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灯台

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2018年02月18日
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 台所へ、ゆさぎ達かもちゃんいずうさ美紅、真壁センパイ、
 僕

 かすんでゆく、
 はにかんでゆく朝の色。
 モーニング・グローリー
 morning glory...

 一応真壁センパイに、めて、
 さっきのしかったです、ありがとうございます、と言った。
 、、、、、、
 眼をまんまるにして、天然一番うなぎ・・・。

 「美紅のおっぱい揉むの?
 、、、、
 チゲエェ!!!
 それはエ!


 (日本語は確かに難しいところがある、確かに、それも楽しかったけど、
 フツー、女の子に、胸揉んでるの楽しかった、とか言わない。
 
 つーか、言わねえ!!!
 言えねえ!
 、、、、、 、、、、、、、、
 チガイマス、あの踊りと歌の方。

 眼せて思い出し笑いする、真壁センパイ。
 、、、、、、、、、、
 というところを見ると、やっぱり、
 ゆさぎやもちゃんいずうさ楽しんだ練習風景が想像された。
 
 「魔王に電話したあとに、みんなで練習した。」
 どうしてそんなことを本気でやるのかと思うけど、
 それが、真壁センパイだったり、
 ゆさぎ達、かもちゃん、いずうさ、なのだろう。

 でも『人を楽しませようとする彼女』が、
 もう『僕を必要としている』のかという気もふっとした。

 古新聞や、カレンダーや、医者の予約表・・。
 
 「魔王が拍手した瞬間頑張ってよかったなと思った。」

 そんな笑顔ていたら悪い考え何処かんでしまって、
 朝だっていうのに、胸がジーンとした・・。

 一秒ごとにされるこう弱々しいけれど
 その動きに合わせて―――たくましく、乱暴な気持ちで、操縦席に座る一日。
 
 「でも、今日は魔王のスペシャル・サンクス・デイだから。」

 そう真壁センパイが言いながら台所へ入ると、
 「さあ、センパイも食べてクダサイ。」と、カレンの声。
 そして声の側溝にながれはじめる、よく見聞きした人物。

 「美紅ちゃんには、わさびたっぷりのお寿司。」とおりえ。

 ふっと見ると、椅子に座った美紅の前に、
 『わさびてんこもり』で膨れ上がりすぎた『サーモンの握り

 >>>え、何その物体X? 緑いろのウチュージン?
 >>>君ねえ、ほうれん草は好きだよ。ポパイ?
 >>>え、それ、嫌がらせ? それとも大好物?
 >>>もちろん、後者だよ、嘘だけどね!
 
 ―――座り方が非常に立場をよくあらわしていて、
 今頃になって、抜け駆けはよくないな、と彼女にも思われたかも知れない。
 
 「おりえ君、これはさすがにひどすぎるよ。
 そう言ってから、
 「それにお寿司にだって悪いと思うよ・・わないけど、うよ。
 、、、、、、
 なんでこいつ、こんなおりえいんだろう不思議だ。
 

 おりえ、ニコニコして、
 「もっと、美紅ちゃん、わさび増やす?
 ―――鬼である。
 
 寿司セットのように皿にならべられた、
 まぐろサーモンはまちあじマグロエビイカ、ネギトロ、
 青ネギと半分にカットした大葉玉子焼き
 そしていくらの醤油漬け・・・。
 、、、、、
 豪華なものだ・・、どうして朝の食卓に―――。
 
 「これ、真壁センパイが?
 、、、
 んか、―――『人間キャッシュカード』みたいな扱いをしたくない、
 そんなのお金持ってるからOKとかじゃないよ、
 と思ってしまう、僕。
 でもそうじゃなくて、彼女たちはまた、るい連中で、 

 せない気持ちと、
 わらない想いが、

 変わらないものとわってゆくものの狭間で、れている・・。

 「違いマスよ、これはみんなのアルバイトのお金で。」とカレン。
 、、
 あー、後頭部ぽりぽりする
 でもそれはまたそれで。
 、、
 クル、というか・・。
 そんな『大事なお金』を、
 『旅行以外の目的』で使わせて申し訳ないな、と思う。

 「なんかすまないな。」
 と、僕が言ったら、藤崎が笑って言った。
 「でも、はじめのためだけじゃないよ、明日あたり、
 旅行に行くお祝いも兼ねて、」
 というか、もう明日まりましたか、と思う。

 おりえが、う。

 「・・・・・・真壁センパイが夏休みの間中、
 一緒に遊んでもらった魔王に何かお返しをしたいな、
 と言い出したので、便乗した次第。

  
 「でも、わさびの便乗はいらないよね。」
 と、この期に及んでも言う美紅。
 「そんな美紅ちゃんに、わさび便乗。」
 ネタのうえにわさびチューブでねりゅっ、と追加される、
 もはや寿司じゃなくてワサビなシロモノ!
 
 観念したのか、美紅、
 (手で触れると頭が動く、・・南無三!
 ズベリーンプキンャムロック!
 あむっ、と口に放り込んで涙目になりながら、
 んん―――、と悶絶する美紅。
 でもそのあと、けほけほして、はい、お茶デスよ、カレン。
 ごくごくんでから、

 「・・・でも、私もそれなら呼んでほしかったな。
 「美紅ちゃん、疲れてると思えたから。」と、おりえ。
 
 はもちろん、そうだったのだろう。 
 でも彼女たちは別に、無敵のリーダーシップを誇る美紅いなくても、
 それぞれ、自分の考えで動けるのだ。
 今回は珍しいけれど、そういうのを示した一例

 「疲れてると思ったら、抜け駆けして、
 センパイとよろしくしてマシタが。」
 と、何故か毒い発言をするポイズン・カレン氏。

 小悪魔モードで、さらに追い打ち。
 「しかも、コアラのように胸を押し付けてマシタが。」

 毒消美紅、と言ってあげたい気がした。 
 まあ、冗談だろ―――う・・。
 
 (と、何故かこんな時、正直に言う、堂々とした二枚目の女性が一人・・
 、、、、、、、、、 、、、、、、
 エナメル青い宝石に、ミツバチ農場・・。

 「私も昨日、抜け駆けして、はじめと神社に行ったよ。」と藤崎。
     、、、、、、、、、、、、、
 それで、かたつむりみたいな手をする、おりえ。

 「藤崎さんはいいんです。」とおりえ。
 おりえの中で、藤崎はいいらしかった。でも、そこにいる、
 真壁センパイや、おりえカレン岬ちゃんも同意見だという気がした。

 まあ確かに、僕が仮に女でも、『藤崎は何かいい』ような気がする。
 (仁徳のなせるわざなのか―――やっぱりキャラなのか・・)
 
 「でも、俺もアルバイトして、みんなに何かしたかったなあ。
 と、ソリと言うと、
 真壁センパイが、
 「魔王はいつもよくしてくれてる。」と言った。

 いや、そういうことじゃなくて
 それそうかもしれない
 いや、ことじゃな―――。


 でも美紅に言われて、こう、男として情けないというか、
 こう真壁センパイと遊びまくっていただけの自分より、
 (カメラの代金だよとか、それだって仕事に変わらないじゃないか、とかは別にして、)
 ・・・・もちろん、真壁センパイと遊ぶのが楽しいだけの僕は別として、
 やっぱり、一生懸命働いていたみんなに気後れする。

 意識する代償、それは、『浮ついてる』ということかも知れない、
 今 日 を 生 き て ゆ く 僕 等 の 段 階 、 奇 妙 に 中 断 の 多 い 、 人 間 の 玄 関 。
 
 「・・・貢がれる辛さ、知ってクダサイ。」と、カレンが冗談ごかして言った。
 「でもみんなで、買い物に行って、あれしようこれしようと話してたら、
 それもいい時間だったな。」と、おりえ。
 、、、、、、、、、、
 いつかの夢みたいな光・・。
     カコフェニー
 消える、不協和音・・。

 くだらないひらめきのなかおもわらい・・。
  
 それがあるから、行こうってたくなるへずっと遠くまで、
 行こうそのずっと遠く何処・・。

 (素晴らしい朝の記憶の一ページ・・

 僕は夢を見てる、夢を見てる、夢を見てる・・。
 暑くて、けだるくて、扇風機がまわっている部屋で・・。

 ―――僕はいまこここういいんだな、と思う。
 ここが、『居場所』なんだな、と思う。
  
 と、岬ちゃんが、言って、なんだか、涙が出そうになったな。
 「篠塚センパイに喜んでほしかったから。」















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最終更新日  2018年02月19日 02時06分36秒



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