トロントより、おはようございます。
日中の気温がプラスというのは暖かいものですね。
空気の皮膚感が違いますね。
あのマイナス10度以下のピリッとした空気に対して、なにか肌がホワッとした感じになります。
この白鳥さんもそんな感じを味わっているのではないでしょうか。
花が咲き、緑が芽吹く春が待ち遠しいですね。
え?緑が先でその後、花だろうって?
いやいや、カナダでは多くの植物で花が先で緑が後なんですよ。
数日前にご紹介したカナダの緊急速報テキスト。
昨日の新聞にのっていました。
National Public Alerting System
その対象となる警報とは
Amber Alerts 誘拐情報
Forest Fires 山火事
Natural Disasters 自然災害
Terrorist Attacks テロ攻撃
Severe Weather 危険な天候
送られる端末は LTEネットワークで繋がっているスマートフォン
管轄機関Canadian Radio-television and Telecommunications Commission(CRTC)
では、実施4月6日に向けて、関係者と約1年の調整と準備をしてきました。
この警報は、利用者がその警報を受けないようにできる仕様にはなっておらず、全ての端末利用者に送られます。それほど重要な警報で、まさに身の危険があるということだそうです。
なにか世の中常に身の危険があるようで落ち着かないですね。
このような警報が出ないことが一番です。
今日の話題は、市民権Canadian Citizenship
移民の国カナダには毎年30万人くらいの移民が入ってきます。
永住権や難民資格を取った人達は、重大な罪などを起こさない限り、数年後に市民権Citizenship(国籍)を申請することができます。
しかしその市民権を得ている人の割合が低下しているのだそうです。
市民権を取得した移民の割合は
2011年 85.6%
2016年 82.7%
1981年以前にカナダに移民した人達は、その90%以上が2016年までにカナダの市民権を取得しているのだそうで、その後20年の間に来た人達もほど同様だそうです。
しかし、2011年の国勢調査では、カナダに来てから5年から10年しか経っていない移民の人達の77.2%しか市民権を取得しておらず、2016年の国勢調査では、それがさらに低下し、68.5%まで落ちています。
その原因として考えられるのが、前政権Conservative Governmentが市民権申請要件を引上げ。
カナダ居住要件(5年の内3年から6年のうち4年となり、その4年間各年で183日以上カナダ国内に居住すること)
言語要件(英語かフランス語のテスト結果必須)
知識要件(合格点を60点から75点に引上げ)
と厳しくなり、申請料も値上げされました。
結果、教育レベルが高くない移民の人達の市民権取得が難しくなりました。
教育レベルでみると、2006年から2010年の間に来た移民の人達で高校を卒業していない人が2016年までに市民権を取得した率は59%。
同期間で、大学の学位を持つ人の市民権取得率は74%。
そのギャップは15%。
1996年から2000年の間に来た移民の人達のギャップは9%だったそうで、ギャップが広がっています。
年齢層別に見ると、55歳以上で最近アジア、アフリカ、ラテンアメリカから移民してきた高齢者は、欧州から先に来ていた高齢者より市民権取得が低いそうです。
その一因が現政権が出した言語要件の高齢者(55-64歳)免除。
この免除を受けようと、年齢層に近い人達は免除年齢になるまで市民権申請を遅らせているとも考えられます。
この言語要件免除は、子供に呼び寄せられて永住権を獲った親、祖父母も、この免除年齢になるまで待っているとも。
1995年以前に呼び寄せられた親、祖父母の90%以上は、2016年までに市民権を取得しているそうです。
しかし、その率は1996-2005年に来た親、祖父母では81%に落ち、直近10年に来た人達では54%しかいないとか。
しかし、一方で、難民のしてきた人はその90%が市民権を取得しているそうです。
その背景には、彼らは行く場所、戻る国がないため。
でも、その率にも変化が。
2006-2016年の間にカナdあに来た難民の人達の市民権取得率は70%以下。
その一番の原因は申請料の引き上げ($100->$530)
政権が変わると政策、法律が変わりますが、それに加え安全保障の面でも世界的に不安定な状況が続いていますので、カナダの移民政策、市民権政策はますます厳しくなるかもしれませんね。
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