次に来た者  ちび太 | 僕はペットだよのビートンのブログ

次に来た者  ちび太

「ちび太が何かを発見したらしく、建物の中に

 
走って行ってしまった」
 
茶色いブルドッグが叫んだ。
 
建物って目の前の星キラリが占拠してしまった
 
市役所だ。
 
建物のすべての窓から人間の顔が見える。
 
みんな何事かと巨人の星野由佳ちゃんを見ている
 
ようだ。
 
ペット達を驚かせた由佳ちゃんも人間には
 
興味の対象でしかない様だ。
 
驚いてそこから立ち去る事はなさそうだ。
 
「ちび太は仲間で一番小さいチワワだ。ひとりで
 
あの建物に行かせるのは危険だよ」
 
白熊の様な大型犬がそう言った。
 
だったら僕の『速さ』のパワーを使えば、ちび太に
 
追いつき救助する事が出来るはず
 
「変身解除」
 
僕は変身状態をやめた。スピードなら変身していない
 
方が『速さ』のパワーをフルに使える。
 
人の目で追う事が出来ないスピードを使える。
 
「そうか!あのロボット犬は車野家さんちの小犬が
 
変装していたのか」
 
何を今さら・・・・
 
「そうか、わかったぞ、あそこの家の女性陣は強い
 
人知れず国家の仕事をしている諜報部員との噂も
 
ある、だからビートンは国家のサイボーグ犬だったんだ」
 
人間で言うとメガネの秀才君と言う感じの白黒の
 
パンダのような犬がそんなことを言っている。
 
メガネはかけてないけど・・・・・
 
僕は国家のサイボーグ犬でもないし、車野家の人達も
 
普通の人たちだ。
 
「何をしておる!行くのじゃビートン!ちび太を
 
助けるのじゃ」