皆さま、こんにちは!
乗車券さえあれば誰でも乗れちゃう普通列車。
各駅に停まる列車でありながら、名称を持つ列車が存在するんです。
信越本線の長野駅と直江津駅の間を
1日3往復(うち1本は快速列車)運行される「妙高号」ですが、
これがファン好みの列車ですのよ。
先週、乗車する機会がありましたので、その時のことを書いちゃいます。
まずは「妙高号」、何がすごいかっていうと、
長野総合車両センター所属の
183・189系電車です!
普通列車なのに特急用車両とはゴージャスな!
ちなみに「妙高号」の名が冠せられる理由は、
最後尾の1両(多客期は2両)に指定席が設定されるからでした。
長野駅‐直江津駅間、約1時間半の行程で
指定席に価値があるかってことですが、
それは後ほど書くことにしまして…
「妙高号」に乗車する際に気にしてほしい点ですけど、
モノクラス6両の編成ながら使用される編成により、
3タイプのシートが混在するのでした。
まずはグレードの高い順にこちらから。
特急「あずさ」用に、平成2年よりデラックス化されたシートでした。
フリーストップ式リクライニング化が施されたほか、
シートピッチの拡大(910ミリ→970ミリ)、そして最大の特徴は、
フロアの嵩上げと側窓の拡大が施され、
沿線の絶景が堪能できますのよ。
こちらのシートが装備されるのは、
国鉄色のN104編成の中間車4両のみです。
先ほどのグレードアップ車とほぼ同一のシートですが、
車体構造は未改造の車両でした。
グレードアップ車はフロアを17センチほど
ハイデッキ化されておりますけど、
それだけで解放感が全く変わるんですから驚きです。
こちらは中間車の全車のほか、先頭車両の一部に装着されます。
そしてラストはもっとも残念なシート、
国鉄時代からも酷評されていたシートでした。
レバーでシートを倒すことは出来るのですが、
気を緩めると直立位置に勝手に戻っちゃうシートでしたの。
このシートにはシートバック部分にはテーブルが付かず、
窓下に小っちゃなテーブルがあるだけ。
国鉄色のN104編成は、辛うじて通路側にも小テーブルが付きますが、
先頭車両は高い確率でこちらのシートが当たります。
改めて述べますけど、
中間車両(2~5号車)を選択すれば
フリーストップ式リクライニングシート以上の車両に当たり、
先頭車両(1・6号車)を選べば
高い確率で簡易リクライニングシート車になります。
…ということで、
先頭車両が充てられる指定席は
よほどの理由が無い限り避けるのが吉。
「妙高号」は絶景あり、スイッチバックありのステキな列車です。
乗車できるチャンスは来年3月のダイヤ改正まで。
信州に旅する際には絶対におススメですよ。
次回につづく~
各駅停車「妙高号」(長野駅→直江津駅)に乗ってみた。(後編)