下北沢囲碁会館 | 碁会所探偵シホ&クニ

碁会所探偵シホ&クニ

初段を目指すシホ&クニです。
碁会所で打つのが大好きな私たちが,
お世話になっている碁会所、
初めて行ってみた碁会所をご紹介します。

シホクニが時々参加させてもらっている「マダム碁会」。
この主宰者のRっしさんが教室に通っていて、
「いい碁会所ですよ」
と言っていたので、ずっと行きたいと思っていました。
下北沢囲碁会館。


下北沢は小劇場が多くて、
「石を投げれば役者の卵にあたる」
と言われているのは、皆さん、ご存知の通りですよね。(あ、知らない?)

シホも何度かお芝居を観に来たことがありますが昔のことで、
この駅に降りたのは久しぶり。
ごちゃごちゃ感が懐かしく、それが魅力の街です。
再開発計画が進んでいるということですが、
この魅力がなくなるとしたら、ちょっと淋しいな~。


などと思いながら、
まずはシホクニで下北ランチ。

ここ、とても美味しかったです。

↓前菜房 風神
http://tabelog.com/tokyo/A1318/A131802/13007446/



※日替わりランチ。
  これにむかごと帆立の炊き込みご飯と汁物付き。
  そして、昼からビールじゃ


隣の喫茶店でコーヒーを飲んでから、
ゆったりした気持ちで店を出ると、
なんと春の雪が、けっこうなホンキ降り。
「予報、知らなかったね。傘ないよ」
と二人でボヤきながら、下北沢囲碁会館へ。

目印は、「餃子の王将」です。

「王将、王将・・・・」
あった~。




※王将の二階にあります


入ってみると、
明るくて広々。





にこやかに迎えてくれたのは、
イケメンの青年。

あれ? HPに載っているオーナー席亭と違う・・・。
(おっと、オーナー席亭は、別のタイプのイケメンです)

席亭のいない日に飛び込むという、
ありがちな失敗か、碁会所探偵。

「やばいよ、席亭じゃないよ」(出川?)
「取材できるかな」
などとコソコソと話しながら、とりあえず対局を始めるシホクニ。
打ちながら、いつものように観察です。


店内は前述のように、
清潔感があってゆったりしています。

地代の高い都心で、
これほどの席と席の間のスペースは珍しい。


壁にはプロ棋士の色紙がずらり。






左は石田芳夫、右は藤沢秀行(敬称略)



左は小林光一、右は加藤正夫(敬称略)







反対側の壁のメニューを見て、
「しまった、コーヒーを飲んでくるんじゃなかったよ」
なにしろ、「下北沢名物!」だもん。





でも結局、後で注文しましたけど。
淹れたてで、美味しかった~。


トイレは2つあって、
1つは男性専用。
掃除が行き届いていて、
うがい薬までありました。



※うがい薬のある碁会所は、
 探偵史上初めてです




※調査員Dさんが、男性用トイレの貼り紙を
 撮っておいてくれました。
 おもしろっ


さらにDさんが気付いたのは
「この碁会所、音楽が流れている!」

これも意外に珍しい。
静かで美しい曲が
対局の邪魔にならない音量で流れているのです。


とまあ、
色々ポイントが高いこの碁会所。

もともとRっしさんの推薦なので、
紹介することは決めていたのですが、
イケメン席亭さんに
「実は私たち、探偵です」(何それ?)
と正体を明かして、お話を伺いました。






藤村崇徳さん(34)は、
今年の2月に入ったばかりの、
金曜だけの席亭さんでした。

火曜も別の方がいて、
その他の曜日がオーナー席亭の担当だそうです。

藤村さんは高校生の時に囲碁を覚え、
立教大学の囲碁部に入ってからめきめき強くなって、
現在では五、六段の腕前。

日本棋院やユーキャンの囲碁関係の仕事をしながら、
縁あってこちらの碁会所にも勤めるようになったそうです。

一人で来た方のお相手もしてくれるので、
藤村さんと打ちたい方は、
ぜひ金曜に来てみてくださいね。


「オーナー席亭は、とても面白い人ですよ」
と言うのを聞くにつけ、
お会いできなくて残念、また改めて別の日にも来ようか、
と二人で相談していたところに、
なんとラッキー!

オーナー席亭の江澤俊彦さん(53)が、
荷物を届けに店に現れたのです。



※HPの写真にはある、ヒゲがなかった・・・・



ということで、改めてお話を伺いました。


※ゆったりソファ席でね



江澤さんは、下北沢囲碁会館の二代目席亭です。

初代の席亭、山口晋(すすむ)さんは、
東京都碁会所同業組合の理事長をされていた方で、
42年前にこの店を始めました。

その頃はもう少し駅に近い別の場所にあり、
当時小学生だった梅沢由香里さんや万波姉妹をはじめ、
若かりし頃の有名棋士の方たちが
よく出入りしていたそうです。



※これはお宝!
 有名棋士の対局カードがずらり


山口さんがご高齢になったことで、
当時日本棋院の仕事をしていた江澤さんが店を託されたのが
6年前。

家賃の値上がりを機に、
今の場所に移転したのは4年前。

この時に江澤さん、
「ゴミゴミしていない、
サロン的な碁会所にしよう」
と考えました。

というのも江澤さん、
飲食業界に勤めていたため、
「清潔で居心地のいい店づくり」にかけては筋金入り。
「サービスのノウハウは、会社で鍛えられました」

この碁会所の居心地の良さは、
そこが原点だったのですね。


江澤さんのユニークな経歴について、
もう少し詳しく書きましょう。


江澤さんは、小学5年の時,
同級生に誘われて囲碁を始めました。
もともとゲームが好きだったので囲碁にもはまり、
近所の碁会所に行ったりもしましたが、
ずっと級位者だったそうです。
中学高校では他のスポーツに夢中になり、
中央大学囲碁部に入った時はまだ5級。
「大会に出られなかったから、宴会係をやっていました」
とはいえ、大学在学中には高段者に。

大学を卒業してからは囲碁から離れ、
日本マクドナルド社に10年勤めました。
退社した後はバックパッカーとなって、
大好きなカレーの修行のために
インドに半年間滞在。
帰国すると、
日本棋院やユーキャンでなどで囲碁イベントの運営をするなど
「囲碁フリーターを17、8年続け」
その後に碁会所の席亭となったわけです。

囲碁フリーター時代も
たびたびインドに出かけ、
ガンジス川を眺めながらマグネット盤で棋譜並べをしたり、
ドイツの青年と囲碁を打ったりしたそうです。

現在でもバックパッカーの血が騒ぐのでしょうか、
最近はタイによく遊びに行っているとか。


江澤さんのお話がパワフルでとても面白いのは、
こうした経験と無縁ではないでしょう。


そんな江澤さんが教える「らくらく上達講座」は、
毎週月曜に開催され、
「楽しくわかりやすい」と人気です。

「私は級位者の時代が長かったので、
その気持ちが良くわかるんですよ」
と江澤さん。
確かにこの教室に通うRっしさん、
囲碁を始めて間もないのに上達が早いもんな~。
シホクニも家が近ければ、
通いたいくらいです。


この他にも、
木曜には囲碁未来教室(講師・普及指導員の蛯原一夫さん)、
金曜には有段者向けの「鮫島特訓道場」(講師・元アマチュア本因坊の鮫島一郎さん)
も開催。

棋力によって教室を選べるのはうれしいですね。

教室の内容等詳細は、
HPを見てください。

http://shimokita-igo.at.webry.info/



そして調査後は、探偵4人+1人(非囲碁人)で
下北沢のお店で呑み~。

誕生日が近かったMしゅーとシホのために、
ケーキが用意されていました。
来られなかった調査員のみなさんも、
美味しいケーキをどうもありがとう~。
この年になって囲碁友の皆さんにお祝いしてもらえるなんて!
と、幸せをかみしめた下北の夜でした。






                          by シホ


※シホの碁会所ブログ「囲碁太郎の日々」もよろしく!

http://ameblo.jp/bunko-igotaro/



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■下北沢囲碁会館

住所 東京都世田谷区代沢5-36-16
    喜多沢マンション2階
電話 03-3413-4865
営業時間 月~土 13時~21時
       日・祝 12時~20時
       年中無休(大晦日と元日は休み)

席料  一般 1200円
     女性、団体 1000円
     学生  500円
     18時以降  800円

HP 
http://shimokita-igo.at.webry.info/