2011年6月4日に投稿した記事の第二弾。
(1) 白王山萩生寺・地下お砂踏み霊場(愛媛県新 居浜市)
新居浜市萩生に一際目をひく仏塔を擁す寺がある。ダライラマも来院したことのある新四国曼陀羅霊場第30番札所・萩生寺である。その仏塔は「仏陀の知恵の目」と言われる目を外 壁にあしらったチベット流仏塔・ストゥーパで、その地下に四国八十八ヶ所と西国観音霊場三十三ヶ所の木彫り石仏を安置したお砂踏み霊場がある。
尚、当方が参拝時、住職らしき者から「あなたは日本の方ですか」とか、「首からぶら下げているのはカメラですか」と聞かれた。ストゥーパの前にチベットが中国軍に侵略されて50周年時に建立した供養塔があることや、ダライラマとの関係があることから、中国人スパイでも警戒しているのだろうか。参拝客にこんな質問をしていては、寺のマイナスイメージは避けられない。
四国八十八ヶ所第45番札所・岩屋寺の本堂斜め前に、弘法大師が掘ったと言われる洞窟・穴禅定がある。全長20mほどの横穴奥には大師が掘った「独鈷の霊水」が湧き、手水場にもひかれている。
穴禅定を行場として入洞する際は納経所で手続きを行うようになっており、その際は電気吊り燈籠に明かりが灯される。勝手に入洞する際は懐中電灯がないと何も見えない。
寺を組み入れたハイキング回遊コースは→古岩屋山遍路道回遊
(3) 大瀧山建治寺・龍門窟(徳島市入田町)
四国八十八ヶ所第13番札所・大日寺奥の院:建治寺(こんじじ)は、弘法大師が彫った金剛蔵王権現像を安置する岩窟前に本 堂が建っているが、大正年間、信徒の一人が自身の病気平癒を祈願して三年の歳月をかけ、境内の岩盤に全長20mの横穴・龍門窟を掘り、不動明王像を安置した。窟の奥は大峰山方向を向き、入口は石鎚山に向いているという。
壁面に明り取りの窓穴が開けられているため、内部はそんなに暗くはないが、写真を撮るならライトを持参した方が良い。但し、肥満体型の者は通行不可。身長がかなり高い者は、四つん這いにならないと通れない箇所もある。
寺を組み入れたハイキングコースは→素掘り地下霊場と西龍王山
余談だが、徳島県下で、寺院の霊場となった有料鍾乳洞以外の複数の石灰洞の場所を最近、地図上で特定した。GWか盆休み時期等に探訪しようと思っている。
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