「教頭先生出張から直帰させてもらっていいか~」
「学校は大丈夫です」
何もなかったら、こう返事します。
時計を見たら17時を過ぎていました
(今から帰校されても18時前になるやん)
学校長に戻って頂かなければならないような案件なら、出張の途中で戻って頂いています。
かといって、学校長がおられない間の出来事を一つ一つ話をしても、余計に負担をかけます。
学校長しか解決できない案件もありますが、翌日出勤されてからでも対応できる案件です。兎に角、翌日出勤されてから報告をすればいいのです。
余程のことはその電話で相談しますが、その判断基準は二人のあうんの呼吸です。
この『あうん』の呼吸は、一緒に勤務している間に徐々に身に付くものです。マニュアルなんてないでしょうか。マニュアル化すると余計に縛られてしまうでしょう。
話は戻って、今年度、学校長は出張が多い立場になられました。何年も校長をされていると、当然でしょうか。
「ちょっと寄るところ、あるから」
(どこへ、寄らはるねんやろ)
前任校の公立は、校長が一番最後までおられました。当時、教諭だった私は、自分のお仕事の状況で退勤しました。
前々任の附属小学校は、教官が一番最後でした
研究や実習生指導等々で遅くなるのが常でした。
定時退勤なんてありえませんでした
(まあ、ありえても単身赴任官舎暮らしだったし)
SECOMセットは、教官全員ができました
ブラック企業が問題になっていますが、教員の世界が一番ブラックかもしれません
その前の公立校は、確か業務員さんがおられたので記憶にありません。
学校長には、心労、病気等々で倒れられないことを願います。教頭の私が職務代理者になるような事案は困ります。
大変困ります。絶対に困ります。
何もなかったら、早く帰っていただいていいのです。
好きな時間を過ごしていただいていいのです。
(焼酎を呑むのが楽しみらしいけど)
そして私は、学校長が年度当初の方針で職員に言われたように、18:30SECOMセットに向けて職員にプレッシャーをかけ始めたのです