ミイラ とり〜な | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「木乃伊(ミイラ)取りが木乃伊になる」ということわざがある。
意味としては、
人を捜しに行ったのに、そのまま帰って来ないで、捜される立場になること。
また、説得に行ったのに、かえって説得されて戻ってくること、
などの意味に使われる。
落語のネタにも、『木乃伊取り』というのがある。
これを簡単に紹介すると、
「集金に行ったハズの息子が”吉原(色街)”に行って帰ってこない。
そこで番頭を吉原につかわすが、いっこうに帰ってこない。
また、知り合いの鳶の頭をやるが、これも帰ってこない。
ついに、ソノ道には縁のない飯炊きの清蔵をやって迎えに行かせるが、
この清蔵も、帰ってこなくなる。」
すなわち「木乃伊取りが木乃伊になる」というオチ咄。

何とも不思議なのは「ミイラ」という日本にないものがいつの間にか、
純然たる日本の”ことわざ”として定着していること。
そこで、探ってみた。
日本にミイラはないが、この話は大航海時代のポルトガル辺りから
話が伝わっていたらしい。
ミイラには全身に防腐効果のある「没薬(もつやく)」が塗られていて、
一部を削り取り、処方すると不老の効果があるとされ、
その当時、ミイラが高値で取引されていたようだ。
一口でミイラと言っても、決して見つけやすいところにあるものではなく砂漠や辺境に行き、
迷路のようなところをたどってやっと見つかるもの。

ひと山あてようと、必死にそんな辺境に出掛けていくが、
結局は、自分自身が、干からびたミイラのようになってしまうという、何とも怖い話。

相手を説得しようとして行ったのに、マルめ込まれて帰ってくるなどは、
かわいいもの。
必死の命がけの話より、こんな、ほのぼのした世界で生きる方が良さそうだ。


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<了>