皆さま、こんにちは!


乗車券さえあれば誰でも乗れちゃう普通列車。

各駅に停まる列車でありながら、名称を持つ列車が存在するんです。

信越本線の長野駅と直江津駅の間を

1日3往復(うち1本は快速列車)運行される「妙高号」ですが、

これがファン好みの列車ですのよ。

先週、乗車する機会がありましたので、その時のことを書いちゃいます。


まずは「妙高号」、何がすごいかっていうと、

使用される車両がこちらなのでした。
e10153/秋の乗り放題パス旅

長野総合車両センター所属の

183・189系電車です!

普通列車なのに特急用車両とはゴージャスな!


ちなみに「妙高号」の名が冠せられる理由は、

最後尾の1両(多客期は2両)に指定席が設定されるからでした。
e10180/妙高号

長野駅‐直江津駅間、約1時間半の行程で

指定席に価値があるかってことですが、

それは後ほど書くことにしまして…


「妙高号」に乗車する際に気にしてほしい点ですけど、

モノクラス6両の編成ながら使用される編成により、

3タイプのシートが混在するのでした。


まずはグレードの高い順にこちらから。

グレードアップ車。
e10181/妙高号

特急「あずさ」用に、平成2年よりデラックス化されたシートでした。


フリーストップ式リクライニング化が施されたほか、

シートピッチの拡大(910ミリ→970ミリ)、そして最大の特徴は、
e10182/妙高号

フロアの嵩上げと側窓の拡大が施され、

沿線の絶景が堪能できますのよ。


荷棚部分に読書灯が付くのもこちらの車両だけでした。
e10183/妙高号


こちらのシートが装備されるのは、

国鉄色のN104編成の中間車4両のみです。

国鉄色の車両が見えたら、中間車を選択することは必至ですよ。
e0908f/青春18きっぷ旅


次にフリーストップ式リクライニングシート改善車。
e10184/妙高号

先ほどのグレードアップ車とほぼ同一のシートですが、

車体構造は未改造の車両でした。


グレードアップ車はフロアを17センチほど

ハイデッキ化されておりますけど、

それだけで解放感が全く変わるんですから驚きです。

シートバックには大型のテーブルが装備されますよ。
e10185/妙高号

こちらは中間車の全車のほか、先頭車両の一部に装着されます。


そしてラストはもっとも残念なシート、

簡易リクライニングシート車です。
e10187/妙高号

国鉄時代からも酷評されていたシートでした。


レバーでシートを倒すことは出来るのですが、

気を緩めると直立位置に勝手に戻っちゃうシートでしたの。


このシートにはシートバック部分にはテーブルが付かず、

窓下に小っちゃなテーブルがあるだけ。

駅弁すらも置けないんですよね。
e10188/妙高号


e10189/妙高号


国鉄色のN104編成は、辛うじて通路側にも小テーブルが付きますが、

他の編成はそれすらありませんのよ。
e10186/妙高号

先頭車両は高い確率でこちらのシートが当たります。


改めて述べますけど、

中間車両(2~5号車)を選択すれば

フリーストップ式リクライニングシート以上の車両に当たり、

先頭車両(1・6号車)を選べば

高い確率で簡易リクライニングシート車になります。

…ということで、

先頭車両が充てられる指定席は

よほどの理由が無い限り避けるのが吉。


「妙高号」は絶景あり、スイッチバックありのステキな列車です。

乗車できるチャンスは来年3月のダイヤ改正まで。

信州に旅する際には絶対におススメですよ。



次回につづく~

各駅停車「妙高号」(長野駅→直江津駅)に乗ってみた。(後編)