丘修三さん、いずみたかひろさんたちを同人とする児童文学誌です。
いずみたかひろさんの「神戸ダウンタウン物語 2 キーヤンと啓太」を読みました。
子どもたちが今よりもずっと外で遊んでいた時代(昭和)の、運河のある街の少年たち(小学五年生)の物語です。
駄菓子屋がこどもたちの日常にとけこんでいた時代と言ってもいいでしょうか。
その街の一番離れにすむ漁師の子啓太が今回の主人公?になっています。
啓太は勉強はあまり得意ではありません。でも、将棋だけは大人にも負けない腕前です。俊介の目の前で、大人のサブやんも歩を巧みに働かせ勝ちました。クラス一将棋に強い俊介も挑戦しますが、あっさり敗北します。二番の勝負を見ていた酒屋のおっちゃんは「啓太は、まるで三吉二世でんがな」といいます。阪田三吉です。三吉を映画にした「王将」の主役阪妻(阪東妻三郎)の名前まで出てきます。
俊介は大人のサブやんに勝っても、ちっともおごることのない啓太をすきなり、草野球に誘います。啓太は勉強もそうでしたが、スポーツもからっきしだめでした。バットの握り方も知らないでバッターボッツクスに立ちます。その啓太がまぐれあたりとも言っていい初ヒットを打ったとき、わがことのように喜んでいる、俊介、キーヤン、カッチンたちがいました。
それにしても野暮な表紙の同人誌だなぁ。(^0^)
今日の確言 恐竜の化石は化石でもミミズにいばる。
スマートに、かっこよく生きることができない自分が、情けなくなります。それが、自分なのですが。
わたしももっと自由におしゃれな服を着たいけど出来ません。しょんなか。
ブログを書いた後、ぼんやり考えていました。「いまの子どもたちにとって昭和とはなんなんだろう」。異次元世界ではないかと思いました。猿の惑星。江戸時代。海底王国、ゲゲゲの鬼太郎などなど。
それならそれで面白くなるなと思いました。私たちは昭和の子ですから、まだ体験の中にいますが、いまの子どもたちには異次元世界の物語という視点を組み込んで語っていくならば、チョー面白くなりそうだなぁと。
それは「おまえがやれ!」という話になりますね。(^0^)
昨日 今日と新栄町のえるる附近で、67周年 大牟田二十日えびすのイベントが開催されました。その中で、昭和の雰囲気が漂う 新銀座商店街で行われた夜市が、なんとも懐かしい空間で、良い気分になりました。地元の飲食店のお料理や飲み物を手に話がはずみました‼︎
書き続け、発表し続ける自由さが、同人誌のいいところかもしれませんね。同人誌が減って来て、またまた、昭和は遠くなりにけり、って感じがありますねえ。
昭和の懐かしさは子どもとはまったく無縁の世界でしょうが、その不思議な空間には、いまの子どもたちも胸がドキドキさせることでしょう。わたしは昭和は宝の宝庫だと思っています。なんといっても私たちは昭和(過去)と今の異次元世界を知っているのですから、これを使わないのはもったいないことです。その魔法の方法を手に入れたら、チョー魅力ある新時代小説家になれるのではないでしょうか。
ひでちゃんさま
昭和は遠くなればなるほど、われわれは老舗になって威張れるんだよね。閉店した思い出のお店になるか、老舗で残るか、「さあ、さあ、お立ち会い」。