流行は意外なところから生まれるもの | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

流行というのは、他愛ないところから生まれたりするものである。

17世紀に、女性の髪型にフォンタンジュと呼ばれる髪飾りをつけた
ヘアスタイルが流行した。
これは、ルイ14世の愛妾であったフォンタンジュ夫人が乗馬に出かけたときに
帽子が飛んでしまい、髪を整えるために、とっさに靴下留めのリボンで
乱れた髪を結いあげたことによって生まれたヘアスタイルだという。
ルイ14世は、その機転に賛辞をおくり、
彼女はそれ以来、ワイヤなどでさらに高くし、
宝石などをあしらった髪型をするようになった。
それが、フランスはおろか近隣諸国まで流行することになった。

また、フランスの王家を源とする髪型でいえば、”ポンパドゥール”。
髪の前の部分をふんわりとつまみ上げたような形が特徴で、
これは、ルイ15世の愛妾だったポンパドゥール夫人の髪型を真似たもの。
ゴテゴテ飾り付ける髪型より、フィットした感覚が夫人にはあっていたのだろう。

このポンパドゥール夫人がルイ15世に取り入る行動を
「15年は娼婦、7年は女衒」と悪意を込めて言う人もいたが、
文学に造詣があり、『百科全書』で知られるディドロ、ダランベールなども助けたとされる。
そのエピソードの一つに、
『百科全書』出版に快く思わなかったルイ15世は、それを発禁処分にしていた。
そんなとき、ルイ15世から質問を受けたときは決まって、
「あ~ら、そんなことは、みんな『百科全書』に出ていますよ」
と言って、極秘で持っていた『百科全書』のページを見開くことを繰り返し、
遂にルイ15世が折れ、発禁処分が解かれることになったという。
フランスでは百科全書を持つことが流行となり、
この知識欲がラルースの辞典などにも引き継がれることになった。

「流行」といったもののほとんどは、
このような女性たちが作ったと思えるのだが、どうだろう?


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<了>