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よい眠りのため、どんな薬よりも効く「あの光」

2014年11月21日 | 健康情報

◆美肌づくりのホルモンや脂肪燃焼のホルモンが出る

睡眠の機能は、体への作用と脳への作用に分けて考えると理解しやすい。

体への作用で活躍するのは、睡眠中に分泌されるホルモンだ。まず、寝入った直後から

3時間ぐらいの間にどっと出てくるのが「成長ホルモン」。その名の通り、子どもの体内

では、体を育てる働きをする。大人にとっては体の「修復」を担ってくれるホルモンで、

「特に、細胞分裂が盛んな肌の新陳代謝を支えます。美肌づくりに欠かせません」。

夜明けが近づくとぐーっと増えるのが「コルチゾール」。このホルモンには、体脂肪を分解

してブドウ糖に変える働きがある。これで血糖値が高まるので、目覚めたときから体も頭も

働く。「脂肪燃焼」+「目覚めスッキリ」という2つの願いをいっぺんにやってくれるので

ある。

一方、脳への作用が「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」。眠っている間に、この2種類の睡眠が

交互に表れ、日中の活動で疲労がたまった脳をメンテナンスする。

ノンレム睡眠の間は脳の活動が低下するので、従来は脳の休息時間と考えられてきたが、

「最新の研究では、このときに記憶が固定化するともいわれています。単に休んでいるわけ

ではないようです」。

「体の修復」「脂肪燃焼」「目覚めの準備」そして「記憶」。睡眠中の体はいろんなことを

やっている。こんな働きがまっとうされてこそ、「よく眠れた」と実感できるのだ。

◆朝日を浴びるのが薬よりも効果的

自治医科大学講師の西多昌規さんによると、睡眠の機能を特に左右するのは最初の

2~3時間、成長ホルモンが出て深いノンレム睡眠が表れる時間帯だという。

「睡眠時間が短くても、最初の深い眠りがきちんと取れていれば、十分に質の高い睡眠と

いえます」。一方、うつ病の人などでは、睡眠時間が長くても、最初の深い眠りがはっきり

しないことが多いという。そういう状態では眠った気がしないし、肌も荒れやすいようだ。

それでは、最初の3時間を充実させるには何が大事なのだろう?

「一番いいのは、朝日を浴びること。どんな薬よりも、これが一番効きます」

睡眠は、体内時計と連動している。体の中の時計が「今は朝」「今は夜」とクリアに時を

刻んでいることが、質の高い睡眠を得るために何よりも重要。

そして、1日の中で、体内時計をリセットする最大のチャンスが、朝の光なのだ。

「時差ボケになると時計が狂い、深い眠りが表れにくくなります。海外に行くと、なかなか

スッキリ眠れないでしょう?」

逆に、夜遅くに強い光を浴びるのは最悪。「夜中までパソコンを見ているような生活は、

てきめんに眠りの質を下げます」

 

(2014年11月9日 日本経済新聞)

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