イスラム国、何が狙い? 「カリフ制」再興めざす
日本経済新聞 掲載
日本人2人の殺害を警告したのは、過激派「イスラム国」のメンバーとみられる男だ。イスラム国は昨年6月にイラク北部の主要都市モスルを制止し国際的な注目を集めた。イスラム国の狙いは何なのか。
Q イスラム国はどのように生まれたのか
A イスラム教スンニ派の反政府武装勢力で、国際テロ組織アルカイダを源流とする。シリア内戦を機に勢力を急進に伸ばした。
2014年に本家アルカイダと絶縁したとされる。アルカイダなどテロ活動を主とする従来の過激派と明確に異なるのは、14年6月に「国家樹立」を宣言した点だ。
Q 何を目指しているのか。
A 預言者ムハンマドの後継者「カリフ」が全世界のイスラム教徒を指導するとした7世紀以来の「カリフ制」の再興を目指している。バグダディ指導者は自らカリフを名乗る。
Q 組織の規模と特徴は。
A イラクとシリアにまたがる地域を支配し、1万~3万人ともされる戦闘員を抱える。過激思想になびく欧米やアジアの若者も合流している。各地にリクルーターが潜伏するほか、インターネットのソーシャル・ネットワークキング・サービス(SNS)も多用する。
日本人2人の殺害予告の公表も、動画共有サイト「ユーチューブ」経由だ。洗練された映像編集などからも、近代的な技術にたけた組織であることをうかがわせる。
Q 資金源は。
A 身代金が1つの柱だ。報道によると、イスラム国に拘束された人質に取られたフランスやスペイン人は身代金の支払い後に解放された。反対に身代金を含めたイスラム国との交渉に政府が消極的とされる米英のジャーナリストらは斬首などで殺害され殺害シーンはネット上で公開された。次の身代金要求に向けた意思表示とみられる。
また、制圧した油田から生産する原油の密売も有力な資金源とされている。
イスラム国がシリア北部の油田地帯にあるラッカを「首都」として押さえたあとで、イラク北部のアジールなど油田都市を制圧したのも、「国家」としての「財政面」を十分に認識した戦略といえる。
イラク北部のモスルでは銀行から現金を強奪したとされる。
以上
24日深夜拘束されている湯川遥菜さんが殺害されたとする画像と次のようなメッセージがインターネットに配信された。
「もはや金を要求していない、ヨルダンに捕えられているサダジ・リシャウイという同胞を要求する」
イスラム国のが身代金から、身柄の交換に変わりましたが、日本政府もよりむずかしい対応になってきました。宗教集団とはいえない全くのテロ集団に世界が対応して欲しいですね。
税理士ゆーちゃん より
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