すねる | たけちゃん先生 「奮笑記」

たけちゃん先生 「奮笑記」

小学校の教員になって随分になります。

これまでたくさんの子どもたちや、先生方と出会ってきました。

子どものこと、教員として自分が歩いた道、そして教育のこと・・・

自分の教員としての「記録」も込めて、書き綴りたいと思います。

所用で体育館へ行きました。


3年生のR君が担任の先生と話をしていました。

R君は、泣いたような怖いような顔をしています。


担任と目が合いました。

「教頭先生に聞いてもらう!」

「はいはい。何でしょう」

「R君ね。。。。。」

で話が始まりました。


どうもリレーのアンカーを誰がするかで、ジャンケンになったようです。そのジャンケンで負けたのに、友達が『後出し』をした。と文句を言い始めたようでした。担任が見ていても全然後出しではないようでした。いわゆる「いちゃもん」です。


「絶対、後出しなの?」

すねています。

(教頭の話なんか聞いてられへん!)

みたいな顔をしています。

(そらそうやな~)

その場を後にしようと思いましたが、担任に声をかけてもらってるのに、放ったらかしにできません。

「まあ、リレーのアンカーなんて、またチャンスあるしね!!

それぐらいの言葉しかかけられませんでした。


『すねる子どもをどう指導するか』

非常に難しいです。

悩ましい話です。


叱りつけて上手くいくときもあります。

なだめて上手くいくときもあります。

ほったらかしにしておいて、上手くいくときもあります。

友達の一声で上手くいくときもあります。


ただこの時、一番あかんのは、『やり直し』です。

上手くいった試しがありません。


気持ちを分かってあげるのが一番なのでしょう。大抵のこのタイプの子どもは、自分の事を見ていて欲しいと思っています。その子だけを見ている訳にもいかないと思いがちですが、一番近道なのかもしれません。

「慌てないこと、どっしりと構えること」


30代前半の若い先生です。

色んな経験を積んで成長していかれるでしょう。


私は私で、かつて『すねて』私を困らせた子ども達の事を、思い出していました。



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