「人間的な、余りに人間的なもの」果たして... | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

芥川龍之介の箴言集として知られる『侏儒(しゅじゅ)の言葉』の中に
「人間的な、余りに人間的なものは、大抵は確かに動物的である」
という言葉が出てくる。
「人間的」と呼ばれるものには、人間の様々な「煩悩」を表わすことが多い。
その「煩悩」と呼ばれるものは、欲望と関連する諸悪のタネ。
彼の言葉を解釈すると、
人間的になればなるほど獣的になる、といったところだろうか。

先日来、話題になっている豊田真由子衆議院議員。
その経歴は、東京大学、そして、ハーバード大学も出て、
官僚になり、そして衆議院議員にもなっている。
女性としては破格の道を歩んだことになる。
このエリート街道を歩んだ人の口から発せられた言葉が、
ニュース記事やネットにも出てきて「これほどまでか!」と驚かされた。
その内容は、ご存知のところだが、
「このハゲーーッ! ちーがーうーだろ!」
これは、運転している五十代の男性秘書に対して、
後部座席から発した恫喝で、その途中には何やら殴る音さえ響いて来る。
これがエリート街道の延長線上にあるとするならば、頂けない。

彼女のような経歴を踏んできたならば、そりゃ誰を見ても「阿呆」に見えてくるのだろう。

上記した『侏儒の言葉』の中に、「阿呆」と題する一編がある。
そこに書かれている行(くだり)を抜粋すると、
「阿呆は、いつも彼以外の人々を悉(ことごと)く阿呆と考えている」
とある。

芥川が「阿呆」と呼んだ人間は、まさに彼女のように思えるのだが、
どうだろう...


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<了>