今季最終戦を白星で飾れなかった横浜FM(その1)
今日はJ1第2ステージの最終節、長かったリーグ戦もこれで一区切りとなります。注目が集まるのは第2ステージ優勝と年間勝点1位、そしてチャンピオンシップ出場争いの行方です。
そうした意味では、横浜F・マリノスと松本山雅FCにとって、この最終節は来季を見据えた戦いの場となります。彼らがこの試合で目指すのは、2015年シーズンを白星で終えることです。
■フランス人指揮官の下で復活の礎を築いた横浜FM
横浜FMは惜しくもチャンピオンシップ出場を逃しました。しかし、今季はエリク・モンバエルツ監督が新監督に就任し、第1ステージで6位、第2ステージでも最終節を残して6位とまずまずの成績を残しました。
2013年に天皇杯全日本サッカー選手権大会を制しているものの、リーグ戦は2004年シーズンを最後に優勝なし。一昨季は2位となりましたが、昨季は7位に終わりました。親会社が日産、本拠地が横浜市、そしてマリノスタウンという恵まれた練習環境…そんな横浜FMにとって最も必要なのが「リーグ制覇」なのです。
昨季と同じような順位ではありますが、今季の横浜FMは正しい方向に舵を切った一年といえるでしょう。キッズ年代・ジュニア年代・ユース年代は、いずれもカテゴリー別の全国大会で決勝まで駒を進めました。そして、トップチームを率いるモンバエルツ監督は、フランスで長年育成年代の指導にかかわっていた指揮官です。アカデミーからトップチームまでが一体となって長期的な視野でチーム運営を考えており、その成果が出たといえるでしょう。
現在、GK飯倉大樹選手、DF栗原勇蔵選手、MF天野純選手といった選手がユース出身としてチームを支えていますが、今季はMF喜田拓也選手が新たにブレイク。ここまで24試合に出場し、日本代表にも招集されました。来季以降も楽しみな選手がトップチームに昇格することでしょう。
■1年でのJ1復帰を目指す松本山雅FC
今季がJ1初挑戦となった松本山雅FCですが、残念ながら来季は再びJ2で戦うこととなりました。序盤戦は粘り強く勝点を積み重ねましたが、第1ステージ終盤に4連敗。第2ステージも第5節から8試合白星から遠ざかるなど、苦しい戦いが続きました。
北京五輪でU-23日本代表を率いた反町康治監督の下、限られた戦力でシーズンを戦いました。J2で2位に入った昨季から大きな補強はなく、チーム力で他より少し劣っていました。また、元日本代表DF田中隼磨選手、シーズン途中で加入したMFキム・ボギョン選手、工藤浩平選手を除いてはJ1での出場経験が少ない選手が多く、経験不足もありました。
チームにとっては厳しい1年でしたが、大切なのはこの経験を来年以降に活かし、再びJ1の舞台に戻ってくることです。反町監督は来季もチームを率いることが決定しました。あとは選手の流出を最小限にとどめ、来季のリーグ戦を迎えたいところです。
■今季最終戦を白星で飾るのは…!?
横浜FMと松本は、2011年に亡くなった元日本代表DF松田直樹さんが所属していたクラブ。そんな両チームの対戦を観ることが出来たのは、一サッカーファンとして少し感慨深い。また、試合前には、松田選手と共に横浜FMを支えたDF中澤佑二選手とMF中村俊輔選手の表彰が行われました。中澤選手は前節リーグ戦通算500試合出場を達成、中村選手は10月度の月間MVPを獲得しました。すっかりベテランとなった両選手ですが、まだまだチームにとって不可欠な存在です。
さて、この試合に臨む横浜FMのスタメンは以下の通り。GKは飯倉大樹、DFは小林祐三、中澤佑二、ファビオ、下平匠。MFは熊谷アンドリュー、三門雄大、アデミウソン、中村俊輔、齋藤学。FWは伊藤翔の1トップとなりました。ベンチにはGK榎本哲也、DF栗原勇蔵、奈良輪雄太、MF中町公祐、藤本淳吾、天野純、FW富樫敬真が入りました。中澤選手と下平選手は、この試合にフル出場すれば、今季全試合フルタイム出場となります。中澤選手が達成すれば2シーズン連続となります。
一方の松本のスタメンは以下の通り。GKは村山智彦、DFは田中隼磨、酒井隆介、飯田真輝、後藤圭太。MFは岩間雄大、工藤浩平、那須川将大、喜山康平、石原崇兆。FWは前田直輝の1トップとなりました。ベンチにはGK白井裕人、DF鐡戸裕史、MF飯尾竜太朗、FW塩沢勝吾、池元友樹、ウィリアン、阿部吉朗が入りました。前線の前田選手は今季ブレイクした若手選手の一人。思い切りの良い突破でチームの攻撃を支え、その活躍が認められU-22日本代表にも選出されるようになりました。
両チームにとって重要なのは、この試合で勝利して2015年を良い形で締めくくること。第1ステージではアウェーの横浜FMが0-3で快勝しています。松本としては、その時の借りを返したいところです。
試合開始前に円陣を組む両チームのイレブン。2015年を白星で締めくくるのは…!?
そうした意味では、横浜F・マリノスと松本山雅FCにとって、この最終節は来季を見据えた戦いの場となります。彼らがこの試合で目指すのは、2015年シーズンを白星で終えることです。
■フランス人指揮官の下で復活の礎を築いた横浜FM
横浜FMは惜しくもチャンピオンシップ出場を逃しました。しかし、今季はエリク・モンバエルツ監督が新監督に就任し、第1ステージで6位、第2ステージでも最終節を残して6位とまずまずの成績を残しました。
2013年に天皇杯全日本サッカー選手権大会を制しているものの、リーグ戦は2004年シーズンを最後に優勝なし。一昨季は2位となりましたが、昨季は7位に終わりました。親会社が日産、本拠地が横浜市、そしてマリノスタウンという恵まれた練習環境…そんな横浜FMにとって最も必要なのが「リーグ制覇」なのです。
昨季と同じような順位ではありますが、今季の横浜FMは正しい方向に舵を切った一年といえるでしょう。キッズ年代・ジュニア年代・ユース年代は、いずれもカテゴリー別の全国大会で決勝まで駒を進めました。そして、トップチームを率いるモンバエルツ監督は、フランスで長年育成年代の指導にかかわっていた指揮官です。アカデミーからトップチームまでが一体となって長期的な視野でチーム運営を考えており、その成果が出たといえるでしょう。
現在、GK飯倉大樹選手、DF栗原勇蔵選手、MF天野純選手といった選手がユース出身としてチームを支えていますが、今季はMF喜田拓也選手が新たにブレイク。ここまで24試合に出場し、日本代表にも招集されました。来季以降も楽しみな選手がトップチームに昇格することでしょう。
■1年でのJ1復帰を目指す松本山雅FC
今季がJ1初挑戦となった松本山雅FCですが、残念ながら来季は再びJ2で戦うこととなりました。序盤戦は粘り強く勝点を積み重ねましたが、第1ステージ終盤に4連敗。第2ステージも第5節から8試合白星から遠ざかるなど、苦しい戦いが続きました。
北京五輪でU-23日本代表を率いた反町康治監督の下、限られた戦力でシーズンを戦いました。J2で2位に入った昨季から大きな補強はなく、チーム力で他より少し劣っていました。また、元日本代表DF田中隼磨選手、シーズン途中で加入したMFキム・ボギョン選手、工藤浩平選手を除いてはJ1での出場経験が少ない選手が多く、経験不足もありました。
チームにとっては厳しい1年でしたが、大切なのはこの経験を来年以降に活かし、再びJ1の舞台に戻ってくることです。反町監督は来季もチームを率いることが決定しました。あとは選手の流出を最小限にとどめ、来季のリーグ戦を迎えたいところです。
■今季最終戦を白星で飾るのは…!?
横浜FMと松本は、2011年に亡くなった元日本代表DF松田直樹さんが所属していたクラブ。そんな両チームの対戦を観ることが出来たのは、一サッカーファンとして少し感慨深い。また、試合前には、松田選手と共に横浜FMを支えたDF中澤佑二選手とMF中村俊輔選手の表彰が行われました。中澤選手は前節リーグ戦通算500試合出場を達成、中村選手は10月度の月間MVPを獲得しました。すっかりベテランとなった両選手ですが、まだまだチームにとって不可欠な存在です。
さて、この試合に臨む横浜FMのスタメンは以下の通り。GKは飯倉大樹、DFは小林祐三、中澤佑二、ファビオ、下平匠。MFは熊谷アンドリュー、三門雄大、アデミウソン、中村俊輔、齋藤学。FWは伊藤翔の1トップとなりました。ベンチにはGK榎本哲也、DF栗原勇蔵、奈良輪雄太、MF中町公祐、藤本淳吾、天野純、FW富樫敬真が入りました。中澤選手と下平選手は、この試合にフル出場すれば、今季全試合フルタイム出場となります。中澤選手が達成すれば2シーズン連続となります。
一方の松本のスタメンは以下の通り。GKは村山智彦、DFは田中隼磨、酒井隆介、飯田真輝、後藤圭太。MFは岩間雄大、工藤浩平、那須川将大、喜山康平、石原崇兆。FWは前田直輝の1トップとなりました。ベンチにはGK白井裕人、DF鐡戸裕史、MF飯尾竜太朗、FW塩沢勝吾、池元友樹、ウィリアン、阿部吉朗が入りました。前線の前田選手は今季ブレイクした若手選手の一人。思い切りの良い突破でチームの攻撃を支え、その活躍が認められU-22日本代表にも選出されるようになりました。
両チームにとって重要なのは、この試合で勝利して2015年を良い形で締めくくること。第1ステージではアウェーの横浜FMが0-3で快勝しています。松本としては、その時の借りを返したいところです。
