*かなり長い文章です。
同じように慢性腎不全の猫ちゃんの家族の方の為に出来る限り詳しく書きたかったので。
少しでも参考になれば嬉しいです。
ごんぼさんを動物病院へ連れて行きました。
車の中に突然入れられて、何が起こったのか把握できないごんぼさん
:「えっ 何 どこへ連れて行くん」
:「車が動いてるで・・・。もしかして、もしかして・・・」
当たり~ そう、病院ドライブやで~
今日はおっちゃんが運転してくれてるねんで~
:「おっちゃんも一緒なの うれしい~みんな一緒だと心強い」
主人は自分で自分の事を「おっちゃん」と言い、私の事を「お母ちゃん」と言います。
ごんぼさんと話している時だけですが・・・。
ごんぼさんは元気は元気なんですが、体重の低下が止まらず、水も飲まず、おしっこを色んな場所でしてしまうんです。
座椅子にはよくされました。だから我が家には今は座椅子がありません。
不思議な事に自分が愛用しているクッションや、夜寝る時のキャリーケースにはしないんですよ。
でもとうとう、自分が一番大好きなクッションや寝床にまでおしっこをしてしまいました。
一度してしまうと、洗って消臭しても鼻のいい猫は、そこがおしっこ場だと思うのか、必ず又やります。
腎不全が悪化したのだと思いました。
仕方がないのです。
可哀想なのです。
腎不全の猫は濃縮したおしっこを出せないし、おしっこをしたくなるとトイレに行くまでもたないんです。
トイレは「デオトイレ」を2つ使用しています。(トイレが近いので2つ)
(下記、楽天の商品ですが、AmazonやYahooの方が安いかもしれないので、確認してくださいね。
でも楽天の下記の商品の値段はホームセンターより安かったです。)
デオトイレを勧めてくれたのは母の妹で、私の叔母。
匂わなくて砂も飛び散らないし、とてもいいトイレです。
で、なぜデオトイレの商品説明をしたかというと、尿検査の採尿するのに便利だからです。
獣医さんに教えてもらいました。
もしかして腎不全以外にも「尿結石」や「膀胱炎」になっている可能性も考えたので、採尿をしました。
おしっこが少し茶色い感じがしたので。トイレシートなら色までわかるんです。
これが「ペット用採尿スポンジ」です。
動物病院で無料でいただきました。
先っぽにスポンジがついているんですけど、ここにおしっこを染みこませます。
デオトイレには新しい砂を入れ、デオトイレ取り換え専用消臭シートを裏返します。
そうするとおしっこがそこに溜まるんですよ。
それにこのスポンジを10秒ほどつけて病院へ持って行きます。
先生曰く、採尿したら出来るだけ早く、3時間以内くらい。
でもそれが不可能で前日採尿した場合は、清潔な袋に入れ、表をアルミホイルで包み冷蔵庫で保管して持ってきてくださいとのことでした。
あと、今だから思う事、とても大事な事なので色を変えて書きますね。
猫ちゃんの腎臓病は血液検査では腎臓機能が残り30%以下位にならないとわからないんですが、尿検査だと早期発見が出来ます。尿比重で判断できるようです。
私は腎不全って老猫がかかる病気と言うイメージだったので、7歳くらいになったら検査してもらおうと思っていたんです。でもごんぼさんは5歳になる前に腎不全末期と診断されました。
慢性腎不全はじわじわと進行する病で症状もほとんど出ないので、気づいた時には既に腎臓の70%以上が機能しなくなっている状態の病です。
ごんぼさんの場合は最初の症状が酷かった頃、10%の機能しか残っていないと言われました。
だから今も10%の残った腎臓で頑張っているんですね。
多くの猫がかかる病です。
尿検査はとても簡単ですし重要な検査だと思います。
血液検査のように猫ちゃんに痛い思いをさせなくてすみますし。
だから若くても定期的に尿検査をすることをおススメします。
病院に着き、血液検査をする前に先におしっこの検査結果を教えてもらいました。
「尿結石」「膀胱炎」にはなっていない。
でも尿がかなり薄いので腎不全が悪化しているかもという事でした。
足の静脈から血を抜いて検査結果が出るまで15分程度。
いつも「大丈夫さぁ~、だってごんぼさんだから~」とか気丈にふるまっていても、この血液検査を待つ15分が本音を言うととても怖いです。
怖くて怖くて仕方がないです。
血液検査をするには6時間の絶食が必要なので、カバンに入れておいたごんぼさんが大好きなおやつをごんぼさんに与えてみました。もう検査は終わったから食べてもイイよ~
↓私と一緒でチーズ好き
手の平に乗せてキャリーケースに手を差し出しても食べないので、中に5粒置いておいたら、食べてるやんっ
しかも病院の中で、キャリーケースの中で。すごいなぁ~
私と違ってビクビクしてないのね
そして検査結果が出ました。
一番右が今回の検査結果です。
赤い数字は高すぎる異常値。青い数字は低すぎる異常値です。
結果は、慢性腎不全が進行してました。
あと赤血球数が減っていて腎性貧血になっていました。
ショックでしたがこれが現実です。
先生にいっぱい聞きたい事があったので、全て聞きました。
本当に優しくて親身になって話を聞いてアドバイスしてくれる先生なんです。
下記私と先生のQ&Aをまとめました。
獣医さんによって見解は様々です。あくまでもごんぼさんの主治医の見解ですので、参考まで。
慢性腎不全のごんぼさんに関してのQ&A
Q:「これは慢性腎不全の急性期(一瞬だけ急に悪くなってしまう時期)ですか」
数値が悪くなっている事はわかっていたけど、ここまで悪化しているとは思わなかったので・・・。
A:「急性期ではなく腎不全が進行しています」
昨年の5月の測定不可能なほどの数値をたたき出した時はたしかに慢性腎不全の急性期だった。
でも悲しいけれど、腎不全は止められない。
Q:「現在使用しているセミントラは腎不全の進行を遅らす効果があるんですが、ラプロスは進行を止められるのですか?」
一番聞きたかった事でした。望みをもって聞きたかったこと。
それは新薬の猫の慢性腎不全の治療薬の「ラプロス」に関して。
A:「ラプロスに関してはニュースになったりしたのでよく質問されるのですが、進行を止める事は出来ません。ラプロスにもセミントラにもいい所と悪い所があり、ごんぼさんにはセミントラをおススメします。」
Q:「まだ開発中で発売はされていない新薬のAIMは近いうちに発売されるのでしょうか?」
A:「まだまだ先になると思いますし、腎不全を治す薬は十数年経っても出来ない思います。
ただ慢性腎不全は完治はできないですが、病気の進行を遅らせる事は可能です。
そのために、とにかく食べて体重を戻す事。
輸液をして脱水症状を緩和し、ストレスをかけないようにすることが大事です。
食事に関しても私は(強制給餌は別として)自分で食べられるものなら、腎不全用のフードでなくても食べさせた方がいいと思っています」
Q:「ごんぼさんは水を全然飲みません。シリンジで水を飲ませることもあるのですが、やはり飲ませた方がいいでしょうか?」
A:「輸液は毎日100mlしているので、無理やり飲ませなくても大丈夫です。」
Q:「腎性貧血ですが、実は昨年の9月まで貧血だったのですが、人間用のサプリメントの鉄の錠剤を粉にして、ほんの少し与えていたところ、貧血が治りました。
腎性貧血は食べ物では治せないと聞いていたのですが、これは効果があったのでしょうか」
A:「多少なりともあったと思います。猫用のものは無いですが、犬用で鉄分補給のサプリ?はありますので」
Q:「次回の血液検査の時も採尿をしたほうがいいでしょうか?」
A:「尿検査でも色々わかる事があるので採尿はしてもらったほうがいいです。」
私:「先生すみません、質問攻めにしてしまって・・・」
先生:「いいんですよ。質問してもらった方がこちらも状態がよくわかりますし」
なんていい先生だろう・・・
質問した事に、いい事も悪い事もはっきりと言ってくださったので、私もスッキリしました。
あと質問以外にもこのようなアドバイスと言うかお話をしてくださいました。
■腎臓病を患っている猫ちゃんは食べ物に飽きやすいので、色んなフードでローテーションを組んで与えた方がいいとおっしゃっていました。
■腎性貧血用の注射もあるとの事でしたが、ごんぼさんの場合、体重が増えれば改善される可能性があるので、今回は貧血用の注射はしませんでした。
以上が血液検査の報告でした。
現実をしっかり直視して、でも希望は捨てず、まだまだがんばるで~
そして病院を出て、ホームセンターでデオトイレの砂とかシートや色々ごんぼさんグッズを買い、なんだかケンタッキーフライドチキンが食べたくなり、8ピースも買ってきたのですが、私は2ピースでお腹がいっぱい、主人も4ピースで満腹でした。
昔は大阪の箕面市にあるケンタッキーの食べ放題店があり、いっぱい食べられたのに、もう無理ですね~。たぶん日本でここだけじゃないでしょうか?フライドチキン食べ放題。
そして晩ごはんもしんどいのでお寿司を買って帰りました。
買い物とかしている時は、主人が車の中でクーラーをかけて待ってくれていたので、ごんぼさんも安心してリラックスしていると思いきや、私が買い物から帰ってくると・・・
主人:「ごんぼ、拗ねとるで。」
私:「ほんまに」
主人:「目、見て見ろや。目が細いやろ。コレ怒っとるねん。ずっとこの顔やで。怒っとるねん。」
ごんぼさんをよく見ると、目を細めて、なんかめっちゃ不機嫌な顔をしていました。
微動だにせず、目を細めて超不機嫌顔
あまりにも怖かったので写真を撮る事ができませんでした。
家に着き、大好きなタラを少し食べ、この表情。
:「ほんまに疲れたで~、買い物、長いねん」みたいな顔で大あくびしてぐっすり寝てしまいました
結果的に腎不全は進行していました。
でもね、進行といっても50%進行したのか、10%進行したのか、1%なのかそれはわからない。
頑張り屋さんのごんぼさんだから、きっと0.00000000000000001%くらい進行したんだと思ってます。
ちょっとしばらくは体重を増やすために高カロリーのウェットフードを強制給餌するけどね、大好きなタラも毎日レンチンしてあげるから、一緒にがんばろうね、ごんぼさん。
大丈夫、大丈夫~
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■ごんぼさん傑作集2011年~2012こちら
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2.ごんぼさんの闘病記録② 「慢性腎不全の前兆」
3.ごんぼさんの闘病記録? 「血液検査1回目」
4.ごんぼさんの闘病記録④ 「強制給餌」
5.ごんぼさんの闘病記録⑤ 「自宅での輸液療法」
6.ごんぼさんの闘病記録⑥ 「ごはんを食べた!!」
7.ごんぼさんの闘病記録⑦ 「ラキサトーンとセミントラ」