皆さま、おはようございます!
秘境駅として名高い土讃線・坪尻(つぼじり)駅の訪問記、続きです。
(前回分もぜひチェックくださいね)
【まったり駅探訪】土讃線・坪尻駅に行ってきました。(その1)
険しい山道を下って、ようやく坪尻駅に到着しました。
警報機や遮断機のない第4種踏切を渡ると坪尻駅の駅舎が見えてきます。
駅前は人が往来した気配はなく、雑草が生い茂ってますね。
今まだ辿ってきた道を振り返って見る。
20分近くもこんなところを歩いてきたんだ。
来るのにえらく苦労したよ、坪尻駅よ。
坪尻駅は昭和4年に開業した信号場が起源で、昭和25年に昇格し駅になりました。
元々この場所は、現在のような辺鄙な土地ではなく集落があり、
駅前には商店が並んでいて、乗客で賑わっていた時代もあったそうです。
ところがモータリゼーションが進むと、車が進入出来ないこの土地から住民が流出、
坪尻駅も昭和42年のCTC化をきっかけに昭和45年に無人駅化されたのでした。
現在は1日の乗車客数が2人の坪尻駅ですが、
統計によると昭和58年の時点で17人はいたようです。
ここ30年だけでも乗車客数が大きく変化しちゃってたわけですね。
坪尻駅のチェックを開始しますぜ!
文字が剥がれ落ちたままの駅名標。
JR様式のカラフルなモノに代えられていないだけでもありがたい。
待合室の広さは想像していたよりも小振りか。
坪尻駅のファンが寄せた掲示物も数多く貼られてました。
ホームに出て、目に飛び込んできた看板。
自分、心の中の「いいね」ボタンを一所懸命押しまくりましたよ。
柱に貼られた、建立年号が打たれていない建物財産標です。
この駅舎自体は、信号場が開場した際に設けられたもののようですね。
待合室が狭い理由は、前身が信号場だったからかもしれません。
坪尻駅のホームは単式ホームが1面あるだけ。
現役のスイッチバック駅でホームが1面しかない駅は、
全国的にもここと、同じく土讃線内にある新改駅の2駅だけだそうですよ。
行き違う列車のいずれかが駅に停車出来ない難儀な構造でした。
引き続き駅舎をチェックします。
駅舎の脇の脇を除くと便所を発見!ワクワクする~!
扉を開けると、その奥に便所がありました。
こちらは男子便所のアサガオ、エメラルドグリーンに燦々と輝いております。
お美しすぎる。
これを芸術と言わずして、なにを芸術と言うのか。
女子便所は内鍵がありませんので、使用の際はこちらの札をひっくり返します。
坪尻駅はセキュリティーも万全ですね。
駅構内での就寝は危険であることを伝える案内。
別の箇所に貼られた案内によると、
坪尻駅があったこの地は元々は川底だったそうで湿地帯。
駅周辺には今でも数多くのマムシが生息しているそうです。
マムシに噛まれても、場所が場所だけに救急車は呼べません。
助かるには、坪尻駅に到着する1日わずか12本の列車を待つか、
先きた道を自力で這い上がるしかないのですよ。
故に、「安易に藪の中を歩かないように…」の注意書きと、
「マムシに注意」の看板が至る所に立ってましたっけ。
人々に忘れられた場所にひっそりと佇む坪尻駅…
そんな坪尻駅になぜ、多くの人びとが魅了されるのか、
次回は最後、その3に続きます!
(次回分はこちらからどうぞ)
【まったり駅探訪】土讃線・坪尻駅に行ってきました。(その3)
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