クボタ昔の純正オイル・ペール缶「撮りトラ」

今日はhokkaidoujinさんに連れて行ってもらった私設博物館で見た、クボタトラクター・・・のフェンダーの上に載っていた純正ペール缶「撮りトラ」(じゃないか)です。

 

クボタのトラクターのフェンダー上に、イカした缶が載っています。実はこのトラクターの写真は撮っていなくて、缶の写真しかないんです。だから何という名のトラクターかわかりません。
クボタのトラクターのフェンダー上に、イカした缶が載っています。実はこのトラクターの写真は撮っていなくて、缶の写真しかないんです。だから何という名のトラクターかわかりません。

 

クボタの古いトラクターですよね? 油圧のリンクが付いているので古いといっても国産初の乗用型トラクターT15ではなさそうです。

 

あのレトロな書体のクボタです。クボタディーゼルトラクタ専用 正味18立詰・・とあります。
あのレトロな書体のクボタです。クボタディーゼルトラクタ専用 正味18立詰・・とあります。

 

拡大してみます。う〜んL型3ケタシリーズのようですね・・・
拡大してみます。う〜んL型3ケタシリーズのようですね・・・

 

オレンジスタイル(http://www.jnouki.kubota.co.jp/jnouki/Special/os/history/index.html)と言うサイトの年表だと四輪駆動のブルトラは、1971年に生産開始と書いてあります。
色々探しているうちに、オレンジスタイルと言うサイトの年表ににありますよね・・・きっと。

 

多分、L200かL140だと思います。L型シリーズはカタログを以前紹介しているはず・・・

 

Kubota Tractor L140 catalog

 

まずはクボタL140のカタログです。1969年(昭和44年)と書いてあるような気がしますので、49年前?

 

実物は見たことがないと思います。14馬力ではじめてのディーゼルエンジン直結タイプとあります。直結タイプとはどういう意味でしょう・・・
実物は見たことがないと思います。14馬力ではじめてのディーゼルエンジン直結タイプとあります。直結タイプとはどういう意味でしょう・・・

 

後輪に取り付けられているストレーク(グリップまたは浮力を増す為にホイールに付けるものと考えています。『クボタトラクタアタッチメント「昔のカタログ」』参照)は同じですが、ロータリーの色が違いますね。

 

Kubota Tractor L200 catalog

 

次は同じタイプで強力型のクボタトラクターL200のカタログです。

クボタトラクターL200カタログ。上のL140と顔は一緒です。エンジンはZ1100型エンジン 立形直列2気筒4サイクルディーゼル 1,070cc 20馬力/2700rpmと、2気筒になっています。
クボタトラクターL200カタログ。上のL140と顔は一緒です。エンジンはZ1100型エンジン 立形直列2気筒4サイクルディーゼル 1,070cc 20馬力/2700rpmと、2気筒になっています。

 

こちらはストレークが付いたうえに作業機の色がペール缶と同じ! オレンジスタイルの年表ではL200はオレンジのロータリーですが、66年、67年あたりの一番右の写真はロータリーがシャシと同じ色です。ペール缶はL200R用のものではないでしょうか?

 

なんだか車両を特定するのにずいぶん時間を使ってしまいました。本当はこのあたりの造形が気に入ったのです。昔はオイルってすごく高かったのでしょうか・・・
なんだか車両を特定するのにずいぶん時間を使ってしまいました。本当はこのあたりの造形が気に入ったのです。昔はオイルってすごく高かったのでしょうか・・・

 

トラクターどのくらいオイル入るのでしょう・・・4リッターとして、4回も入れたらこの缶はなくなってしまいます。そのためにこんなに素晴らしい手の込んだものを作るということは、中に入るものが高くないとその手間に見合わないです。

 

ペール缶、結構渋くていいのがたくさんあります!

 

これはネットで探してきたもの。ガルフオイルの缶ですね。作りは似たような感じ。
これはネットで探してきたもの。ガルフオイルの缶ですね。作りは似たような感じ。

 

揮発性のものを入れてふたが開かなくなってしまった時のものでしょう・・・スパナでフタが回せるよう六角の頭が付いていますね!

 

 

これはかなり新しそう。
これはかなり新しそう。

 

これも新しいですね。でも、こんなのでいいから欲しいなあ。
これも新しいですね。でも、こんなのでいいから欲しいなあ。

 

やっぱりプラスチックじゃなくて金属がいいな

 

そういえば以前も展示会の発動機運転会で渋い金属製容器を見たなあ・・・

 

TOOL BOX こういう風に色を塗りたいけど、絶対に塗れない・・・神様が塗った色・・・という感じ。どんな工具が入っているのか、中が見てみたいです。同じように油で煮締まった工具なんでしょうね・・・
TOOL BOX こういう風に色を塗りたいけど、絶対に塗れない・・・神様が塗った色・・・という感じ。どんな工具が入っているのか、中が見てみたいです。同じように油で煮締まった工具なんでしょうね・・・

 

 

同じく工具箱です。これは本体付属の工具箱なのでしょうか・・・とすれば、工具箱も同い年ですよね。
同じく工具箱です。これは本体付属の工具箱なのでしょうか・・・とすれば、工具箱も同い年ですよね。

 

そして最も気に入った道具たちはこれです。水をさすヤカンとガソリンの携行缶でしょうか・・・
そして最も気に入った道具たちはこれです。水をさすヤカンとガソリンの携行缶でしょうか・・・

 

たくさん写真を撮っています。これも神様の塗った色ですね。ヤカンはアルミかなあ・・・携行缶はトタンをハンダ付けしたものでしょうか。
たくさん写真を撮っています。これも神様の塗った色ですね。ヤカンはアルミかなあ・・・携行缶はトタンをハンダ付けしたものでしょうか。

 

再び戻ってペール缶、調べてみました

 

よくよく考えたら、なんの疑問ももたず「ペール缶」と呼んでいました。ペール缶ってなんだ?Wikipediaで調べてみると・・・

 

ペール缶(ペールかん、英語:pail)とは18リットルまたは20リットルの鋼鉄製の缶のこと。潤滑油や塗料、溶剤などの液体を入れて運搬・貯蔵に用いられる。

広義には、また日本以外では、容量はおおよそ3リットルから50リットル(1ガロンから12ガロン)まで幅広く、材質もブリキやアルミニウム、プラスチックなどであってもペールと呼ばれるが、日本においてJISで規格化されているものは上記の通りである。

 

ペールのことは何も書いていないな・・・google翻訳に「pail」と入れてみると「ペール」と出てくる。(それを調べてるんだってば!)

しかしよくよく見ると定義のところにa bucketと書いてあるではないですか!

 

ペールはpailでpailはbucketでバケツなんだ!

ペール缶はバケツ缶

 

そういやペール缶には取っ手があるしなぁ
スミマセンなにも知らなくて・・・

 

また、同じくペール缶の項では歴史として

 

鋼製ペール缶は、1930年代にアメリカで開発されヨーロッパ各国に広まり、日本には1950年代に輸入され始めた。朝鮮戦争が発生すると在日米軍から補給物資の輸送、貯蔵用容器として、いわゆる「JAN-P缶」(Joint Army Navy Package)が発注され、日本国内での鋼製ペール缶製造の契機となった。

昭和30年代後半から、労働力不足による充填・梱包の省力化要請にペール缶の存在が合致したこと、メートル法への準拠で20リットル缶への移行が進んだこと、高度経済成長期に高級潤滑油の需要が伸びカラー印刷がなされ高級品のイメージを与えるペール缶が人気となったこと、1966年ごろから鋼製ペール缶の自動生産ラインが導入され始めたこと、テーパ型ペール缶の製造が始まったこと等があって、ペール缶の需要は大きく伸びた。

 

とあります。ペール缶、元々軍用だったんですね。軍用の堅牢頑丈な作りに美しいロゴ、グラフィックが今でも僕らの心を引きつけてるって訳です。

今日はこの辺で。また明日!

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“クボタ昔の純正オイル・ペール缶「撮りトラ」” への4件の返信

  1. 山葵さん こんばんは

    ちょっと文章での説明は難しいですが、18リットルの角型1斗缶なら口を上にして
    横倒しにしてしばらく静止させてから、そろ~っとキャップを取れば口のスレスレに液面が見えます

    ずいぶん昔にペンキ屋さんからそれを聞いていたのですが
    そうすると缶自体にペンキが掛かっちゃって
    (もちろんまわりに飛び散らなくなったのでかなりマシなのですが)
    「今一歩」と思っていたんです。いい事を聞きました。
    横倒しにしておいて直接口に移し替える容器を当ててやってみます!

    スナック芸?も是非!

  2. 缶を傾斜させて内容物を取り出す場合、中が負圧になってボッコンボッコンと空気を吸込んで
    液体が飛び散ったりして、非常に見苦しくなったりしますよね
    殆どの人は、缶の口を傾斜の低い位置にして内容物を取り出そうとしてしまいがちで、
    傾斜が始まると同時にボッコンボッコンが始まって、大変残念な結果になってしまいます

    缶の口を一番高い位置にして傾斜させていくと、缶が空気を吸込みつつ、内容物がトローッと
    流れ出てきます。

    ちょっと文章での説明は難しいですが、18リットルの角型1斗缶なら口を上にして
    横倒しにしてしばらく静止させてから、そろ~っとキャップを取れば口のスレスレに液面が見えます
    その状態で口に別容器をあてがって、ゆっくり缶を傾けるとチョロチョロ~って感じで
    流れ出てきます。オープン時に内容物が多過ぎて溢れ出そうならテーブルの傾斜を事前に加減します。
    もちろんテーブルの高さや移し替える容器のディメンションを考慮して万全を尽くします

    慣れてくると、ペール缶でも転がり防止の釘を打った枕木とかのアイテムを準備して同じように傾けると
    一滴も零さずに完璧に別容器に移しかえることが出来ます!

    空気穴を開けたりポンプ使えばいいじゃん・・。って意見は今回限り無視の方向で。

    ペール缶の口にプラ製のベロが付属していたりしますが、私に言わせればあんなもの飾りに過ぎません!
    プルタブと一緒にマッハで投げ捨てています。

    爪楊枝でコップを吊り上げる飲み屋芸は・・・需要があれば、後程。

  3. 山葵さん こんにちは

    おっしゃるように缶代を高めに払って買い
    お通い瓶のように使われていたのかもしれませんね
    ちゃんとお金を払ってもらえる容器って「いいなあ」と思います
    今だともちろん商品代に容器代は含まれているはずですが
    なんというか、中身だけの意識で売り買いされている感じです
    だからきっと容器代が高かったら売れないし
    当然マイ一升瓶的使い方も支持されない恐れ大ですよね
    便利なんですけど容器はかわいそう・・・

    現代のペール缶やガロン缶から液体を取り出すときに殆ど零さずにピューっと抜き出す裏技

    一体どういうものか気になります!!!

  4. ホームセンターや自動車部品店で並んでいるペール缶と違って、注ぎ口やエアバルブが装備されていて
    単なる容器というより、オイル類を一時的にストックする本格的な工具といった感じでしょうか
    積み重ねることも出来ないでしょうし、工作も緻密で鉄板の厚みもかなりありそうですね。
    トラクターとかエンジンの付いた大きな機械を買うとゲットできたノベルティかな?

    恐らく、オイルが無くなったらガソリンスタンドにストックされているドラム缶から移してもらって
    容積分の代金を払うみたいな、酒屋に通う樽移し用マイ一升瓶のような使われ方をしていたのかも?

    現代のペール缶やガロン缶から液体を取り出すときに殆ど零さずにピューっと抜き出す裏技を披露すると
    みなさん感動してくれます。爪楊枝でコップを吊り上げる芸を披露するような気分・・・(恥)

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