茶番劇かドタバタか?これからどうなる小池劇場 | 猫の遠ぼえ『次の世代に残したい日本』

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小池知事は築地の土壌汚染を指摘されて「コンクリート、アスファルトでカバーされている所なので問題はない」と述べざるを得なかった。結果的に豊洲市場が安全であることも認めたことになる。ところが、移転しない理由を今度は都民のせいにしている。

 

小池知事、豊洲市場の安全性「消費者が合理的か疑問」 
日経 2017/3/10 17:49

 東京都の小池百合子知事は10日の記者会見で、豊洲市場(江東区)の土壌汚染対策について「消費者が合理的に考えてくれるかクエスチョンマークだ」と述べた。豊洲市場は土壌汚染対策法に基づく安全基準を満たしているが、築地市場(中央区)からの移転を受け入れない消費者がいるとの認識を示したものだ。

(以下略)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB10HIH_Q7A310C1000000/


豊洲に対する不安をさんざん煽る連中の中心にいたのに、まるで他人事である。
この問題については、ジャーナリストの有本香氏の次の短い論説でほとんどが説明できている。


有本 香
3月7日 22:57 
【豊洲問題】

 便宜上、豊洲問題と書くけれど、本当は豊洲市場に問題なんかない。安全面はもちろん、石原都知事時代の土地の取引含む、移転の経緯や決裁の手続きにも問題はなく、むしろ調べれば調べるほど、石原さんは、遅々として進まなかった豊洲移転を進めた功労者だとしか思えない。仮に、その過程で不正な「いい思い」をした者がいたのなら、都は証拠を添えて告発すればいいが、そうだとしても、完成した施設を空家にしておく理由にはならない

 

 一方、小池都知事はどうだろう。20年にわたって多くの都職員が尽力し、多くの専門家が知見を寄せ、都議会の承認も得てコストを投じた末に、石原さんが決断(裁可)し前に進めた大プロジェクトを、自らの「感性」とやらで停めてしまった

 

 勘違いしている人が多いが、この延期は小池さんの選挙公約に明記されていない。しかも、こんな重要な「延期」を決める際に、彼女は議会に諮ることすらしていない。つまり独断だった。

 

 専門家の諮問や専門部署の仕事を信頼し、議会の承認も得て知事として裁可したという石原さんとは対照的に、現都知事の小池百合子さんのガバナンスには大変問題がある。このままいけば独裁者の誕生だ。

 

 そのことを蔽い隠すためか、まったく問題のない豊洲市場や石原さんにあたかも重大な問題や疑獄があるかのように風評を立てて追い込む。そして自分がそれと闘うジャンヌ・ダルクを気取って見せ、メディアがはやし立てる。これが、小池「風評」劇場の正体である。小池都知事はもはや日本の民主主義システムの敵、破壊者になりかけている。

 

 小池都知事には、ジャンヌ・ダルクのごとく、最後火あぶりに処せられるようなことのないよう、一刻も早く目を覚ましていただきたく思う。そして、日ごろ「権力監視が使命」とうそぶくマスメディアには、自分たちが監視すべき権力は、一老作家が暮らす閑静な住宅街にではなく、都庁の中にあることを思い出してもらいたいのだ。
https://www.facebook.com/kaori.arimoto.9?fref=ufi


小池氏やメディアがかき回していかにも複雑そうに見せてきたこの問題を実にすっきりと整理し、混乱の原因は彼女にあることを明らかにしている。

 

本来は都民に分かりやすく説明するべき立場の現知事とメディアが逆に次々と風評をまき散らしているのである。少なくとも、完成した施設を空家にしておく理由はなく、石原氏が繰り返し指摘しているように「一日も早く移転するべき」なのだ。

 

ところで、都議会は高齢で病身の石原氏を3時間も尋問するという。
医師を控えさせるからいいというのは屁理屈で、それほどの病人を尋問して明らかにするべきことは何なのかすらはっきりしないのだ。

 

それに、石原氏は昨年10月7日の小池氏から送付された質問状に対し、当時の責任者として誠実に答えている。ところが、当時もいまも小池氏はこれに具体的な反論は一切せず、「ゼロ回答」などと得意の印象論で攻撃し、主要メディアの多くもこれを支持したのである。


石原氏 小池知事へ“ゼロ回答”…「聞いてない、記憶にない、覚えてない」のないない連発
2016年10月14日16時19分  スポーツ報知

http://www.hochi.co.jp/topics/20161014-OHT1T50138.html


繰り返すが、石原氏はこの質問状に対し誠実に答えている。
 

以下に全文があるのでぜひ一読願いたいが、最初の質問と回答だけで、この問題の詳細を調べられるのは現知事である小池氏のほうで、それを石原氏に求めるのは筋違いで理不尽だと分かる。


豊洲問題
小池知事の質問・全文 / 石原氏の回答・全文
毎日新聞2016年10月25日

http://mainichi.jp/articles/20161026/k00/00m/040/105000c


(以下、冒頭部分抜粋)

 

(質問)
1 築地の豊洲への移転に関する立地上の問題について

(1)1999年4月23日に東京都知事に就任された後、9月に築地市場を視察し、「築地市場は古くて狭い」「アスベストの危険がある」として、市場として不適切であるとの感想を述べられた。それは、誰からのどのような説明、根拠に基づくものだったのでしょうか。

 

(回答)
1の(1)について

 1999年4月に私が都知事に就任する以前から東京都の幹部や市場関係者の間では築地市場の限界を感じ、移転先候補地を物色する中で豊洲という場所を決めていたようで、就任早々にそのような話を担当の福永副知事から聞いた記憶です。ただし、豊洲の中の東京ガスの敷地であるとまでは聞いた記憶はありません。したがって、少なくとも豊洲という土地への移転は既定の路線のような話であり、そのことは当時の資料をお調べいただけば分かるものと思います。


そもそも、都知事が最終決裁を行うべき事案は膨大かつ多岐にわたるところ、本件のように専門的な知識・判断が必要とされる問題については、私自身に専門的知見はないことから、都知事在任中、私は、知事としての特段の見解や判断を求められたり大きな問題が生じている旨の報告を受けたりしない限り、基本的に担当職員が専門家等と協議した結果である判断結果を信頼・尊重して職務を行っておりました。本書のご回答において、度々、私自身は関与していないとか、担当者に任せていたとか、担当職員が専門家の意見を聞いたり専門業者と協議したりしながら実質的に決定していくもの等お答えしている趣旨は、このような意味合いです。加えて、13年半という在任期間中に私が都知事として決裁をした案件数は膨大であることもあり、ご質問の各事項については、本書のご回答以上の記億はございません。

 

 今となっては、小池都知事の責任と権限をもって、私が就任する以前の段階から今日に至るまでの各都知事のすべての時代の本件に関する資料をいわゆる「のり弁」的な細工をすることなくすべて公開していただき、ぜひ皆さんの目で何が行われたのかをご覧いただくしかないと思っております。無責任に聞こえるかもしれませんが、その専門的内容に鑑み、記憶の問題ではなく、資料がすべてを物語ってくれるものと思っております。
(引用ここまで)


全文を読むと、ほとんどの質問は石原氏が覚えているはずもない細かい事実や経過についてのものだと分かる。その上で、小池氏やマスコミは石原氏が15年も前のことを「聞いてない、記憶にない、覚えてない」ことを責め、すでに私人の石原氏に自分で調べ直して説明しろというのだ。

 

つまり、最初から「ゼロ回答」などと印象操作するつもりだったのだ。そして今度は、反論の機会が少ない尋問の場に引き出そうとしている。しかし、これは「記憶の問題ではなく、資料がすべてを物語ってくれるもの」で、石原氏への要求はまったくの筋違いなのである。

 

もっとも、事態を冷静に見る勢力の新しい動きも出てきた。
維新の会が豊洲への早期移転を求める提言書を都に提出したのである。

 


維新 豊洲市場移転に向けて調整加速を
NHK 3月9日 20時11分

日本維新の会は、築地市場の豊洲への移転問題について、「豊洲市場はコンクリートなどで覆われており、人の健康に影響を与えることはない」などとして、移転に向けて調整を加速させるべきだとする党の考え方を明らかにしました。

 

これは、日本維新の会の馬場幹事長らが9日に東京都庁で記者会見して明らかにしたものです。

それによりますと、「築地市場は、施設の老朽化が著しく、開放型の施設のため、温度管理や衛生管理が不徹底になりがちだが、豊洲市場は、温度管理などができる閉鎖型の施設で、徹底した土壌汚染対策が施されている」と指摘しています。

 

そのうえで、「豊洲市場はコンクリートやアスファルトで覆われており、法令上の問題はなく、人の健康に影響を与えることはない。築地市場の再整備や第3の選択肢よりも、豊洲市場への移転こそが『都民ファースト』であることは明らかだ」として、移転に向け調整を加速させるべきだとしています。

 

馬場幹事長は記者会見で、「市場の移転をめぐる過去の経過を追及するのも結構だが、食の安全・安心を最優先に考えれば、移転問題に結論を出すのが先だ。誰に混乱の責任があるのかなどは、豊洲市場に移転したあと、ゆっくり追及すればいい」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170309/k10010904931000.html


石原氏が何を言ってもそれを受け入れない「空気」ができてしまっているが、公党がこのような提言を正式に公表したことでそれが変わるきっかけになるかもしれない。
潮目は変わってきたのである。

 

小池氏自身もそれを感じ取っているのか、朴大統領の罷免にかこつけてこんなことを言っている。


【朴政権崩壊】
小池百合子都知事 「アドバイスする人ほしかったと思う」「私も知事として後ろを振り返っても誰もいない」

 

 韓国憲法裁判所が10日日、国会が弾劾訴追した朴槿恵(パク・クネ)大統領を罷免する決定を宣言し、朴氏が失職したことについて、東京都の小池百合子知事は同日の定例記者会見で、「とても残念。お父さんもお母さんも悲劇的な亡くなり方をして、たぶん相談相手って難しかったと思う」と感想を語った。

 

 小池知事は朴氏について「女性リーダーとして頑張っておられた」と語った後、女性リーダーとしての自らの立場に置き換え、「私も都知事として後ろ振り返っても誰もいないわけですね。そういう際にですね、誰かアドバイスをしてくれる人が欲しかったのかと、1人の人間としてはそのように思います」と語った。
http://www.sankei.com/politics/news/170310/plt1703100036-n1.html


彼女の周りにいるのはそのブーム的な人気に便乗して利用しようとする人間ばかりで、的確なアドバイスをしようとする人間はいないのだろう。その場の思い付きでパフォーマンスを繰り返すところ、人がついていかないところなどは某党の女性リーダーと重なる。

 

さて、豊洲への早期移転を訴える石原氏は法的措置にまで言及して反撃する姿勢を示している。証人喚問には応じるようだが、これは尋問だから一方的に糾弾されるだけで自分の意見はなかなか言いにくい。言われっぱなしで済ますつもりはないのだ。

 

また石原氏は文言春秋の最新号に寄稿し、小池知事との公開討論を求めている。しかし、小池氏がこれを受けることはないだろう。自分の政治的な思惑から思い付きのパフォーマンスを繰り返してきただけの彼女が、公開の場で石原氏とまともな討論ができるはずがないのだ。

 

結局、自ら調査して着地点を見つけるつもりが全くなさそうな小池氏は、おそらく住民投票という形で判断を都民に丸投げするつもりだ。
この彼女自身にも予測がつかない即興劇は、いったいこの後どう展開するのだろうか。

 

(以上)

 

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