田園酔狂曲

二人三脚の想い出と共に!!

遼ちゃんのドライバーショット~②臥薪嘗胆

2018-01-28 18:29:12 | 田園ものがたり
         【 11月2日のブログ 第二段です 】

栄通りの田園の一席で罵声が響きます。
カァちゃんの叔父(母親の弟)さんです。
「 あけん! あんたドンな、なーんしよッとかナ? 」
  ( 訳: あけみ! あんた達夫婦は、なんてぶざまな経営をしてるのか? )
「 見てみナッセ! 江O長どま、どこいってん店が在るとバナ。 」
  (  周りを見てご覧。 江O長は、熊本のあちこちに支店展開しているよ。 )
「 どこん店でん、そうな賑あいよるてタイ。 」
  ( どの支店も、大層な繁盛ぶりとのウワサです。 )
「 あーたがえばかったい、こぎゃんふーるか店いっちょで苦っ苦しとっとワ。 」
  ( あなたの処だけ!、こんな古臭い店たった一軒で、ふうふう言いよる者は! )

あけみカァちゃんを激励に来たつもりが、酒が入って、つい田舎言葉になり悪態にも感じます。
叔父さん達の中でも一番の発展家で、カァちゃんと性格も似ていているからか(?)、
カァちゃんをお気に入りの叔父さんなんです。
              
   ≪ 叔父結婚式時のあけみ ≫        ≪ あけみ結婚式時の叔父 ≫

80年前後の熊本市。
チェーン展開して複数(!)の店舗を構えている者が、成功者と讃えられていました。
たった一軒の店を、今にもつぶれそうにしているヒゲ達は、あざけりの対象でしかありません。
この罵倒が、あけみカァちゃんの “ リメンバーパールハーバー ” になったのは、
想像にかたくはありません。  「 クソッー そのうち見とれヨ~! 」
ドロドロとしたものが溜まっていきます。

この頃が、風船が最も膨らんでいる時でした。
それから間もなし、江O長チェーン店は、どろ沼にハマって行きました。
他にも、同じような店がありました。
余りに展開が早すぎて、人材育成が追いつかなかったのかもしれません。
或いは、どこの店に行っても同じメニューと云うことは、飽きられやすいリスクも。
資金繰りも苦しくなります。 給金遅滞の情報も入って来るようになります。
ヒゲ達には、まさに目の前にある教訓でした。
デパートに出店しない、出前をしない、手を拡げないのが、味をまもる唯一の方法だ。
吉兆の湯木 貞一さんの遺訓でしたが、当の本人の所も煩悩ゆえに守れなかったのは
皮肉な事です。
       
                            
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