灯台

　

　渦をまく泡の中の銀色の火花となって消えて行く夜。
　プリムラは不安の漲った湖の面のようにしていた。
　

　

　「竜也どうしたらいい。」
　プリムラは、眼を充血させていた。
　真っ赤な頬は、ゆかりの泣き顔を想像させた。
　白 く 透 き 通 っ た 声 は 優 し く て 甘 い 魔 法 仕 掛 け だ 、
　―――天の部品、
　言葉は、川に舞い落ちた牡丹雪、
　それでも、一瞬部屋の物の形がシルエットのように浮かび上がる、
　アラベスクの持ち合い模様のように。

　まるで水銀のリボンのように曲がりくねって流れ―――。

　くちなし
　山梔子･･。
　

　プログラムシステムを開始する。
　“獲得性解発機構”
　

　純白の光彩のような雪のような光のこもった冷たい肌。
　髪は鮮やかな紫光りの黒を強め、
　―――不連続の波、

　ピイイィィ･･ヂュク･･･ガチャン。
　プツン･･ピイイイ。