いったいどうなる?日米首脳ゴルフ対決 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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山口敬之氏の『暗闘』によると、トランプタワーでの安倍—トランプ会談の最後の方で、二人の間に次のような会話が交わされたそうだ。まるでその場に居たかのような臨場感があるのは、安倍総理自身から聞きだしたからなのだろうか。


「私の祖父である岸信介は、1957年にアイゼンハワー大統領とメリーランド州のバーニングトゥリーカントリークラブでプレーしたんですよ」
 
「それは知らなかった」

「スコアは国家機密ですがね」

二人は声を上げて笑った。

「次はゴルフをしたいですね」

「それはいいアイディアだ」


(暗闘 単行本 ? 2017/1/27 山口 敬之 (著))より

https://www.amazon.co.jp/%E6%9A%97%E9%97%98-%E5%B1%B1%E5%8F%A3-%E6%95%AC%E4%B9%8B/dp/434403063X


トランプ氏は出演したラジオ番組で安倍総理からゴルフをしようと言い出したと述べているが、このやり取りはそれを裏付けている。二人はこの時の約束通りに一緒にゴルフをして、個人的な信頼関係をさらに深めたいと考えているのだろう。

この他にどんな約束があったのかは不明だが、これで両首脳はお互いの約束を一つ果たすことになるのだ。安倍総理は最初の会談の後「信頼関係を築けると確信した」と述べたが、これでトランプ氏のほうも「アベは約束を守る男だ」と強く認識したのではないか

安倍総理は社交辞令のような約束でも守ることで、自分が「百の言葉より結果」を重視する人間であることを示そうとしたのかもしれない。意図はともかく、少なくともトランプ氏は誠実さを感じ取ったはずである。

ところで、安倍総理はオバマ前大統領との初会談時にも使った「国家機密」ジョークをまた使ったが、その「国家機密」の中身がどこかから漏れていたようである。機密を漏らした張本人は、当ブログで何度かご紹介している元時事通信常務の杉浦正章氏である。

氏はブログ『永田町幹竹割り』で、岸総理とアイク大統領のゴルフ会談について興味深いエピーソドを紹介すると共に、国家機密のはずのその時のスコアまでばらしてしまっているのである。岸総理の99に対し、アイゼンハウアー大統領は74と圧倒したようだ。

ぜひリンクから全文を読まれることをお勧めするが、ここでは岸-アイクのゴルフ対決に関する部分を中心に抜粋してご紹介する。
(太字強調はブログ主)

(引用ここから)
安倍は、首脳会談のあと、トランプとともにアメリカの大統領専用機・エアフォース・ワンで、大統領の別荘があるフロリダを訪れ、ゴルフや夕食会に臨む。1957年の岸訪米の際と酷似している。違うのが岸のケースはサープライズであったことだ。産経によると、会談後アイクは「午後は予定がありますか?」と尋ね、岸が「別にありませんが…」と答えると、アイクが、「それではゴルフをしよう!」と誘ったという。昼食後、岸とアイクらはワシントン郊外の「バーニング・ツリー・カントリークラブ」に向かったが、岸の体格にぴったりあったベン・ホーガン製のゴルフセットも用意されていたという。

スコアはアイク74、岸99、だった

1ラウンド終えてロッカー室に行くと、アイクは「ここは女人禁制だ。このままシャワーを浴びようじゃないか」と誘い、岸と2人で素っ裸でシャワー室に向かい、汗を流した。アイクは記者団に「大統領や首相になると嫌なやつとも笑いながらテーブルを囲まなければならないが、ゴルフだけは好きな相手とでなければできないものだ」と最大のリップサービスを行ったという。

 まさに破格の歓待であった。時は米ソ冷戦時代の初期であり、極東の備えを重視したアイクは、岸の取り込みに好きなゴルフを最大限活用したのだ。これが岸を勇気づけ、不平等条約であった日米安保条約の改訂に乗り出す端緒となったのだ。

(永田町幹竹割り『日米ゴルフ会談は極東安保の基軸となる』より
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2017-02-08-1


アイクの74は素人とは思えない好スコアだが、岸総理の99は月一ゴルファー並だ。
やはり、安倍総理の言う通り、国家機密にしておいた方がよかったようである。もっとも、岸総理は急に誘われたうえにアウェイの初コースという大きなハンディがあった。

そして、今回も両者の技量にはかなり差がありそうだ。トランプ氏は以前はシングルプレイヤーだったくらいの腕前だし、そのうえコースを熟知している。安倍総理もゴルフ好きでは負けないが、スコアのほうは90台半ばだという話も聞く。

初めてのコースでいつものスコアを出すのは難しいから、お祖父さんと同じく100を切るのが精いっぱいかもしれない。スコアでトランプ氏と対等に争うのは相当無理がありそうだ。安倍総理が勝ってトランプが機嫌を悪くしたらまずいとアホなことを言うコメンテーターがいたが、それは杞憂だろう。

安倍総理は自分とトランプ氏のゴルフの実力差はよく分かっているはずだ。しかし、アイクの急な誘いに応え、精一杯のプレーをして信頼関係を築いた祖父を見習おうとしているのではないか。ゴルフはトランプのほうが上でも、政治家としての経験も実績もこちらがずっと上なのだ。

杉浦氏はこの記事を次のような言葉で締めている。


もちろん自動車問題、米国の雇用問題、公共事業への参画の問題など通商経済問題の難問は横たわるが、対話の環境が確立した限り、問題の解決策は「後から貨車で来る」くらいのものであろう。言うべきことを言える仲を作るのが先なのである。
(同上)

今回のゴルフ会談は、二人が腹を割って話せる間柄になるための真剣勝負なのだ。

(以上)
 
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