私の唯一の自作演歌歌詞 | 次世代に遺したい自然や史跡

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毎年WEB初公開となる無名伝承地や史跡、マイナーな景勝・奇勝を発表。戦争遺跡や鉄道関連、坂本龍馬等の偉人のマイナー伝承地も。学芸員資格を持つ元高知新聞主管講座講師が解説。

昨夜、テレビ番組「あなたが聴きたい歌の4時間スペシャル」で作詞家・阿久悠を特集していた。いつもながら、昭和には情感豊かな歌が多かったなと思う。

当方も昭和60年代から平成初期、「日本レコード制作協会」会員として、会誌に毎号、自作の自由詩や歌謡詩、童謡詩を投稿していたが、その中で唯一、演歌詩があった。昨夜の番組にも出演していた八代亜紀をイメージして作った歌詞である。

 

【海は荒波恋模様】(昭和62年作)

(1)  岬の明かりゆらゆら

悲しく揺れて 海を照らします

波は荒れています あのように

私の心熱くして

二人で歩いた 白い砂浜

思い出だけが埋もれてます

忘れることがなんてことね

想いは募ります 海深く

 

(2)  叶わぬ恋と知って

悲しみくれて 海を見つめます

波は荒れています いつの日も

私の涙 飛び散って

二人で語った 明日の幸せ

語り切れない 未来の夢

信じていたのが辛くなる

想いは捨てます 海の底

 

(3)  我慢できなくなって

悲しみ増して 海に向かいます

波は荒れています いつまでも

私の中に残ります

二人の愛したこの海までも

二人の心を包めません

帰りたいのに帰れない

想いは砕かれて 海の泡

 

当協会の会長が演歌のプロの作詞家だったため、寄稿される歌謡詩や曲は演歌が多かったように思う。しかし今思うとこの歌詞のタイトルはダサい。

 

阿久悠は昭和のナンバー1作詞家だが、番組で彼の著書に書かれていたことを紹介されるのを聞く限りでは、大御所とは言え、他ジャンルの歌詞と自身の歌詞との比較は客観性に欠いているように思えた。

 

阿久は著書でフォーク界のシンガーソングライターや女性の作詞家に「嫉妬」(阿久自身の表現)していたということだが、作詞しか行わない作詞家の歌詞はいい意味でも悪い意味でも「作り上げられた歌詞」。それに対してシンガーソングライターの歌詞は自身の「感性の歌詞」。歌い手や曲にもよるが、聴く側に共感を呼ぶのは、後者の方が多いのではないだろうか。それは歌謡曲とフォークとの違いでもある。

 

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番組で紹介された歌の中で当方が最も好きだったのは、かつて「自分のテーマソング」とも思え、カラオケで必ず歌っていた河島英五の「時代おくれ」。英五自身はシンガーソングライターだが、歌自体は哀愁のある「フォーク歌謡」。

 

また、番組で紹介され、歌手がその場で歌った歌の中で一番気分的に盛り上がったのはささきいさおの「宇宙戦艦ヤマト」。編曲がオーケストラ風だが、作曲者は現代クラシックや合唱曲を手掛けるオーケストラ畑の者。

番組の最後に紹介された沢田研二の「カサブランカ・ダンディ」は、唯一、私と母(大正生まれ)が共に好きだった歌。母は私のレコードをよく聞いていた。

 

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