フランス・クリダ ピアノ公開レッスン | 愛の夢のつづき

愛の夢のつづき

指が楽に動き、音が美しく響くピアノ奏法と
楽譜を深く感じ取る音楽表現法を
札幌、東京、大阪、オンラインで指導 している野谷恵です。

人は進化できます。具体的な進化の方法をお伝えしています。
羽生結弦選手 浅田真央さんを応援しています。



20代半ばくらい、、もう、札幌市のオーディションには合格していたけれど、まだリサイタルはしていなかった頃です。

若い演奏者3人が、フランスの大ピアニスト、フランス・クリダさんの公開レッスンを受けさせて頂きました。全員が、リストの作品で受講し、私は「オーベルマンの谷」でした。

新聞社の主催で、会場は道新ホールという700席の大きなホールで、それだけでも緊張でした。

一番奥の金髪の方がクリダさん、手前の黒い服が私です。(茶髪に見えますが、染めてはいません。)


もう、本当に、下手だったんです。

よほど、ぎゅっと力を入れて弾いていたようで、「ひとつの音を2本の指で弾くと、音が硬くなるからやめるように・・」と注意されて、2本使っている自覚がなく、とてもびっくりしたのを今も覚えています。


ピアノをお持ちの方は、やってみてください。あ、机の上でもできますね。

例えば、2の指(人差し指)でぎゅっと力を入れて弾くと、疲れるので、無意識にSOSを発して隣の指を呼び寄せ、3の指(中指)か、1の指(親指)がくっついて、一緒になって押しませんか?

あるいは、3の指でぎゅっと力を入れて弾くと、4の指(薬指)が寄って来ませんか?

そういう状態の時って、関節が自由に動きませんよね?(関節の自由さ、柔軟性は、テクニックの分かれ道なのに!!)・・・そんなふうに、力で、弾いていたわけです。


たまたま、この公開レッスンのことを書こうと、写真をアップしてあったのですが、今日、大阪でのレッスンで、この話をしました。凄い力を使って弾いていた方に。。

やはり自覚はなかったそうで、もの凄く驚かれました。

でも、その方が、20代の私と違ったのは、今日、まだ2回目のレッスンで、部分的にですが、まったく違う弾き方ができて、指が動き、全く違う音色が出せたということ。


それは、元々、色々な奏法に関する情報を詳しくご存じで、それでもうまくいかずに悩み、色々な角度から考えていらしたこと、その上で、先日も東京で、長時間レッスンに来られたので、色々な角度から、沢山の説明を聞いて理解されていたこと。

そういった色々な要素が重なった上に、その方の変わりたい情熱が重なって、今日、たった2回目のレッスンで、劇的に力の抜けた、動く指、響く音が実現したわけです。



下手だった若い頃から、長い年月、本当に色々な方にお世話になって勉強を重ね、「偶然」にも助けられながら少しずつ進歩し、弾けるようになってきた私の人生が、どなたかのお役に立てた瞬間というのは、言葉にできない感動があります。生きてきて、よかった・・・というくらいの感じです。

東京から来られたその方も、本当に感動してくださったので、よかったです。

今日は、最近来られた方のレッスンが複数ありましたが、今お仕事をお休み中の元ピアノの先生が、ショパンと一緒に持って来られたバイエルのレッスンでびっくりしてくださったり、色々ビックリがあってよかったです。

長く続けられているピアノの先生も、昔弾いた曲の理解が深まって、凄くカッコイイ演奏になったり、とにかく、とっても、大阪まで来た甲斐がありました。

明日は、午前中のチェックアウトから空港行きのバスに乗るまで、6時間、レッスンが続きます。

頑張ります。p(^^)q


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                Megumi(野谷 恵)