読破したよ、ハニー。半月に一度の活動報告でござナウ。といって半月の間何をしていたかというと、もうずっとユニコーン、ユニコーン、ユニコーン。ほぼ一ヶ月にわたって小説版ユニコーンを、朝に夕に、と読んでいて、併用して聴く音楽は前回話したとおりサントラ。それでも、夕刻クルマの中で二曲目を聴いたりするとやはり、涙腺がっ!涙腺がっ!というもうパブロフの犬。しかし、というのが本日のお話。
さて。
自分としては睡魔との戦いに連戦連勝することが出来、何とか10巻を一ヶ月で読破いたしました。一部フェイスブックの方で云ったはずなのに反映はされず、あのコメントはどこに行ったのか未だに分からないのですが、最終盤に近づくにつれ、ちょうど広く最終エピソードのDVDなんかが出回りまして、ネタバレに触れる機会が多くてややがっかりしたりしましたが、「了」の文字を見てすっと胸が透く思いがしたのね。
半ばユニコーンに浸りきった一ヶ月だったので、これでやっと他のCDとかDVDとか見られるな、ちょうどどうでしょうの新作のDVDも届いたし、と思ったのですが、蓋を開けてみると、ぽっかり空いた穴に唖然とするばかり。先頃、朝ドラが終わってあまロス、とかいう言葉が流行りましたけれど、まさしくユニコーン・ロス、略してユニロス。
そういう状態に陥っていたという言い訳を念頭に置いて、これから本題に入るのね。
まず結論から申さば、無念、今月は一曲も出来ず、と相成り申した。まぁ、毎月一曲発表するよ、というのは前回も言ったようにあくまでも希望であり、約束ではないよ、と云ってみたりしますが、一番それにこだわっているのは私だったりするので、多少凹んでいるのね。
というのは当たらずとも遠からず、で今回は仕方ないよな、と一応自分では納得済み。と云うのも、本当は前回云ったように一応完成させるめどの「予告編」なるものは用意していたのね。それは姫の歌待ちでもう何年も取り置きしている曲があって、あんまり放っておいて腐らすのもなんなんで、ちょっとアレンジして短くササッとサワリだけ、と思って、それの完成を目標にしていたのよ。
ギターを入れる曲なので、ちゃんとギターもセレクトして弦も変えて、って準備だけはしていたのね。早速昨日なんかもそうなんだけど、半月交替でエレクラとプラモを行ったり来たりするのは、結構私のバイオリズムに合っている気がするんだけど、それでも最初の1日目はやっぱりどこか探り探りで。ちょっと前のペースとか手の感触とかを思い出すのに、いきなり取りかかるのではなく、何となく周辺から近づいていく(笑)、みたいなところがある。
それで先月のエレクラ初日、ソフトを立ち上げる前に、インターフェースだけ電源を入れて、スタンドアローンで弾けるソフトシンセで、一応膨大な音色チェック、と称していろんな音を出してみて、キーボードで弾いてみて、と云うのをやったわけ。
すると全く予期せず、ピリリン、と簡単なフレーズが浮かんだのね。多少自分でも戸惑いながら、おおっ、てな感じで一応ちゃんと作曲的な作業に取りかかったんだけど、まぁ、それはこんなもんか、であまりパッとしなかった。で、そのプロジェクトで立ち上げたやはりソフトシンセをピロポロハララン、とやっていると、またしてオオッ!
たった二小節のフレーズで、まぁ、どこかで使ったことあるような、またはどこかで聴いたことあるような気がするんだけど、妙に惹かれるものがポロっと目の前に出てきたのね。惹かれるというのは、なかなか言葉では説明しづらいんだけど、フレーズが持っている触感とか、周辺の空気みたいなものが、ざわざわと振動する感覚なのね。それが、まさしく心をざわめかせて、一瞬だけ世界の王になった気がするのよ。
とりあえず「予告編」を完成させるのにぎりぎりのスケジュールを立ててみて、この日までにアレンジが終わらなかったら「予告編」をとりあえず仕上げることにして、せっかくのこのフレーズを弄ぶことにしたのね。それがまぁ、そもそもの始まりなのよ。
そこで出てくるのがユニコーンのサントラで、ああいう感じ、というのをよせばいいのに意識して、アアでもないコウでもないと弄り回し始めて、ついに、「予告編」との分水嶺の期限が来たのだけど、なんというか、終わらすのもなんだか惜しいし中途半端。なにより、この盛り上がった感覚とか、多少この先に展開させたいアイデアとか、そういうのを半月ブランクを於いてしまうことに自信が持てなかったのね。
まぁ、半月っていうのも勝手に決めたことだから、最後までやっちゃえばいいんだけど、そこにもう一つ、壁があったのね。
これまた先月ちょっと云ったけれど、最後の最後に音を伝える形に補正するマスタリングの作業というものが、ここに来て、妙に気になって気になって仕方がなくなっていたのね。簡単に言うと、前回発表した愛されても憎まない も、なんとか流通させる段階になって音が思う感じで出ない、という不満が残ったままだったのね。
それを何とかするのがマスタリング、という作業で、いわば商品を包装してリボンをかける、みたいな作業なのかな?まぁ、綺麗に梱包する、という段階で、どうしてもしわが寄っている、形が歪、みたいなものを感じている、っていうのがずっと引っかかっていたのね。
そもそも、エレクラが長い間沈黙してしまった最大の障壁は、パソコンでの作業になってからミックスダウン、という作業にイマイチ自信が持てなくなっていたのね。実際、前回の曲の時も、エレクラ復活祭の時も、やっぱりミックスがイマイチだよな、というのは拭えなかった。
パソコンに移る前に膨大なつまみをあれこれしていた頃は、未だ手の感触で何とかなっていた部分があって、ミックスはそれでも結構やったぜ、という時があったりしたのね。まぁ、その時からCDにする前乃マスタリングは気にはなっていたけれど。
その不満と、せっかく再開したのに、というのも相まってかなりストレスになっていて、ここ最近ずっと紀伊國屋に行くと何かいい本はないか、テキストに最適な本はないか、と探し回っていたのね。
結局、「予告編」に手を付けても、おそらくそのミックスやマスタリングでつまずくんだし、ここはもう新曲にかかり切って、完成はしないけれど、アレンジだけでも済ませておけば、来月何とかなるだろう、という風に舵を切ったのね。その最終判断ぎりぎりの日に、ウダウダ云っていても仕方がないので、自分に合ったマスタリングのための本を探し回って、買ってきたよ。
まぁ、それ以外にも、アレンジ作業をしつつ、ラフでいいからギターのフレーズを録っておこう、といっても、今のシステムでは初めてやる作業で、前乃感じでやってみると当然、不具合が出てくる。それをつぶしながら、あれこれまた調べて、テストして、なんてやっているのでアレンジ一つをとっても時間がかかってしまうのよ。そのために、まるっきり今のシステムで新曲、というのはもうちょっとストックを弄って慣れてから、そういう不具合をつぶしてから、と思っていたんだけど、まぁ、降りてきたフレーズには逆らえないから仕方がないのよ(笑)。
その内で、去年秘密兵器を手に入れた、という話 をしたんだけど、それがこれで。
その後安いペダルも手に入れて、早速今回のアレンジで使ってみたけれど、当然扱いに慣れるまで一苦労。思うほどの性能を出すには、多少もう少し何か必要なのだけれど、やっぱり買って正解だったよ。もう普通のドラムの打ち込みには戻れない(笑)。実はマスタリングの本を買うついでに、このPAD専用に、細くて短いスティックも買ってきたのだ。
試行錯誤、という言葉がまさにうってつけのこの半月だったわけで、それなりに収穫は多かったのだけれど、曲は完成しませんでした。もしかして、もしかして、新曲を楽しみにしていた方がいたら、また来月まで待っててね。と云いつつ、来月は先ずはマスタリングの本を手にトレーニングするところから始めるので、完成するかどうかは不透明、と予防線は張っておくのね(笑)。まぁ、それでもやっているよ、と云う意味で、新曲のタイトルは「嘘つきのいない国」の予定です。
なんてね、夏を過ぎるとまた勉強が増えるんだよ、って云ってみました。今やって於いた方がいいと思われることを毎日こつこつやっていて、それが八月いっぱいぐらいで目処がつくのね。それが終わればまた、今度は次の宿題を片付けなければなるまいと思っているのだけど、勘の良い方なら、もうおわかりの通り、あれの完結編。今度はちゃんと見せられる形でアップできるように、多少プログラミング的なことも勉強しつつ、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう。