浩介「軍隊とか刑務所じゃあんめーし。あのころ教師でいたヤツらはホント軽蔑するね」
有希「くくるねぇ」
浩介「そのぐらい恨みあるよ。横暴見ててなんも言わんかったヤツらも。全員正座させて反省させたいね」
有希「まぁ気持ちはわかる」
浩介「あの頃の反動なんだろうな、ゆとりとか今の感じ。たぶん俺らとかその上の人たち? いま親の世代がまったく学校信用してなくて、教師だろうがなんだろうが関係ねぇ、言うことは言うってなったんじゃん?」
有希「かもね」
浩介「昔の親は言わなすぎだったし」
有希「言わなかったねぇ」
浩介「で、反動で今は『正義は我にあり』 モンスターペアレント」
有希「振り幅ごいすー」
浩介「いやたぶん世の中ってそうなんよ。世代ごとにあっちに振れてこっちに振れて、どっちも極端」
有希「中間行けないんかね?」
浩介「主役の世代が変わっちゃうからな。ムリなんだろうね。自分の体験で判断してりゃそうなるよ」
有希「ふーん(佳代に)つまんないっしょこんな話。寝ていいよ。用意しな」
浩介「あぁ寝ろ寝ろ」
佳代「ううん」