次に来た者  犬軍団 | 僕はペットだよのビートンのブログ

次に来た者  犬軍団

流星号は逃げていた訳では、無かった。

 
僕を助けるために、オニヘイさんの元に行き
 
歩くことが出来ないオニヘイさんを荷車に乗せ
 
自らそれを引っ張ってここに戻ってきてくれたようだ。
 
その流星号の行動に応えるかのように
 
オニヘイさんが声をかけ、町中の犬達が
 
集まってくれたようだ。
 
僕の人徳では、これほどの数の犬を集める事は
 
出来なかった。
 
ありがとう!流星号
 
ウォーン!!わんわんわん!
 
犬達は猫や他のペットが守る星キラリがいる市役所に
 
向かって走っていく。
 
にゃあん にゃぁ ぎゃぁあ!!
 
愛玩ペットはたいがいが小さな生き物だ。
 
戦い、いやケンカなんかに慣れてはいない。
 
犬の大群に責められてただ逃げ惑うだけだ。
 
この町のボス、オニヘイさんの指揮の下で
 
犬達は連携攻撃がうまくヒットする。
 
僕も負けてはいられない!
 
何とかして僕の回りいる鳥達を突破しなくては
 
「オル!マツ!ガイ!若造を助けてやれ!」
 
オニヘイさんがそう叫ぶと、三匹の黒い犬が
 
オニヘイさんの前に集まって来た。
 
「でも!オニヘイさん、あのちび助は
 
どこにいるんですか?」
 
黒い犬達は僕を捜している。
 
小さくてカワイイ僕しか知らないあの黒犬達は
 
変身して空を飛んで、しかも鳥に攻撃されている
 
僕に気づかないんだ。
 
黒犬だけじゃないオニヘイさんも僕が変身出来る事を
 
知らない。どうする?!
 
変身を解除するか・・・・・それでは空から落ちて
 
しかも裸の僕に鳥達のくちばし攻撃がくる。
 
どうすればいいんだ!
 
「おやっさんは、目が悪いからまちがっている
 
ようですね」
 
「お前ら!このわしの言う事が信じられないのか!
 
黙ってわしが指差す方向に黒のアタックじゃあ!」
 
「・・・・・わかりました。おる!まつ!行くぞ!」
 
一番巨体な黒い大型犬が猛ダッシュで飛び出した。