おはようございます。

昨日(5/19)のNY市場は続伸。主要産油国による協調減産の延長観測などを背景に50ドル台を回復した原油市況が石油株や鉱山機械関連の株価を押し上げて終日買い優勢で推移。19日からのトランプ大統領の外遊中は「ロシアゲート」への警戒感が一時的に和らぐと見方も株価の押し上げ要因に。

NYダウ 20,804ドル +141、ナスダック 6,083 +28 
米10年債 2.234% +0.005、NY原油 50.49 +1.18
為替 111.45円/ドル、日経先物(夜間) 19,620円 +50

【主な政治・経済イベント】
5/23(火) 米4月新築住宅販売、トランプ政権の予算教書
5/24(水) 5月FOMC議事録
5/25(木) OPEC総会
5/26(金) G7シチリアサミット、米1-3月期GDP

■ NY市場展望 : 予算教書次第の波乱含み
NYダウのテクニカルは長めの陽線を2本並べてリバウンド期待を高めているものの、陰転して日柄が浅いMACDや依然として2.3%未満で推移している米10年債利回りを踏まえれば、下値不安は継続しているとみるのが妥当。

最大の注目イベントは、23日に公開予定のトランプ政権の予算教書の詳細版。ここで景気刺激策の財源について現実味のある案が提示されるようなら史上最高値(21,169ドル)更新が視野に。

ただし、従来通りの曖昧な歳入策に終始する場合や“国境税の導入”に踏み切る場合には、先週同様に「イベントの狭間を狙った仕掛け売り」の建て前として利用され、20,400ドルを割り込むシーンに警戒したいところ。※ 
トランプ政権の政策実現力に対する懐疑的な見方から、いずれにしても短期的な乱高下要因に留まりそうです。

(まとめ)テクニカル要因やロシアゲート騒動が上値の重石となる一方、景気良化期待が下支えとなる
「20,600〜21,000ドルレンジの持ち合い」をベースとしながら、予算教書の内容を加減した推移へ。

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■ 日本市場展望 : 外資主導の波乱含み

トランプ政権の動向や需給主導で波乱含みの外資需給に左右される不安定な推移が本線。

それらに異変がなければ 19,400円水準に控える20日線や企業業績の回復基調が下支えとなる「19,000円台後半の持ち合い回帰」が本命視されるものの、トランプ警戒の増幅などにより世界的にリスク回避志向が高まる場合には19,200円水準までの下ブレも念頭に。


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