宝塚大劇場では、篠原千絵先生のコミックス『天は赤い河のほとり』の公演が始まりました。
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ポスターの出来栄えの良さもあり、小柳先生の演出ということもあり、期待して観に行ってまいりました。

真風さん、星風さんの宝塚大劇場お披露目公演ですね。

真風さんは背が高くて、衣裳が映えますね。パンフレットの写真とかも、ビジュアル系、抜群。

ほわ〜んとした優しい雰囲気が癒し系の人で、セリフや歌の言い方に特徴あり。
噛まないように、滑舌よく聞こえるように一生懸命な感じが、いつまで経っても若手みたいな、ちょっとたどたどしい点が、真風さんやなぁと。

見た目はカッコイイけど、セリフと歌はまだまだ頑張ってほしいですね。


星風さんは現代から古代にタイムスリップする少女役が似合っています。当て書きかと思うくらいハマり役。

ハキハキしていて、エネルギーがあって、ステキなヒロインだと思います。

丸顔でころんとした印象がありましたが、腕が長くて伸びやか。
キリリとして、困難を乗り越えてゆく姿に好感が持てます。


芹香さんは、大劇場での宙組デビュー作。
この人も癒し系というか、なんとなく、ほわ〜っとした印象があります。

今回の役も悪役ではなく、敵国の人だけど、なんか良いヤツ。

面長な真風さんとの並びはバランス良かったです。

花組の、ポーの一族には加えてもらえなかったみたいだけど、宙組でまた新たに頑張ってほしいですね。


愛月さんは黒髪の役で、残虐な役みたいですが、あまり時間がないので、気が付いたら仲間になって一緒に戦っていました。

こういうキャラが沢山出てくる原作の舞台化は、各キャラクターにエピソードがあって、全部を描ききれないという物足りなさがあるもの。

私はこの原作は読んだことがないため、よくわかりませんが。


澄輝さんは初の女役。
エジプトの女王ネフェルティティで、歴史の教科書にも登場した、あの有名な胸像の人です。

スッとした細面が、教科書で見た胸像にそっくり。

あれ?
ネフェルティティと言えば、『黄金のファラオ』の星奈優里さんが演じていたのと同じ?
あれは、ネフェルティやったかな?(^_^;)

男役が女役をすると、凛とした美しさと、芯の強さがグッと強まりますね。

金ピカな衣裳は、 『アイーダ』のアムネリス様?

ちなみに、愛月さんの役のお姉さん役です。


桜木さんは、お芝居の真ん中くらいで死んでしまう役で、そのあとラストまで、どこか出てたのかな?

真風さんの母親違いの弟というか第4王子で、良い人です。


この作品には、ザ・悪役という感じではなく、皆それぞれに悲しみを抱えていて、そうならざるを得なかった悪い人が多いですね。

一番悪い人に見えるナキア役の純矢さんも、ネフェルティティ役の澄輝さんも、神官の役の星条さんも。


目立っていた若手としては、少女時代のナキア役の華妃まいあさん。
『不滅の棘』でも役がついていましたが、今回は歌もあり、すごい抜擢ですね。ちなみに、新人公演ではナキア役をされるそうです。面白そう。

ネフェルティティの少女時代タトゥーキア役の夢白あやさん。儚げな美しさがある人。『神々の土地』新人公演のヒロインを演じていた人で、美貌の人ですね。

男役では、カイルの召使いの少年ティト役の愛海ひかるさんがハキハキとしたセリフが可愛らしくて目立っていました。

あと、星組から組み替えとなった天彩峰里さん。
可愛らしくて目立っていましたね。新人公演ではヒロインのユーリ役。そちらも似合いそうなので、楽しみです。

今後より一層の活躍を期待します。


あと、ストーリーテラー的な役の凛城さんが上手かったです。
この人は、雪組の『初めて愛した』の頃から芝居が上手いなと思っていましたが、前回の『神々の土地』のアレクサンドラ役が大ヒットで、今回も良かったと思います。


コミックスも、歴史も、そんなに詳しくないため、
原作と違うとか、史実と違うとかは、よく分かりませんが、
まぁまぁ面白かったかな?

いろんな人に少しずつ見せ場もあるし。
その分ひとりずつの見せ場は少ないのですが。

といっても。やっぱり原作を読んでおいた方がよかったかな?
ヒッタイトについても、もう少し調べなくては。

また、数週間後に観に行きます!