CRADLE OF FILTHを観てきました!!

去年のLOUD PARK 17で久々の来日を果たし、会場内でCoFの単独公演決定のニュース!
なんとも粋な発表でした。


僕が会場に御降臨されたのが18:30頃。
観客の入りはかなり良さげ。
左右に少しだけ閉鎖しているエリアはあったもののそんなことしなくても充分に入っていたと思います。


ライヴはほぼ定刻通りにスタート!!
オープニングは6thの2曲目!!

セットリスト

1. Gilded Cunt
2. Beneath The Howling Stars
3. Blackest Magick In Practice
4. Heartbreak And Seance
5. Bathory Aria (I: Benighted Like Usher / II: A Murder Of Ravens In Fugue / III: Eyes That Witnessed Madness)
6. Dusk And Her Embrace
7. The Death Of Love
8. You Will Know The Lion By His Claw
-Encore-
9. The Promise Of Fever
10. Nymphetamine (Fix)
11. Her Ghost In The Fog
12. Born In A Burial Gown
13. From The Cradle To Enslave

約100分ほどのライヴでした。

ラウパでの物足りなさを見事に払拭してくれました。
と言ってももっとやってくれて良かったけどね。

メンバーは全員が儀式的かつ悪魔的なメイクと衣装に身を包でいてステージ上はとても華やか。それこそアングラ劇団の暗黒舞踏会風ミュージカルな感じ。いや演劇とか全然観に行ったことないけど。
劇団長のDani Filth(Vo)はトゲトゲしい格好で動き回り、吸血鬼らしい見た目に反してアクティヴ。ステージを左右に動いて観客を煽る動きも忘れず、ショーマンシップ高し。MCはナチュラルでそこまで芝居掛かった雰囲気はなかったです。曲の題材の説明と共に曲名をコールして演奏開始ってパターンで1曲1曲パッケージしていてライヴらしい流れっていうのもあまりなかったかな。
Voパフォーマンスは超最高。邪悪なダミ声やグロウルを中心に要所であの"キャアアアアアアアアアア!!!"という金切り声でガンガン鼓膜を突き刺していく。キャアアアアアアア!!する時はマイクをデコあたりで構えて上を向いて絶叫するんだけど、まぁその姿が格好良いわけで。Daniがキャアアアアアアアアアアアア!!!するたびに大歓声。やっぱりあの声は唯一無二ですな。
楽器陣は3人ともよく動く。Daniも動くので結構わちゃわちゃしてました。
特に目立ってたのはRich Shaw(Gt)。大振りなヘドバンしたり、ギターを弾きながらグルグル回転したりとかなり激しいパフォーマンス。おちゃらけた身振りでも観客を楽しませるなど、とても良いキャラをしていました。
Galder…じゃなかったAshok(Gt)はソロでの見せ場が多め。激しいRichと違ってメタルギタリストらしいクールなアクションで魅せるので、その対比がGood!でした。
紅一点のLindsay Schoolcraft(Key,Vo)はシンフォニックな音使いや耽美なピアノの旋律でサウンドを装飾しつつ、細めの歌唱で数々のクリーンパートを再現。特に出番がない場面では両手を大きく広げて黒魔術でもやっているかのような動きが可愛かったです。
透明のプラスチック板に囲まれたドラムセットでバシバシ叩いていたMarthus(Ds)はリズムがやや危なかった。爆走するとズレそうになるところを強引にフィルで持ち直してってところがB級突貫スラッシュみたいでした。
今回のセトリはラウパの時のセトリをベースに曲数を増やした形。
新譜からは2曲でその他のアルバムからも満遍なく選曲されていて新旧であまり偏りがない。
でももっと聴きたい曲はたくさんありました。
「Lilith Immaculate」とか「Cthulhu Dawn」とか「Funeral In Carpathia」とか「Tragic Kingdom」とかも聴きたかった。というか今回やった曲を全て外して新しいセトリを組んでも良いくらい。そのくらいやってない名曲があり過ぎる。
フロアはかなり盛り上がっていたんだけど、ビックリしたことにサーフが全く起きませんでした。
モッシュは多少あったもののそこまで大きくもなく。CoFって別にNo Moshじゃないですよ?
でも拍手や歓声は大きいしクレイドルコールも起こるしでみんなライヴを楽しんでいる雰囲気はしっかりありました。
残念だったのは音。
ラウパの時のような力強さと鋭さがなくて、妙にもこもこもこもこと籠ってて抜けが悪い。
良く言えばホラーな雰囲気が強かったと表現出来るけど、CoFの持つスケール感を出し切れていないマイナスのほうが大きかったです。
もしかしてシンフォ系のメタルとリキッドルームって相性悪い?
こうなると10月のDIMMU BORGIRもちょっと心配。
まぁそんなマイナスはあっても充分楽しめましたけどね。

ライヴ終わりにまだ時間があったのでレイトショーで『パシフィック・リム』の2作目を観ました。
ライヴと映画のハシゴなんて初めて。
まぁ1作目のほうが面白かったよね。