FC東京U-18がチャンピオンシップ初制覇!!(その1) | Purely Belter

FC東京U-18がチャンピオンシップ初制覇!!(その1)

Jリーグが終わり、学生サッカーが楽しみな時期に入りました。関東地方で開催されている第66回全日本大学サッカー選手権大会は明日準々決勝に入り、今月30日からは第96回全国高等学校サッカー選手権大会が開幕します。

今日は埼玉スタジアム2○○2にて高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 チャンピオンシップが行われました。高校年代の最高峰リーグである東西のプレミアリーグを制した2チームによる頂上決戦、今季はFC東京U-18とヴィッセル神戸U-18の顔合わせとなりました。


■悲願のリーグ初制覇…昨季の悔しさを晴らしたFC東京U-18

今季のFC東京U-18は劇的な形でプレミアリーグEASTを制覇しました。第17節で鹿島アントラーズユースとスコアレスドローに終わり、首位と勝点差1の3位で最終節を迎えました。最終節の相手は昨季王者・青森山田高等学校サッカー部。第9節で敗れていた難敵を相手に3-2で勝利すると、首位に立っていた清水エスパルスユースが敗れたため、FC東京U-18の逆転優勝が決まったのです。

昨季は首位で最終節を迎えるも、青森山田との直接対決に敗れて2位。目前で優勝を逃したのみならず、目の前で相手の優勝を見届けるという悔しさをも味わいました。あれから1年…今度はFC東京U-18が大逆転劇を見せてリーグ優勝を成し遂げたのです。これまで多くのプロ選手を輩出してきましたが、意外なことに、現行のリーグ戦になってからは初めてのプレミアリーグ制覇です。

FC東京U-23がJ3に参戦している影響で、ユースとトップチームを掛け持ちする選手も多くいました。また、DF岡庭愁人選手や坂口祥尉選手が怪我で、MF平川怜選手とFW久保健英選手がFIFA U-17ワールドカップ出場のため離脱するなど、苦しい台所事情で試合を行うこともありました。こうした困難を乗り越えて掴んだ初優勝、チームの完成度・選手層の厚さは、高校年代でトップといえるでしょう。

FC東京U-18は、夏に開催された第41回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会を制覇しています。同大会ではグループリーグから強さを見せ、1つも敗れることなく大会を制しました。これに続くタイトルを獲得し、シーズンを締めくくりたいところです。

■紙一重の差で西の王者に輝いたヴィッセル神戸U-18

神戸U-18も紙一重の差でプレミアリーグWESTを制しました。サンフレッチェ広島F.Cユースと同勝点で最終節を迎えると、最終節で阪南大学高等学校サッカー部に0-1で勝利。サンフレッチェユースを得失点差で1点上回り、2013年シーズン以来のリーグ制覇を決めました。

今季の神戸U-18は、攻守の安定感が光りました。攻撃陣は第8節のガンバ大阪ユース戦を除く17試合でゴール。その内9試合で3ゴール以上を記録しました。リーグ戦42ゴールはプレミアリーグEAST&WESTに参戦する全20チームの中で2位タイの成績です。また、守備陣はプレミアリーグWEST最少の15失点。8試合でクリーンシートを記録しています。

神戸U-18は、チャンピオンシップで悔しい思いを経験しています。前回出場した2013年大会…MF小泉慶選手(アルビレックス新潟所属)、青木亮太選手(名古屋グランパス所属)らを擁する流通経済大学付属柏高等学校サッカー部相手にPK戦の末敗れ涙を呑みました。後半ロスタイムに同点に追いつきましたが、試合をひっくり返すには至りませんでした。今大会は、その時のリベンジを果たしたいところです。

なお、FC東京U-18とは、秋のJユースカップ Jリーグユース選手権大会3回戦で対戦しており、2-1で敗れています。神戸U-18としては、この時の借りを返して高校年代の頂点に立ちたいところです。

■3年前は中学校年代の頂上決戦で対戦…その再戦を制するのは!?
この試合に臨むFC東京U-18のスタメンは以下の通り。GKは高瀬和楠、DFは吹野竜司、篠原新汰、長谷川光基、荒川滉貴。MFは横山塁、小林幹、品田愛斗、杉山伶央。FWは吉田和拓と原大智の2トップとなりました。ベンチにはGK飯塚欣士、DF岡庭愁人、草住晃之介、MF小林真鷹、寺山翼、小林里駆、FW今村涼一が入りました。

2トップの一角に入る原選手は、上記の通りトップ昇格が内定しています。リーグ戦では3ゴールに終わりましたが、クラブユース選手権U-18では6ゴールを挙げてチームの優勝に貢献。今年8月にはU-18日本代表にも選出されるなど、飛躍の1年となりました。

一方のヴィッセル神戸U-18のスタメンは以下の通り。GKは坪井湧也、DFは前川智敬、右田楓、小林友希、本山遥。MFは船越大夢、佐藤昴、谷川勇麿、泉柊椰。FWは原尊と佐々木大樹の2トップとなりました。ベンチにはGK大原悠太朗、DF宮田健太郎、宋勝鳳、MF蒔田哲平、山内翔、FW秋山駿、池田修志が入りました。

最終ラインに入る小林選手は、10月にインドで開催されたU-17W杯に出場した逸材。チームの主軸を担いますが、まだ高校2年生。同じ神戸U-18出身で現在はトップチームのDFラインを支える岩波拓也選手と比較する声もあります。将来が楽しみな選手です。

FC東京とヴィッセル神戸は、2014年の第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会で対戦しています。この時は延長前半に2ゴールを奪ったFC東京U-15深川が1-3で勝利し、中学校年代の日本一に輝きました。この試合を経験した選手の多くが、今度は高校年代日本一を懸けて戦うこととなりました。今回はどちらが勝利するのでしょうか!?

奇しくも3年前の再戦に…FC東京とヴィッセル神戸が今度は高校年代日本一を争う!!