクリームでした

夕刻で気温が下がってきたとはいえ

暑い日だったので嬉しかったです

ラウンジ内の様子
ラウンジ名にちなんだ大樹のオブジェと
金色の畳(お座り可)

外に出て駅舎の撮影なども楽しめる

ラウンジ内から駅ホーム

当駅で食器類の搬出が行われる
(往路便そらの郷紀行では食事が搬入される)

発車時刻間際に16時44分発の

岡山行きの特急南風20号がやってきます

通常なら琴平駅では特急列車は上下便とも

改札口前のホーム発着になりますが

千年ものがたり運行日は

跨線橋を渡らないといけなくなるのでご注意を

ちなみに現行ダイヤで下り方向の高知方面へ急ぐ場合は

終点まで乗らずに琴平駅で降りて17時07分発の

特急南風17号へ乗り換えるのがベストです

多度津駅だと次の19号まで40分くらい待たされます)

 

到着停車前にランチョンマットなど

客席回りの小物の撤収作業がなされたため

テーブル上はすっきりしています

そして発車時刻

駅係員氏や琴平駅で乗務を終え下車した

アテンダントさんらに見送られます

この後は運転停車も含めて終点まで各駅に停車していきます

そして終点までの間に引き続き乗務に残ったアテンダントさんから

最後のご挨拶もあります

 

次は善通寺駅で下車する人のために停車

ついでに高知行きの特急南風17号と行き違います

(当駅でも数分の乗り換え時間がありますが

跨線橋経由を伴ってドリフコントの舞台転換ばりに

めっちゃスリリングで慌しくなります)


次は金蔵寺駅で琴平行きの普通列車との行き違いのため運転停車

 

そして左側から予讃線の線路が合流し

留置線に停まっている車両が見えてくると

終点多度津駅2番ホームにほぼ定時17時14分に到着

ホームの自販機や空き飲料容器回収箱は
千年ものがたりのデザイン仕様

大歩危駅からのおよそ3時間の小旅行はこれにて終わりです

日はずいぶん傾きましたが

4月中旬にもなるとまだまだ明るい時間帯です

 

多度津駅からは

17時26分発高松行きの特急いしづち24号

に乗り換えるんですがどうやら数分遅れている様子

(位置情報案内では宇多津駅まではしおかぜ号表記となります)

対岸の3番ホームに松山行きの17時25分発

特急しおかぜ・いしづち19号(8600系固定運用)

が先にやってきました

乗車する24号も8600系の固定運用なので

当駅で8600系同士が行き違うことになります

そしてやがてやって来た24号

8600系編成の場合、高松行きのいしづち号側は

基本的に7号車抜きの2両編成になりますが

この日は通常ならしおかぜ号編成で使われる

グリーン席付きの3両編成でした

よって7号車自由席があります

 

検査やその他何らかの理由でまれにこういうことあるんですよね

グリーン席が使えるきっぷならうれしい誤算ですけど

自由席用のきっぷだと

恩恵は座席が増えていることくらいでしょうか

ただ、基本2両編成でも自由席に余裕のあるいしづち号なので

逆に持て余している印象ですが・・・

 

宇多津駅でしおかぜ編成とお別れし

内側2線が瀬戸大橋へ通じる線路

岡山行きの特急うずしお22号とすれ違って

夜出発のサンライズ瀬戸号が待機する高松運転所の横を通過すると

まもなく終点高松駅

遅れは解消され定時の17時57分に到着

多度津駅からおよそ30分の所要時間です

新しい駅ビルが開業して初めての高松駅

前回来訪時は絶賛工事中だったので

なるほどホームからだとこんな風に見えるんですね

乗り換え先の特急うずしお25号は折り返し便ではなく

車庫からの回送でやってくるためまだホームには入ってきていません

(さっき高松駅手前ですれ違った岡山行きとして出ていったので居ない)

 

発車時刻18時13分の5分ほど前になってようやくやってきました

お馴染みの2700系です

通常3両での運行便で

コロナ禍で需要が落ち込んだ一時期は

2両に減車されていたこともありましたが

需要回復期を迎えた今は3両に戻されたようです

夕刻のラッシュ時間帯の設定からか

池谷駅以外の特急停車駅に設定されている駅すべてに

こまめに停まっていきますが

間近にGWを控えた日曜日とあってか

乗客数は2両でも間に合う程度です

その割に所要時間は所定では68分と

停車駅が少ない便と変わらないんですよね

ということは走行区間では

だいぶ速度を上げているってことですよね

でも乗ってる分にはスピードの差は感じませんが

 

日も暮れ疲れもあり車窓などどうでもよくなってて

車中ではずっとボーっと間食つまみながら過ごしていました

そして定時の1分遅れで終点徳島駅

改札口前の2番ホームに到着

 


今回の旅はこれにて終了です

暑くてちょっとへばり気味ではありましたが

また思い出一つ刻みました

 

今回もお読みいただきありがとうございました

 

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