②番目の因子として、基礎力アップとなっています。
具体的には、「くわしく、ていねいな指導」、「学習内容の理解を確認する時間の設定」、「繰り返し学習に取り組む時間の確保」など、基礎的・基本的な学習内容を定着させるための指導に係る事柄。
基礎的・基本的な学習内容の定着は特に大切です。
子どもの意欲や関心を引き出すために、様々な『飛び道具』を準備される先生がおられます。
それはそれで、子どもたちも引きつけられ、授業に入り込んでいますが、終わってみると、「どんな力が付いたの?」「この授業の基礎基本は何?」って思ってしまう授業も見られます。
附属小学校の勤務時代は、この部分でのジレンマにも悩みました。
教官の中にも、子どもの学びを重視する教官と、授業の面白さを重視する教官がおられました。
グループに別れてたとか、対立していたとかではないのですが、何かにつけて討論されていました。
(どっちも大切だけど、一番大切なのは子どもの学びやんなあ…)
なんて、朧気に考えていた記憶があります。
教師の授業力と、子どもにとって授業がよく分かること。
よく似ていますが、全く違うことだとも思います。
授業が上手なのに、子どもたちに基礎基本が定着していない。。。
こんな教室もよく目にしました。
逆に、こんな授業なのに子どもの基礎学力は定着しているよなあ。。。
こんな教室もありました。
この結論は、「子どもの評価基準をちゃんと見とれているのか」
に集約されると思うのです。
基礎基本を一度の確認で定着できる学年もあれば、二度言っても定着できない学年もありました。
子どもも授業も生き物です。
同じことを繰り返してもいけません。
教師にもそれに対応できる柔軟性が必要です。
基礎基本の定着。
子どもにそれを実感させられる技術。
常に意識しながら日々の「授業実践を積み上げる」ことが、大切だと思うのです。
人気ブログランキングへ