驚いたよ、ハニー。師走、押し迫った感は如何か?未だ切迫したものは来て御座ランか?ランと師走の「走」を懸けてね。本日は全くニッチな話ではあるので御座るか、而して本来はこういう話をするのがこのブログで御座る、という原点回帰の記事で御座る。ここのところ、エレクラはまるでガンプラ製作集団と化していたので御座るが、もっとも姫は何も関与してオランので、拙者のあくまでも趣味なので御座るが、元々エレクラはしま♪さんの趣味に付き合ってもらうユニットなのが前提なので候。ということで、久々のエレクラで御座る。
さて。
新曲出来ました。今回は・・・と行く前に、私の話を聞いておくれ(笑)。
穀潰しのワタクシ、他人の財布を充てにして日々、全く金にならないことに邁進しておりますが、それを快く思う方も思わない方もいらっしゃるでしょうが、この世はすべて因果応報。何か罰があるとしたら、心配しなくてもアナタではなく私のところに来るので、大丈夫。
そんなワタクシも年末は、幾らか来年のことを見据え、またその為にいろいろと画策するわけです。今年はぼんやりと、DAWに馴染んでエレクラをがっつりやろう、という目標を立て、実際それに添って日々精進しておったわけです。その為に、パソコンのクリーンインストールもやった、SONARもアップグレードした、ノートもがっつり音楽仕様に様変わり。シンセのプログラミングも勉強し、YMOの曲一曲自分の作った音色でコピー出来たよ。
ノートのCubaseはともかく、メインのDAWはSONARでずっと使っているからいろいろと変容しているとはいえ、やっぱり使い勝手はいいのね。単純に操作に慣れている、というだけではあるのだけど、まぁ、一度使い始めたモノは、結局一生付き合っていかないといけないモノ奈乃よ、DAWってヤツはね。なんたってソフト間のデータの互換性がないから、乗り換えなんていうのはナカナカ出来ない相談なのね。
だから、不満はあってももう覚悟を決めて、使い勝手は自分で向上していくしかないのね。そこで、年末はちょっとドラム音源を充実させて、もうちょっと打ち込みやすい環境に、とか思っていたのね。さっきSONARをアップグレードした、って云ったけれど、上位機種のアドバンテージは、私の環境だとドラム音源ぐらいだったのね。アップグレードする前はサポート充実とか念頭に置いていたんだけど、いざとなるとサポートはフォーラムも何もかも英語だよ(笑)。意味ねぇよ。
で、十月の終わりぐらいから幾らかソワソワしながら、情報集め。安くて、音源が豊富で、と私の使い手に馴染むヤツをいろいろと物色していたのね。思えば、ちょうど一年前に、急に一念発起してDAWに溶け込むぜ、と思い立ち、この一年はずっとアンテナを立てていたのだから、それがやっと報われる時がきたのだな、なんて。それで、だいたい候補は決まっていて、予算と見比べて、いろいろ考えて・・・。
驚いたよ、とタイトルになるわけです。もうね、死刑宣告に近かったね。
SONARの親会社が、SONARを作り運営しているCakewalkを潰すよ、ってプレスリリースしたのね。もうサポートも新規開発も、アップデートもしねぇよ、って。サーバーは生きているからソフトは使えるけど、後は好きにしな、って。
アップグレードしたのは半年前だぜ!オメェさんと末永く付き合っていきまっせ、と宣言した半年後に、んじゃバイバーイってなんだよぉ!がっかりしたよ。なんだったんだ、あの面倒くさいクリーンインストールと、アップグレード作業の数々は!
少し前にね、前の選挙の時にちょこっと言ったけど、広報とかチラシとか取っておいて次の選挙まで保管しておく、って云ったでしょ?あれ、現物抱えていると嵩張るから、暇な時にパソコンに取り込んで保存するようにしていたのね。それにはもっぱら所謂PDF文書、という形式にしておくのね。コレは使い勝手がいいから、いろいろと文書的なモノは、例えば昔のエレクラ通信とかもね、PDFにして保存してあるのね。
でもふと思ったのね。今現在PDFは無料で使えるけど、この存在がなくなったり、或いは閲覧するのに法外な金額が必要になったら、コレは大変なことになるな、と。自分の資産だと思っていたものが、ある日突然二度と開かれないただのデータになってしまう。
そういう危険性が、ネットというか、デジタルの世界にはあるんだな、と思ったワケね。著作権とかどうなっているのかわからないけれど、JPEGだの、mp3だのというモノは、誰でも簡単に使っているけど、果たして公共性というモノに合致するのかどうか。その辺難しいかもしれんね。ああ、mp3は完全フリーの技術になったらしいけど、後はどうなんだろう?
と、ここに来てその危険性を、まさに実体験したワケね。ソフト会社がなくなるって事は、アップデート云々じゃなくてね、未来がないって事なのよ。資産って、ある意味長期期間にわたって保存出来て、いつでも取り出せることがひとつの使命でしょ?それが全く担保されないのよ。コレはね、ひどい話だよ。しかも、そんなソフトに、半年前に身を委ねたんだから、運が悪いというかなんというか。
まぁ、SONARというソフト自体が、唯一無二ではあっても、それ故に先細りという印象は拭えなかった。Rolandから離れた時点で、何か迷走というか、少なくとも日本人ユーザーには優しくなくなったよ。今回の発表も、ネットでぴらっと発表して終わり。国内輸入元のタスカムも、リリース丸写しで終わり。ゴメンとも、なんともなし。発表から一ヶ月近く経つけど、続報なし。Rolandではこういう対応はなかっただろうね。あの時点で見限るべきだったのか。
でもね、終わってしまうモノを何時までも追いかけても仕方がない。それでも使い続けるさ、っていうのも手でしょうけど、ここがまたデジタルの面倒くさいところで、OSがバージョンアップしても、それにソフトが追随していかない、ってコトでもあるのね。つまり、終わりは見えているのだから、ここはもうスッパリ諦めた方がイイでしょうね。
ということで、ドラム音源の充実、はどこへやら、次のDAW探しになったワケです。
そして、もう決めました。結論から言うと、ABILITYというソフトにすることにしました。
SONARの終了発表から、各DAW挙ってSONARユーザー向けのクロスグレードキャンペーンをしていて、そういう意味ではよりどりみどりなんですけど、まぁ、デジタル・パフォーマーとかは使ったことないし、StudioOneはサードパーティーに冷たそうだし、そうなるとCubaseか、となるところ、私はあのUSBドングル、というのが嫌いでね。昔、コルグが使っていたんですが、痛い目に遭いました(笑)。まぁ、コルグだけの責任ではないんですが、そもそも、USBとかiLokとかのソフト本体以外の承認システム、はどうも信頼出来ない。USBメモリーだって何個壊れたか。
そこで、残るはABILITYしかない、かなと。実は、半年前にも候補には挙がっていたのね。でも、その時点では例のデータ互換という意味で、見送ったのね。それ以上に、まだ使っていない段階であれこれいうのもなんだけど、ABILITYはスコア入力がほかのDAWよりも充実している、というのが私を一番惹きつけるのよ。
エレクラは割りとストリングスのアンサンブルを使うことが多いのだけど、私はそれをスコアに起こす感覚で編曲していくのね。音云々よりも、絵画的な感覚。Cubaseはどちらかというとピアノロール入力がメインで、まぁ、グレードにもよるんだろうけど、スコアは付属、という感覚。SONARもどこかそういう所があるんだけど、ただ、SONARにはギターの指板入力という強力な武器があって、ギタリストにはとっつきやすい。コレには毎回助けられているのよ。
そういう意味でも、ABILITYは私の曲作りに最適かな、と。でね、元々ABILITYはSingerSongWriterというソフトから発展したソフトなのね。私が最初にパソコンにインストールしたDAWは実はSingerSongWriterLiteというヤツで、その頃はまだ、ハードのMTRがメインの頃で、ソフトはデータの遣り取りとか、付属的な扱いだったのね。まだWAVEも扱えなかったしね。純粋なMIDIシーケンサーで、それはハードでもうすり切れるぐらい使っていたヤツがあったし。
ただ、視覚的に打ち込みが出来る、ということと、コピペが楽、というのがやはりDAWで作曲、編曲というのはアドバンテージがある、という感想は持っていて、それが結局、SONARへ至る道の一歩にはなった。
つまり今回のSONARショックにより、私は古巣へ帰っていく、という懐古的な感覚がちょっとあるのね。原点、というわけではないけれど、やっぱりここからまた始めるんだな、みたいな感覚ね。それに何より、国産のソフト、というのも信頼性という意味ではかなり大きなアドバンテージがある。SONARだって、最初はRolandがしっかりサポートしていて、日本語メーカーだと思ってたくらいだもの。
というわけで、ガンプラだけではなく、今年はがっつりエレクラもやっていたのに、結末がSONARショックで終わるんじゃ、悲しいでしょ?奈乃で、コレだ!
詳しいことはまた明日だ。
なんてね、とはいえやっぱりデジタルの世界からは逃れられんのよ、って云ってみました。98時代からパソコンを使っているので、ネットとかそういうことにはいろいろ見聞きしてきて、経験も積んで、それなりに親しんでいる筈なんだけど、例えば新しいテレビを買おうとしてカタログを見ても、何が何だかわからない。この間なんか、テレビの録画方法を姫に尋ねちゃいましたよ(笑)。スペックや、カタログ文句よりも、今はやはり経験に基づく言葉が一番。それを知るのも、結局ネットとかデジタルの中なんだよね、ってコトで。
それでは今日はこの辺で、ごきげんよう。