新鮮に感じられたら遠出も苦にならない―――。
ノベーラ・ポリシーアカ
推 理 小 説 みたいに・・
コンジェクチャー
>>>推測
―――尻は痛いと思うが・・。
「珊瑚礁の中に浮きだした白浜のように、
端末のないCPU本体みたいな月だけが照らす道―――。」
集 団 と し て の 目 的 意 識 や 連 帯 感 が 希 薄 に な っ て し ま う 瞬 間 。
記憶の何処かに火を点けようとする、記憶の痙攣。
で も 逆 に そ れ ゆ え に 感 じ ら れ る 、
、、、、、、 、 、、 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
根源的なもの、神、宇宙、すべてを構成するものの下に横たわる基盤・・。
混雑と混沌に毒されてゆく固体は知らない。
―――病み付きになる風、ぐん、とスロットルを廻す・・。
ジンクアン
額縁―――電車なんかで窓にへばりつきながら、遠くのものを見つめていると、
様々な視点が楽しめるみたいに、姿勢を上げたり下げたりしながら、
・・・・・・雲の位置や、風景を楽しむ兜蝦。
>>>ポー・エドガー・アランがいたら何て言うだろ―――う・・。
―――退屈な街、つまらない人びと、酒に酔いたい・・
・・・・・・それでも、『淋しい』と君は詠う。
筋肉質の脚を包むジーンズが青紺の皮膚のように張りつきながら、
水飴状の夏の湿気から解き放たれた秋の気配が服の中へと這入りこんでゆく。
革の手袋が、ハンドルの感触を確かめている・・。
標識を、信号を、何処かで見たような、
懐かしい景色をいくつも越えてゆく。
《欲しい》も の は 『確率』【掛け金】
―――“革命”
バイクは木立の中を、周囲一帯がオレンジ色に照らされたトンネルの中を、少し
丘なりになった坂を、アップダウンは激しく、その上に宇宙から着陸した基地の
ような人々が住んでいる道を。真っ直ぐな道を―――。
空気にガソリンの匂いが強く混じり な が ら ・・。
自由の酔わせる精神を吸い込む、
一体化の感覚の中のフィーリングとしての加速度、
外部・相互接続性の時間のようなフルフェイスの視界、
、、、、、、、、、、
成形されてゆくシート、ゆかりの腹部に回された腕の感触、
押しつけられた胸・・。(女 性 の 専 門 分 野 だ ・・)
ぜんしょうとう
それが銀色のハンドルの先の前照燈から―――。
遠く か ら 聞 こ え る 、 か す か な エン ジ ン の 音 。
紺色の車体の大型バイク。
***物体の認識技術。
―――授業も指定されたテキストもない、時速百キロを超えると、
景色は後ろ向きに流れていくだけの線に変わる。
検問、覆面パトカー、白バイの追跡に遭遇しない、
オービス、ナンバー自動読み取り装置にさえ引っかからない・・。
―――ゆかりが、
ぎゅっと振り落とされないように抱きしめてくる。
・・触れていいのはお前だけさ。
地面が膝に触れそうなほど傾く車体・・。
火花が散って、分厚い銀メッキが剥げるような妄想をする。
イ ス ラ エ ル の 科 学 者 が 異 種 交 配 さ せ て 作 り 上 げ た
毛 の な い 鶏 の よ う な 瞬 間 ―――。