ルイガノ旅日記

あちこち出かけた場所で目にとまったもの、
心惹かれたものを紹介しています。
よかったらおつきあい下さい。

春の宵 さくらコンサート ~ 芦屋釜の里

2017年04月08日 | 北九州
芦屋町の「芦屋釜の里」は、室町時代に一世を風靡しながら江戸初期には途絶えてしまった茶の湯釜の名品、芦屋釜の復興を目的とする施設です。四季折々の花が咲く日本庭園内には、芦屋釜復興工房のほか、芦屋釜の里資料館、大茶室「蘆庵(ろあん)」や小茶室「吟風亭(ぎんぷうてい)」などがあります。(芦屋町HP「芦屋釜の里」)


その芦屋釜の里で、今年も『春の宵 さくらコンサート』が行われました。これは、ライトアップされた美しい日本庭園を眺めながら、茶室蘆庵でミニ・コンサートを楽しむという催しです。


今回の演奏者は、九州管楽合奏団の桐谷美貴子さん(オーボエ)、山田陽子さん(クラリネット)、白木彩子さん(フルート)、吉田雄大さん(ホルン)、岩﨑雅子さん(マリンバ)。進行役を勤められた山田陽子さんは、地元芦屋町のご出身だそうです。


広い縁側がステージ。背後には、ライトアップされた庭園。


マリンバは、アフリカ発祥の打楽器で、「リンバ」は木の棒、「マ」は数が多いことを表す接頭語という説明がありました。共鳴管の役割を持つ金属パイプ部分は、元々はひょうたんが使われていたそうです。


ライトアップされた夜桜が、池に映りこんで幻想的。コンサートが1週間ずれて今週だったら、桜も満開。さぞやきれいだったことでしょう (^-^)ゞ


立礼席でいただいた抹茶とお菓子も料金に含まれます。


竹筒に生けられた大輪の椿。


春の宵 さくらコンサートが行われる二日間、敷地内の「芦屋釜の里資料館」も開館時間が延長され、自由に見学できました。


芦屋釜の里が所蔵する釜を、現代の芦屋釜職人が複製した霰地新形釜(あられじしんなりがま)。


扁平な霰地姥口釜(あられじうばぐちがま)。


「芦屋歴史の里(歴史民俗資料館)」のチケットも含まれていたので、コンサートに先立って見学しました。芦屋町の地図模型。遠賀川を挟んで、左(西)が芦屋地区、右(東)が山鹿地区。芦屋町は、かつては山口県下関と比肩されるほど栄えた港町で、かつては「芦屋千軒、関千軒」と称されたのだとか・・・・・(芦屋町HP芦屋歴史の里)。


2階の常設展示室では、縄文時代から明治に至る芦屋の歴史を年代別に俯瞰できます。


ここでも、お茶とお菓子のサービスがありました。夜になって冷え込んだので、熱いお茶でほっこり (^-^)ゞ


芦屋釜の里では春と秋の2回、このような演奏会が行われます。妻は友人たちと何度か聴きに行っていましたが、私は今回が初めて。茶室を利用したミニ・コンサートなので、演奏者との距離が近く臨場感もひとしおです。特に今回は、金曜の夜だったので気分的にも寛げ、ゆったりと美しい音色を楽しむことができました。こんな素敵な企画、いつまでも続けてほしいと思います (^-^)ゞ

人気ブログランキングへ

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桜さがし | トップ | 舞鶴公園の桜 2017 »

コメントを投稿