皆さま、おばんです！
昨年は自分、400近くの駅を周りましたが、
一番印象に残った駅といえばやっぱりここでしょう。
土讃線・坪尻（つぼじり）駅です。
秘境駅としても名高い駅ですよね。
坪尻駅には昨年９月に訪れましたが、
そもそもこの駅のことをよく調べずに車で向かおうとしたのが過ちの始まり。
今回は、その時の苦労話を語らせてくだされ。
この日は早朝の高松空港到着便で四国入りし、
レンタカーを借りると土讃線の駅巡りを始めました。
讃岐財田駅のチェックを終えると次はいよいよ坪尻駅です。
ここでカーナビに「坪尻駅」をセットし、目的地に向かったわけですが…
カーナビは人気のない山間にクルマの誘導を続けます。
それでもいつかは目的地の「坪尻駅」に着けると信じて
クルマを走らせていたのですが…
道は細くなって、終いには軽自動車ですら通るのがやっとの崖道に。
泣く泣くクルマを先に進ませるのを断念して、Ｕターンすら出来ない細道を
20分近くもバックしながら元の道に戻ってきたんですの。
その後30分近くも山道を迷い続け、
やっとのことで街中のガソリンスタンドに到着。
スタンドのおっちゃんに坪尻駅に行こうとしてたことを話しましたら、
初めてそこで、坪尻駅はクルマでは辿りつけないことを知らされました。
そしてもうひとつ、
「今日は雨天だから行かないほうがいい、絶対に滑るから…」と。
でもでも、目的は坪尻駅といっても過言ではない今回の四国旅。
駅に向かう決心はついてましたので、
おっちゃんから聞いた、坪尻駅の入り口に向かいました。
あったあった、ここです！
場所は国道32号線・阿波別街道を箸蔵駅前から３キロほど北上した辺りです。
ワゴン車が１台停まってますが先客がいるのか？
駅まで600メートルの表記が、坪尻駅に到達するまでの難易度の高さを漂わせます。
さて、駅の入口ですが…
この切れ目が駅の入口？
思わず息を飲んじゃいましたよ。
あちらこちら探しましたが、下に降りる道はここしかありませんでした。
ここから歩いて15分の場所に坪尻駅があるという…
一応、柵の役目の果たすブロックが並んでますけど余りにも低い。
下は崖で、足元を滑らせたら命の保障は無さそうです。
どうしよう… 坪尻駅に行くか、行かないか？
迷った時は行く！それが自分の信念です。
いやいや、単に駅が大好きなだけなんですけどね。
道にブロックがあったのは最初の20メートルぐらいだけ。
あとは駅まで獣道が延々と続きます。
最初のうちはピンクのリボンの道標がありましたが、
ついにそれも消えてしまいました。
「道に迷ったら死ぬんじゃないか？」などと、悪い予感が頭の中を過ぎりました。
それにしても、道の状態がとにかく悪い！
落石は仕方ないとして、ガスボンベや冷蔵庫、キャタピラ、洗濯機、等々…
捨てられた産業廃棄物が道を塞いでますの。
ただでさえ雨に濡れて足元が悪いっってのに…
これじゃとても、15分では到着しなさそうですよ。
倒木も多し。めっちゃ道を塞いでますやん。
落ちる落ちる！この斜面やばいって！
倒れた竹の中をかき分けて進む。
傘は持ってましたけど、差すことなど出来ずに全身びしょ濡れですわ。
もうちょっとで坪尻駅…の前に、視界に１軒の廃屋が飛び込んできました。
実はこの廃屋、坪尻駅を語る上では絶対に外せないモノで、
かつて、この辺りに集落があった頃に営業していた雑貨店なのでした。
昭和38年に発生した四国連続強盗殺人事件。
容疑者が６名を殺害後に逃げ込んだのがこの雑貨店でして、
現在、坪尻駅周辺で唯一残る家屋なのですよ。
廃屋の中を覗いてみる。
容疑者はここで現金2,000円とお菓子を奪って逃走したそうですが…
詳しいことはぜひ「四国連続強盗殺人事件」をググッてくだされ。
ハラハラ・ドキドキの20分を要して、ようやく土讃線の線路が見えてきました。
ついに坪尻駅に到着～！
秘境駅で有名な坪尻駅は、現役のスイッチバック駅としても知られてますよね。
何時間いても全然飽きない坪尻駅、その様子は次回に続きます。
（次回分はこちらからどうぞ）
【まったり駅探訪】土讃線・坪尻駅に行ってきました。（その２）
【まったり駅探訪】土讃線・坪尻駅に行ってきました。（その３）
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