今年も残すところ本日のみ、2016年も大晦日になりました。私ごとで言えば、年初に掲げた本年の抱負は「剣禅一如」でしたが、これは「剣道の究極の境地は、禅の無念無想の境地と同じであるということ」からとりまして、企業経営においてもハード面(システムや仕組み)とソフト面(人にまつわること)の両面の充実を図ることに重点を置こうということで掲げたものでした。



おかげさまではございますが、外部内部から支えられ、幾多のご指南ご指導を受けながら、自分をはじめとする幹部陣一堂また社員からアルバイトに至るまで、みな心技体ともに成長することができたように自己満足しております。

現場の声に耳を傾け新しい仕組みを生み出した人、育成のための仕組み作りと改善を諦めず続けてくれた人、新設事業に集中して取り組んでくれた人。それぞれ苦しみながらも挑戦と失敗の先に、斬新で画期的な組織の士気が高まる仕組みを生み出してくれたことで、来年にも繋がる大きな大きな収穫だったと言えます。

そして大きくなる準備を整えるためには、ハードのみならずソフトの改善にも注意をはらう必要が出てきました。みんなで頑張って生み出した利益から、少しでもみんなが継続して働きやすい環境改善に投資されないと、良質な人材ほど長く働くことに虚無感を抱かせるようでは、本末顛倒となりかねません。剣禅一如の考えも然り、また時勢の問題でもありますが、有休消化などを促進する動きを当社でも着手するようになりました。

と書いてはおりますが、実際に組織のための剣禅一如をどこまで体現できたのかは、きちんと社員の視点から採点してもらわないと、冒頭の文章でも申し上げましたとおり、社長の自己満足でしかありません。このようにまだまだ未熟ではございますが、この場と皆様の目を借りつつ年の瀬の自己採点をし、改めて新年の抱負を考えている次第です。

皆様におかれましては、くれぐれもお身体に気を配られて、素晴らしい新年をお迎えいただけるよう祈念いたしまして、誠に勝手ではございますが、本年を締めるご挨拶とさせていただきます。

「それでは皆様、良いお年を。」

平成28年12月末日
株式会社 Modern Standard
代表取締役 松田啓介