2年生のやんちゃでちょかちんのY君が、体育館からしょぼんと歩いてきました。
「Y君~どうしたん?」
黙ってうつむいたままです。
普段なら私のお仕事中に近づいてきて、
「先生!何してるの?」
と親しげにお話に来てくれる子どもです。
「人間生活~~」
「も~~ええわ!」
って会話をした子どもです。
下校会で帰ったと思ったら、その10分後には、学校へ自転車で遊びに来てる子どもです。ウサギ小屋でエサをやってたら、どこからともなくあらわれ、
「僕も入っていい??」
と言い、返事をするまもなく入ってくる子どもです。
感情が豊かです。
何でも興味を示す子どもです。
でも、友達に余計なことをして、「帰りの会」で話し合いの対象になる子どもです。
「体育で何か嫌なことあったの?」
黙って肯きました。
「教頭先生に教えてくる?」
「あんな~ドッジボールで負けたら、B君に「イェーイ!!」って目の前でされてん」
「そ~か~それは嫌やんなあ~」
「ほんでな~先生に言ったら、「勝ち負けは必ずあります!」って叱られてん」
「そらそうやろ!でもさあ、Y君は、もし、そのドッジボール、勝ってたら、B君に「イェ~~イ」ってしたんとちゃうの」
「・・・・・・」
(もうちょっとだけ)
「それにさあ~Y君は、B君にされてから嫌だって言ったけど、もし「イェ~イ」って言ってきたのがF君でも同じように怒ってた」
Y君は黙ってました。
ちょっと攻めすぎました
「今度、勝ったらええやんなあ」
「そうそう」
分かったか分かってないか分かりません。
あまり関わりすぎると、教頭の本分から外れてしまうかもしれません。
ゲームだから必ず、勝った負けたはあります
勝ち負けを素直に受け入れることも大切です
何度も経験することで、身についてきます
教師が勝ち負けに関する子どもの揉め事を、避けてはいけません
(2年生だし、これからたくさん経験すればいいよなあ)
と思いながら、Y君を教室まで送ってあげました
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