GLAMOUR OF THE KILLS ブレイクするぜ(`・ω・´) | ドラマー大好き!

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HM/HR(ヘヴィ・メタル、ハード・ロック)を中心に音楽CDを好き勝手に紹介していきます。レビューなんて大層なものじゃございません。単なる感想文です。
他にも音楽関係を中心に思いついたことをダラダラ書いています。

GLAMOUR OF THE KILL

「SAVAGES」 (2014)

サヴェイジズ 【ボーナス・トラック1曲収録】/グラマー・オブ・ザ・キル
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ドキドキドキドキドキドキ
今年のラウドパークもつつがなく終了しましたので、おいらが行ってきた2日目のレポでもさせていただきます。



しかーし、その前に前の記事でもちらっと書いたけど、改めて今年のラウパーの面子を見てみると


初日トリ・アーチ・エネミー

初日トリ前・ドラゴンフォース


2日目トリ・ドリーム・シアター

2日目トリ前・クリーター


正直失笑もののしょぼいフェスになっちゃいましたよね。。。特に2日目なんかハコのデカいスラドミかDOJOかって感じだったし。。。


出来ればラウドパークというフェスが世界に誇れるメタルフェスになってほしかったんですけど、もはや日本のHM/HRのガラパゴス化やマニアック化が行き着くところまで行き着いた感もありますし、今後もこんな感じでやっていくんですかね?




というようなことを踏まえた上で、今年のレポを書いていきます(`・ω・´)ゞ




<アリオン>

はじめましてのフィンランドの若手メロスピバンド。当初はオープニングに合わせて会場に到着する予定だったけど、まぁメロスピだし最後の曲までに間に合えばいっか~って感じで向かった結果、ラス前の曲の途中で到着。


そこで演っていたのはいかにもなメロスピ曲(”Burn Your Ship”って曲)で、若いわりには意外に演奏も安定していてこれはGOOD!(°∀°)b


でもラストで演った代表曲らしい”Lost”って曲は、なんかイマイチ盛り上がらず。速い曲を勢いで演れる力量はあっても、こういう荘厳なドラマチックな曲をちゃんと再現できるまではまだ無いかな。

それでも良いバンドだと思ったし、今後日本のマニアに好かれそう。


あ~、でもナンちゃんみたいな顔のVoが格好悪かったなwww




<ペリフェリー>


はじめましてのアメリカのプログレバンド。ちょっと聴いた印象はオーペスっぽいかなぁ。


ここも演奏は安定していて複雑な曲をちゃんと演れて力量はあると思ったけど、それもそのはずもうキャリア自体は10年もあるのね。


でもオーペスっぽいって思った理由のちょいちょい挟むデス声が、やっぱりどうにも曲にマッチしてない感じがするんだよな~。


今のアメリカの流行りだからって、どいつもこいつも最近のバンドはやたらとクリーンVoとデス声の使い分けを多様しているけれど、うまくやってる感じのバンドは中々ないんだよね(おいらの好みの問題でなく)。


あとプログレ系のバンドのライヴは、やっぱおいらには合わないなってのも感じて2曲目の途中で離脱して場内散策。今日のトリがプログレ系の大物であることに一抹の不安も。。。




グラマー・オブ・ザ・キル


最近売出し中のイギリスの若手今風メタルバンドで、今回のおいらのお目当ての1つ。何しろデビューアルバムを発売直後に購入して、まぁそこではちょっといいなって思ったくらいだったんだけど(苦笑)


去年出た2ndは当たりで、これでブレイクの気配を感じさせながらもイマイチ伸び切れてない印象で、特に日本ではおいらの周りではそれなりに盛り上がってたりもしたのに、BURRN!でほとんど取り上げてもらえてないからなのかパッとしない感じです。


けれども今回の待望の初来日で多くの人に知ってもらえることを期待しつつ、そして自分の目でどれだけのバンドか見極めようと思い、アリーナど真ん中の後ろの方で観戦したんだけど。


いや、こいつら格好いいわ(・∀・)


もう出てきた瞬間、残念ながら前の2バンドとは華やかさが全然違う。それどころかハッキリ言って今日出た12組の中でも1番かもしれないくらいの強烈なオーラが出てたわ。


もっとも今日の面子の中でそういうスター性を感じさせたのって、他にはウィズインのシャロン譲とガゼットのVoくらいしかいなかったけどさ(-ω-)


ステージアクションもこなれていたし、何でこれだけのバンドが3番目の出演なんだ?って思ったね。


1stアルバムではブレット・フォー・マイ・ヴァレンタインのフォロワーっぽい雰囲気があったり、さっきも書いた不必要なスクリームなんかがマイナスポイントだったりもしたけど、


2ndではその辺の小技に走るのが減退されて、1stでも魅せていたメロディセンスに、あ~こいつらメタル好きなんだなってのを感じさせる部分も多々あって、その辺りがライヴだと本当によく生かされておりました。


まさにHM/HRの正当な継承者と呼ばれるにふさわしいバンドで、これからもっともっとビッグになってもらいたいものです。


そんなわけで40分にも満たない時間だったけれど8曲も演ってくれたし、これを機に日本でもブレイクして単独公演にまでこぎつけてもらいたいものです。


早くも3組目にして今日のMVPが出てしまいましたし、もっと長く観たかったね~♪



最後に1つだけ嫌だったことがあるとするなら、最後の最後にウォール・オブ・デスをやらせたことかな。まぁ今どきのバンドだったら仕方ない部分もあるんだろうけれどさ~。


それにしても初めて目の前で見たけど、やっぱ意味分かんねえわ。元々モッシュが嫌だったから後方で観戦してたんだけど、そのわりにそこまでモッシュとか波乗りは発生してなかったんだけど、これだど単独演ったら荒れそうだね汗


単独でじっくりと観たいと思う反面、これじゃ単独で来ても行かないかな。




<ガゼット>


今日の日本枠はV系のガゼット。名前だけは知ってたけど、音楽は全く知らず。開演前のアナウンスでドーム公演も演ったって言ってたけど、そういうのをこんな狭いハコのフェスに呼ぶなよな~汗


でもそのわりに開演しても盛り上がってるのはアリーナ正面のごく一部だけで、ほとんどは静かなもの。出演の発表が直前だったからファンもあまり来れなかったのか、あまりにもガゼット以外が聞いたこともないようなマニアックなバンドばっかりだったので躊躇してしまったのかw


絶対的なアウェイな空間とはいっても広いハコではやり慣れてるしキャリアもあるようだから、演奏面でもステージングも何の問題もなく、ディルよりもよっぽどちゃんとした魅せるショウを演っているよね。


もっともディルの場合は変な方向に行っちゃっただけで、あれはあれでむしろOKなんだけど(^_^;)


音楽はユーロビート風のダンスミュージックのノリを現代メタル的なサウンドで演りつつ、V系特有の声を乗せた感じで、このダンスミュージックmeets現代メタル風サウンドは去年出たクロスフェイスにも通じるものがあるけど、何気にこういう音楽が今の流行りなんかね?


サウンド的にはそこまで嫌いでもないんだけど、このV系特有のねっとり声がどうしても生理的に受け付けないので、1曲聴いただけで離脱して昼飯タイムにしました。


本人たちは筋金入りのメタラーらしいから、良い思い出になったのかな?




<ベルフェゴール>


はじめましてのオーストリアのブラックメタルバンド。最近オーストリアのバンドが個人的にぷちブレイク中なんだけど、ブラックメタルは興味ないので。


内容は、まぁ~色んな意味で凄かったので、ブラックメタルファンなら大満足だったことでしょう。


おいらはサンダーの場所取りということで隣りのフロアで聴いてたんだけど、座ることも眠ることも出来ずただただ苦痛なだけの文字通り地獄の30分でしたヽ(;´ω`)ノ




<サンダー>


おいらの最も大好きなバンドのサンダーがいよいよラウドパークに初参戦です。


それにしてもせっかくの晴れ舞台だというのに、ベルフェゴールとホーンテッドに挟まれるというとんでもない順番で、今日の面子の中での場違い感はパネェっすねあせる


もっともそんなことでは負けないのが生粋のライヴバンドサンダーなので特に心配はしていなかったものの、それよりもこの会場中を埋め尽くすモッシュ小僧たちに、V系ファンやドリーム・シアターファンがサンダーのライヴを観てどう思うのかという興味はありましたが、まぁ我々はいつもの通り楽しく歌って踊るだけです♪


おいらはアリーナのほぼ真ん中の位置の、前から4~5列目の位置で観戦してました。



オープニングは去年のライヴで久々に復活させたAC/DCの”Thunderstruck”を会場BGMで流して『サンダー!』コールを発生させた所から、かつてはライヴのラストの定番曲だったけど最近は1曲目に使用することが多い”Dirty Love”から。


嬉しくなるくらいにこういう舞台でも、いつもクラブチッタで演っているようなアットホームな空気のライヴを演ってくれて、いつも通りにダニーの号令の元歌い踊る我々サンダーチーム。


締めは当然『ナナナーナナ、ナーナー♪」の大合唱で、ブラックメタルで冷え込んでいた(笑)ビッグ・ロック・ステージは一気に温まりました♪


ちょっと気になったのはベン・マシューズが病気だとかで、ユニオンのピーター・ショルダーが代役を務めていたことか(´・ω・`)



今回は持ち時間が45分だから実質35~40分と短いため、ベスト選曲のオンパレードで攻めていくのだろうと思いきや。。。


2曲目に知らない曲が!?(@_@)


サンダーのライヴではお約束のブリティッシュロックの往年のバンドの曲をカバーするってのがあるからそれなのか?と思いつつ、ダニーに操縦されるままに踊るワシらwww


その後はサンダーファン以外でも知ってそうな”Higher Ground”から”River Of Pain”と名曲が続いて盛り上げた所で、5曲目にまたも知らねえ曲を歌い上げるダニー。そして為すがままにダニーに文字通り踊らされていくサンダーチームwww


ラストは本番でのラストの定番曲の”I Love You More Than Rock ’N’ Roll”で、歌い踊ってあっさりとラスト。わずか6曲で終了とは。。。覚悟はしてたけど、やっぱあっという間だったね~。




おいら達はいつもの通りただただ楽しく歌い踊ってるだけだったので、周りの反応なんかは全然分からなかったんだけど、終わって帰る時フロアーがビッチリ埋まってて中々帰ることが出来なかったのが、逆に嬉しかったね(*^▽^*)


今回はネットでのサンダーのライヴの評価が気になったのでちょっと見てみたんだけど、概ね良い評価ばっかりでベスト・アクトと言ってくれてる人も多く、悪い評価ってのは全く観かけませんでした。しいて挙げれば時間が短いってことくらいか。


中にはバンドと一緒になって楽しんでる我々ファンも含めて褒めてくれてる人なんかもいて、ファン冥利につきやす(*゚ー゚)ゞ



結構多かった意見として、Voのおじいちゃんが頑張ってるってヤツ(爆)。デビュー時の若くてロン毛の頃のイメージしか無かったっていう人もちらほら。

あ~そっか、おいらたちはもうずっと昔っからああいう感じのダニーと付き合ってるから特に違和感を感じないけど、端から見りゃあそうなるのかw




まぁ~今回は40分にも満たないわずか6曲のショウで物足りなさはもちろんあるけれど、どうせ来年チッタに単独で来てくれるだろうから、そっちを楽しみに待つから別にいいとして、


今回初めてサンダーのライヴに触れた人たちが、こんなんじゃあ物足りないから単独でちゃんと観たいって思ってチッタに来てくれたら嬉しいですね♪


サンダーがライヴバンドとして定評があることはメタラーなら知ってる人は多いと思うけど、じゃあサンダーのライヴに行くか?となるとちょっと敷居の高いバンドだと思うし、最初の解散からの復活後は新規ファンが入りづらいベテランバンドになってしまっていた感があるので、サンダーのライヴに行くキッカケが無かったと思うから、今回が良いキッカケになってくれればと思います。


サンダーのライヴは一度ハマると病みつきになってしまう楽しいライヴなので、多くの人にぜひともフルショウで楽しんでもらいたいです。


サンダーはいつでもWelcome To The Partyです♪




と、ここで終わればいいんだろうけど、最後にこのイギリス人共にどうしても一言言っておきたいことが(。・ε・。)


初見の人は多分あんま気にせず普通に楽しんだと思うけど、実はこのイギリス人共このラウドパークの大舞台で、とんでもないもんをぶっこんでたんですね。


今回のサンダーはわずか6曲しか演らなかったわけだけど、レポにも書いた通り2曲知らない曲を演っていて、セットリストをチェックしてみたらどっちもまだ未発表の新曲だったんですね( ̄^ ̄)


サンダーファンじゃない多くの人たちは、おそらくせいぜい”River Of Pain”くらいしか知らなかったけど何か楽しむことが出来たのかもしれないけれど、実はサンダーの熱狂的なファンですら3分の1の曲は知らないで楽しんでたんですね。



サンダーファンもそうでない人も分け隔てなく平等に扱うよっていうスタンスなのか、本当にまぁ~、ったくこの人食いイギリス人共め!




<ホーンテッド>


サンダーで疲れたので水分補給後、スタンドで2曲ほど観戦した後睡眠タイム。


さっきのブラックメタルよりはデスメタルの方が勢いがある分楽しめるけれど、今のおいらにゃあこの手の音楽は本当に受け付けませんm(_ _ )m


ベストアクトに選んでた人が多かったし、好きな人は楽しめたのでしょう。




<ライオット>


初めて買ったBURRN!の表紙がライオットだったという思い出深いものがあったり、何枚かアルバムは聴いてるけれどそこまで思い入れはないバンドでした。


とは言えこういうフェスでは観たいバンドという感じだけど、出来ればマーク・リアリの存命中に観てみたかったね。


アリーナでの観戦も考えたけれど、まだ疲れていたので真横のスタンドから観戦。



初っ端メタルインストを代表する名曲”ナリタ”から始まり、続けて”Fire Down Under”と名曲の連発。


いやいや予想以上に演奏はパワフルで良かったし、新Voもハイトーンがもの凄く良いヤツ見つけましたね。


疲れてたので中盤は眠ってしまったりもしたけれど、ラストは”Warrior”から”Thunder Steel”とまたも名曲連発で盛り上がってフィニッシュ。


やっぱり良い曲沢山持ってますね、良いライヴでした♪




<デス・エンジェル>


ウィズインの場所取りで隣りのフロアーで観戦。


元スラッシャーだけど、イマイチデス・エンジェルは思い入れがなく『ACTⅢ』しか聴いたことはないので(黒歴史のオーガニゼイションは聴いてるけれど)、ほとんど知ってる曲は演りませんでした。


それでも元スラッシャー魂を揺さぶる強烈なライヴだったけど、ブランクのせいなのか単純に歳のせいなのか全然ヘドバンが出来ない(x_x)


彼らはキャリアは30年近いけど、デビュー時全員ティーンズだっただけあってまだ40代半ばなので、Voのマークを始めマッチョで若々しくアグレッシヴな良いライヴです。


でもさすがにあのモッシュの群れの中に入るのは勘弁で、隣りのフロアで離れての観戦がベストですね。




<ウィズイン・テンプテーション>


ラウドパークは2006年以来8年ぶりの参戦、来日は2007年以来7年ぶり。


ラウパー06の時はちょっと好き程度だったけど、このブログを始めた2010年頃から突然ハマってしまって大好きなバンドに昇格したため、またライヴを観たいと思っていたのでようやく念願叶いました。


もっとも出来れば単独でゆっくりと観たかったんだけど。



まず初っ端は元ナイトウィッシュのターヤとのデュエット曲の”Paradise”からスタート。


んっ!?でも何かシャロンの声が小さい。本人の問題なのか、マイクの問題なのか、それともターヤのパートがテープで処理されているのが影響しているのか、何かイマイチ盛り上がりに欠ける。


この後も前作収録曲の”Faster”~”In The Middle Of The Night”と勢いのある曲が続くけど、何か空回り気味というかシャロン譲から余裕が感じられない。。。(・_・;)


今日は爆音祭りになってしまっていて確かにウィズインがサンダーとは別の意味で浮いてしまっているのは事実だけど、それへの変な対抗意識なのかな?何かイマイチ感が。。。


けれども4曲目でまたもや前作からのバラード”Fire And Ice”をじっくりと歌い上げることによって、ようやっとシャロン譲の本領発揮。そうそうこれですよ、今日のこの爆音祭りに辟易してしまっているウィズインファンが求めているのはナイチンゲールの声を持つと言われているこの声で癒されることなんですよ。


続く新作の”And We Run”でもじっくりと歌い上げられてどんどんとペースを取り戻してきて、シャロン譲も乗ってきました♪


乗ってきた所で、今日のシャロン譲は白いドレスのせいなのか何かいつもよりも可愛らしいね♪もう今年40歳になったとは思えないですw



それ以降の後半は十分に堪能できたんだけど、今回はここ2作品からの曲がメインだったため、過去の名曲をあまり演ってくれなかったのが残念。


そしてこのアウェイな空間でペースを掴むのに苦労していたようなので、やっぱり単独でじっくりと観たかったです。


もっとももしこの日ウィズインがいなかったら、爆音祭りで本当にキツかったので、いい癒し効果で助かりました♪




<クリーター>


クリーターなのかクリエイターなのか。とりあえず昔からの習慣でクリーター表記にします。


クリーターは80年代のアルバムを2枚、90年代のを1枚所有してはいるものの、あまりそこまで思い入れはないバンドで、こういう機会でも無ければ観る機会はなかったでしょう。


いい感じにお腹も空いてきたのでウィズインの終演後に夕飯を食べて落ち着いた所で、スタンド席の真正面でまったりと観戦。



ところでクリーターって昔っから熱狂的なファンが付いているから迂闊なことは言わない方がいいというのがメタラーの間での暗黙の了解?になっていて、今までこのブログでもクリーターについてキッカケが無かったため特に触れたことはなかったんだけど、


今回はラウパーを堪能したクリーターファンの怒りを買ってしまうことになるのかな~。



まずは最初に触れた通りクリーターがトリ前というポジションにいることや、前回のブログでも書いた通り下手すりゃトリになっていた危険もあったわけで、本当に今年のB級感はちょっとどうなんだろうね。



だってさ~クリーターってスラドミですらトリを務めさせてもらえないバンドなんだよ。スラドミには過去に2回出演して、05年の時は1組目、09年の時は2組目の出番って、スラドミですら前半に出てくるようなバンドがラウパーのトリ前ってのはやっぱおかしいっしょ。


クリーターファンは感慨深いものがあるかも知れないけれど、普通に考えて中盤よりやや前のポジションが妥当な所じゃないの?と、サンダーファンからのクレームを。



あとクリーターの音楽だけど、確かにデビュー当初は明らかなスレイヤーのフォロワーだったけど(キャリアはあんま変わんないんだけどね)、90年代に色々と音楽性の幅を広げて脱スレイヤーを図ったというのに、今回生で観たクリーターは曲の雰囲気からリフの感じからメンバーのたたずまいにミレのVoと、まんまスレイヤーになってしまっていた印象でした。



でも観れば観るほどスレイヤーには確かにあるのに、クリーターには足らないものがあって、この辺りがスラッシュメタルの枠を超えてエクストリームミュージックの帝王にまで登りつめて、ラウドパークでも文句なしの3回のトリを務めているスレイヤーと、


あくまでジャーマンスラッシュの帝王止まりで、ラウパーどころかスラドミのトリも務めさせてもらえず、ラウパーでちょっと良いポジションで演れたくらいで、こんなくそブロガーにギャーギャー言われてしまうクリーターとの間には、何か分からんけれど明らかに差があるんですよね。



まぁ、ひどい言い草でファンはお怒りかもしれませんが、そういうのを置いといて今回初めて観たクリーターのライヴでしたが素直に凄かったですね。


『ジャーマンスラッシュの~』という冠はともかく、帝王の名前にふさわしい貫録を身に付けた破壊力満点なショウで、アルティメット・ステージの荒くれ者どもは楽しかっただろうね~。


本家のスレイヤーがもう大分ボロボロになってしまっているのに、キャリアも年齢も少し下程度のクリーターがこれだけ元気にパワフルなライヴを未だに演れているというのが凄い話だし、現時点に関していうならもしかしたらスレイヤーよりも上なのでは?とも思わせてくれたほどのライヴでした。


ただそれでもファンでない人間にとっては約1時間のこの爆音ライヴはキツいというのが正直な所で、やっぱり中盤辺りで30~40分くらいがベターに思えました。




それにしてもアルティメット・ステージでは、ベルフェゴール→ホーンテッド→デス・エンジェル→クリーターって強烈なライヴが続いて、こっちにいたこの手の中堅の激しいバンドが好きな人達はさぞかし楽しかったろう。ひっきり無しじゃあなくって、合間合間にサンダー、ライオット、ウィズインっていうまったり休憩タイムも挟んでいたし移動の必要もないし、今年は最高のラウパーだぜ!っていう意見も少なからず見えたしね。



でもやっぱりここまで同じようなタイプ、ランクのバンドばっかりを集めてしまうと、好きでない人には正直今年のラウパー2日目はキツかったと思うんだよね。


何しろそれなりに激しい音楽には耐性がある元スラッシャーのおいらでさえ今年のラウパーはちょっとキツかったんだから、あんま激しい音楽が好きじゃない普通のメタラーには、今年で言えばサンダーやライオットが目当ての年輩メタラーや、ドリーム・シアターファンやウィズインファン、あとV系ファンには結構キツかったんじゃなかろうか。


ある程度のランクのバンドだったら、好きでなくともとりあえず興味本位で観ておこうかってなるのがフェスの良い所だけど、このランクの中堅バンドだと好きではない人にとってはあえて観てみたいとは思いにくいバンドばっかりだったし。

(その点06の時は、激しくても興味本位で観てみようかな?と思えるバンドが多かった)


あんま今年みたいに一部のマニア受けするようなタイプのバンドばっかりが揃うと、ハマる人は馬鹿ハマりするけれど、ダメな人は本当に楽しめなくなるわけで、いくらラウドパークがある程度マニア受けするタイプのフェスだとはいえ、ここまで偏らせる方向に行っちゃっていいのかね?


ある程度激しいバンドが続くにしてもこの手の中堅バンドは中盤までに固めておいて、後半は例えばスラッシュ四天王や北欧メロデスのインフレ、エネミー、COBなんかの普通のメタラーでも楽しめるバンドに、スリップノットやA7XやBFMVといった人気者を後半に持ってきて、一般メタラーでもちゃんと楽しめる流れを作るべきだし、今まではそれが出来ていたのに何で今年はこんな風になっちゃったのやら。


こういうのはスラドミとかDOJOで演ってほしいし、ノットフェスっていうのも出来たわけだし、いっそのことビースト・フィーストを復活させたら?って思っちゃうんだよね。



少なくともHM/HRファンなら誰でも楽しめるフェスにして欲しいんだけど、2012年辺りからこういう流れにきちゃってるんだよな~。



そしてちょっと問題なのは、今年はこれだけのしょぼい面子だからさぞかしガラガラだろうと思いきや、かな~り超満員になってたってことだね。一体誰に集客力があったのか本当に不思議だ?


ドリーム・シアターは単独で武道館で演れてるわけだけど、そこまでライヴの集客力があるバンドには見えないんだけどね~(無論ガゼット効果とも思えんし)。



今年はマノウォー抜きになった結果、どう見てもギャラの安そうなバンドばっかりだけど(せいぜいフィル・アンセルモくらい?)、それでもこれだけ集客があったんだから、味を占めたクリマンが来年もこんな感じの中堅バンドばっかりで固めてしまったら、ちょっと勘弁だね。




<ドリーム・シアター>


ほとんど総評を書いてしまったけれど、トリのドリーム・シアターがまだ残っています。


思えば2000年に単独で観た時に正直イマイチで、それまでは普通に好きなバンドの1つだったのにそこから何となく距離が離れていってしまって、2003年の「TRAIN OF THOUGHT」を最後にアルバムも聴かなくなってしまっていました。


ドリーム・シアター以外にもプログレバンドのライヴはいくつか観てきて、中にはオーペスやP. F. M. の時のようにもの凄いライヴを観せてもらえることもあるんだけど、総じてプログレ系のライヴって受け身型のライヴで、サンダーのような参加型のライヴが大好きな身としては、正直今回も大して期待をせずに観戦となりました。


それでも一応トリだから、後方アリーナエリアで立って観戦してたけどね。



それにしてもしばらくドリーム・シアターを見てなかったんだけど、久々に見た彼らは老けたのは勿論のこと、かな~りアヴァンギャルドな風貌になっておるwwwww


ドリーム・シアターをあんまプログレバンドだと思ったことはないけれど、今の彼らは見た目はかなりプログレッシヴw



それはさておき肝心のライヴの方は、期待していなかったからハードルが下がったお蔭なのか、普通に良かったし楽しめました。


あんま知ってる曲は演らなかったけれど、ラストに”Pull Me Under”を演ってくれて、以前の単独で観た時には確か演らなかったのでお初でした♪


スクリーンを使って色々な映像を流して視覚的にも楽しめたし、元アナイアレイターのマイク・マンジーニのドラムソロも、ドラムソロ大好き人間としては楽しめたし。



ただそれでも2点問題があって、まずは85分は長かったね~。さすがに途中で座って休憩しないと持たなかったです。



あともう1点はジェイムズ・ラブリエの歌声ってこんなだったっけ?


単にマイクの調子が悪かったってだけなら別にいいんだけど(良くない!)、これがラブリエの本来の歌声だとしたら、ちょっとキッツいね。


なんかただハイトーンで押し切ってるだけで、まるでスピッツがキャンキャン鳴いてるような耳障りさと紙一重な声になってしまっていたので、マイクのせいだと思いたい。






こんな感じでレポは終わりますが、何か苦言ばっかり書いてしまってたようだけど、それでもなんだかんだ今年も楽しかったですね。



B級爆音祭りでお腹いっぱいにもなったけれど、クリーター、デス・エンジェルも長さを除けば十分楽しかったしね。



それに今年は全組良いパフォーマンスで内容は外れなしだったと思います。ただ万人受けするバンドが少なくて好みがハッキリと分かれてしまっただけで。

そういう意味で今年はアルティメット・ステージの暴れん坊達にとっては本当に楽しい最高の1日だったでしょうね。


実は彼らのようなタイプが一番ラウドパークって楽しめてると思うんですよね。出演バンドが少なくともHM/HRの枠内から選出されてる限り、例え古いバンドても例えポップなバンドでも十分に彼らの守備範囲の端っこに入っていたり、HM/HRを聴き始めの頃に聴いていた入り口のバンドとしてのノスタルジーを感じたりもしてそうだし。



逆に普通のメタラーにとって苦手なのが、今回沢山出たような激しいバンドのマニアックな中堅どころなんですよね。有名なバンドだったら、ちょっとどんな感じなのか観てみようって気にもなると思うけれど、好きなジャンルじゃない上に、よく知らないバンドだとキツいんだよね。



つまり何が言いたいかというと、ゆるいバンドが沢山集まってもハードコアなメタラーは彼らも満足するようなバンドさえいくつかいれば何だかんだで楽しんでくれるけれど、逆にゆるいバンドが少なく激しいバンドばっかりになってしまうとダメな人は本当にダメだと思うから、早い話がもちっとバランスを考えてブッキングしてほしいということです。




ちなみに今年のおいらのまとめ評価として、MVPはグラマー・オブ・ザ・キル、殊勲賞はライオット、敢闘賞はウィズイン・テンプテーション、技能賞はサンダーでした。




さて来年はいよいよラウドパークも10周年となりますので、それを踏まえて豪華な面子にしてもらいたいな~。


それに今年も楽しかったのは事実だけど、やっぱり前回の記事に書いたように来年でラストにしてしまった方がいいのでは?って考えは変わらないです。



今年のこんな面子でもこれだけの人が集まってくれるのであれば、もうビースト・フィーストを復活させてしまった方がコスト・パフォーマンスは良いし、変なアイドルが入る余地もなくなるし、この手のバンドに興味が無かったりモッシュとかが嫌いな人は行かずに済むわけだから、みんな幸せになれそうな気もするな~。




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