FC町田ゼルビアvsU-22マレーシア代表(その1) | Purely Belter

FC町田ゼルビアvsU-22マレーシア代表(その1)

土曜日・日曜日に熱戦が繰り広げられたJリーグですが、チームは今週末の試合へ向けて調整を開始しなければなりません。試合翌日の過ごし方はチームによって様々。オフにするチームもあれば、軽めの調整やトレーニングマッチを入れるチームもあります。

今季よりJ2で戦うFC町田ゼルビアは、本拠地・町田市立陸上競技場でU-22マレーシア代表とトレーニングマッチを行いました。この試合は町田市と町田ゼルビアが提携したことにより実現したもの。町田市は遠征での宿泊施設の紹介をはじめサポートを行うそうです。


■昇格争いを盛り上げている町田ゼルビア
大分トリニータとの入れ替え戦を制し、2012年シーズン以来2度目のJ2を戦っている町田ゼルビア。DFキム・ソンギ選手、カルフィン・ヨン・ア・ピン選手、MF谷澤達也選手といった実力者を加え、昨シーズンから戦力を大幅アップさせました。

例年以上に混戦が予想されるJ2ですが、町田ゼルビアはここまで6位と好位置をキープ。ここ3試合は白星から遠ざかっていますが、堅い守備をベースに粘り強い戦いで勝点を積み重ねています。町田ゼルビアは、DFラインのみならず、中盤の選手も献身的に守備をします。キャプテンのMFリ・ハンジェ選手は球際に強いですし、サイドの重松健太郎選手はしっかりとプレスをかけてサイドバックを助けます。このスタイルは、J2でも十分に通用しています。

今季の町田はここまで勝点32としており、早くも2012年シーズンの勝点に並びました。J2残留というのがチームの最優先事項ではあるでしょうが、今季のチームスローガンである「+one to the next STANDARD」にもある通り、もう一歩先を目指すことのできる位置に付けていると思います。勿論、J2は長丁場の戦いとなるため、終盤は勝点を積み重ねるのが難しくなります。しかし、ここまでの町田ゼルビアの戦いぶりを見ると、このまま昇格争いを盛り上げることができるはずです。

■U-22マレーシア代表は"東南アジアNo.1"を目指す
今回対戦するU-22マレーシア代表は、今月10日から28日まで千葉県でキャンプを行っています。13日に横浜FCとのトレーニングマッチが予定されていましたが、悪天候のため中止。チームにとって、これが日本遠征初戦となります。

ドイツ人指揮官フランク・ベルンハルト監督が率いるU-22マレーシア代表は、来年自国で開催される東南アジア競技大会を目指すチーム。今回選出された27名には、将来が嘱望される選手が揃っています。すでにA代表に選出されているMFアダム・ノル・アズリンは怪我のためメンバー外となっていますが、GKアフマド・サイハン・ハズミ、MFムハンマド・ファルハン・ロスランなどA代表デビューを果たしているメンバーも名を連ねています。

チームは今月3~5日に自国で開催された2016ネーションズ・カップで準優勝。U-21シンガポール代表に3-0で快勝したものの、決勝ではU-21タイ代表に2-1で競り負けました。来年の東南アジア競技大会を前に、ライバルと対戦できた点は大きな収穫といえるでしょう。また、今回の遠征メンバーには、ネーションズカップで出場機会がなかったメンバーも選出されており、チーム内のサバイバルも始まっております。

東南アジアのサッカーは、長年タイ代表がリードしています。これは若い年代の代表でも同様で、東南アジア競技大会でもU-23タイ代表が2連覇中となっております。U-23マレーシア代表は、2009年大会と2011年大会を連覇しましたが、ここ2大会は低迷。来年自国で開催される大会では、3大会ぶりの優勝を果たしたいところです。

■町田ゼルビアはフレッシュなメンバーがスタメン入り
この試合の町田ゼルビアのスタメンは以下の通り。GKは内藤圭佑、DFは有薗真吾、深津康太、畠中槙之輔、星野悟。MFは大竹隆人、松下純土、練習生(?)、重松健太郎、FWは中村祐也と戸島章の2トップとなりました。

中盤には背番号40番の選手が入っていましたが、ユースの選手でしょうか。昨日の愛媛FC戦にスタメン出場した11名は冒頭の記念撮影のみに参加。試合前のトレーニングでもランニングのみを行っていたため、この試合は欠場することが濃厚です。この試合にはリーグ戦では出場機会の少ない選手が選ばれており、絶好のアピールの場となります。

一方のU-22マレーシア代表のスタメンは以下の通り。GKはアフマド・サイハン・ハズミ、DFはアリフ・ファルハン・イサ、ファリス・シャー・ロスリ、アリフ・ファドジラー・アブ・バカル。MFはタナバラン・ナダラジャー、イルファン・ザカリア、ハリリ・アヌアル・アフマド・ザムリ、シャズワン・アンディク・モード・イシャク。FWはアリフ・アンワルとムード・ジャファリ・チューの2トップとなりました。

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試合前に記念写真を撮る両チーム。町田市にとっても記念すべき試合となった。