値動きのある金融商品への投資について | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

大人気の『お金』シリーズ、本日は、

 

 

値動きのある金融商品に投資する場合の心構え

 

 

について私の思うところを書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

この記事を読む前に、以下の過去記事も通して読んでいただくことで、ふわふわした『お金の引き寄せ』ではない地に足のついたファイナンシャルリテラシーを身につけていただく第一歩になるかと思いますので、まだお読みになっていない方はぜひ最初からお読みください。

 

 

これから堅実に資産を築いて、ある年齢以降になったときに大切な時間を切り売りすることなく、時間的・精神的に豊かに暮らしたいと思われている20代、30代の若い方や子育て中の方にとって、少しでも役立ってくれればいいなと思って書いていますので、これらの内容の中でピンときた部分だけでも参考にしていただければ幸いです。

 

 

 

 

1 お金のリテラシーの育て方
 
 
2 お金のブロックの外し方


3 生きたお金の使い方


4 身の丈に合った暮らしをする

 

 

5 お金を減らさない方法 - 前編

 

 

6 お金を減らさない方法 - 後編(追記有り)

 

 

 

 

 

 

 

過去の記事でもお伝えしておりますが、お金の使い方、貯め方はその人の生き方でもあります。


よって、正解・不正解はありませんので、ここで私が書くことは一個人の考え方、及び経験として軽い気持ちで読んでくださいね。

 

 

 
 
 
 
 
では本題に入りますね。
 
 
本題と言ってもここで書くことはあまりにも当たり前のことで記事にするほどのことでもないのですが、投資を始めたばかりの方、金融知識のあまりない方の場合、長年にわたって貯めたお金や退職金などを、値動きのある金融商品に投資してしまって、ボラティリティ(価格変動)に精神的に耐えらえなくなる方もいらっしゃるようなので、基本中の基本ではありますが、もう一度リマインドという意味を込めまして、敢えて書かせていただこうと思います。
 
 
 
 
 
 
 
値動きのある金融商品に投資するときは、余裕資金でする。
 
 
 
 
 
 
 
これだけです。
 
 
私が20代の頃、バブルがはじける瞬間を目の当たりにしました。
 
多くの投資に不慣れな日本人が、金融機関の勧めるまま、株や転換社債などに手を出し大きな損失を被りました。
 
 
 
最初はうまくいくのです。
 
ちょっとゲームのような気持ちで余裕資金で投資を始めてみます。
 
ビギナーズラックで、すぐに30パーセントくらい値上がりしたところで売り抜けます。
 
 
そうして始めた投資(実際は投機=偶然の利益を狙ってギャンブル的に投資すること)は、ある種の高揚感をもたらし、今まで真面目に働いてコツコツ貯めてきた自分は何だったんだろうかという思いに駆られたりします。
 
 
 
そして世間のお金持ちは、皆、こうやって簡単に資産を増やしていたんだという短絡的な結論に達したりする人もいました。
 
 
 
そこで、彼らは、虎の子の退職金や老後のための貯蓄にまで手を出し、大金を投資してしまい、そこでバブルが弾けて終了ということになったのです。
 
 
 
 
 
あれから30年近く経っても、日本の株式市場は、あの時の狂気のような4万円に届きそうだった日経株価の半分を未だにウロウロしているのですから、あの頃がどんな異常事態だったか想像に難くないですよね。
 
 
 
 
幸い私個人は、当時は利回りの良い元金確保の金融商品の選択肢がありましたので、値動きのある商品には手を出していませんでした。
 
 
 
 
具体的に、投資信託などの商品を買い始めたのは、史上最低の低金利が続き安定した商品だけではにっちもさっちもいかなくなってきたと判断したITバブル崩壊以降、サブプライムローン問題が浮上する前の時期からです。
 
 
 
その後、皆様もご存知のリーマンショック、ユーロ経済危機など大きな危機以外にも、ロシアルーブルが変動相場制に移行したり、スイスが突然、対ユーロの無制限為替介入の破棄を発表したり、世界金融のボラティリティは大きく上下しています。
 
 
もし期間限定の資産を投資していたとしたら、暴落時に現金化が必要になるかもしれません。
 
 
 
 
そういった暴落時には、金融関係のお仕事をされている投資のプロと言われる方々も投資したポケットマネーは凍結になっていることも多く、暴落前にうまく売り抜けることができるのは一部の運の良い方か、もしくは特別の情報網を持った人だけです。
 
 
 
 
ということで我々、一般人ができることは、最悪、一生使わなくても良い余裕資金で、多少の値動きには鷹揚に構えて、慌てて売ったり買ったりしないようにすることだと思います。
 
 
 
現に、あのリーマンショックで、30〜40パーセントくらい下がってしまった金融商品もありましたが、余裕資金で投資されていた方は、放っておかれているうちに買値レベルに戻ったと言っている方がほとんどです。
 
 
 
もちろん、10パーセント下がったときに損切りするなどと決めて、実際に実行できる投資に慣れた人は別ですが、初心者の方でそれができる人はなかなかいないと思われます。
 
 
 
下がる時はあれよあれよと言う間に下がりますので、損切りのタイミングも難しいものです。
 
 
 
そういう意味でも、まずは失ってしまっても惜しくない金額から初めて、世の中の動きを観察する訓練をすることが重要になってきます。
 
 
 
少ない金額であれ身銭を切って投資すると、やはり値動きが気になりますから世界の金融情勢に詳しくなります。
 
 
そうしているうちに、何かイベントが起こって世界経済に大きく影響が出ても、それが永遠に続くわけではないことが肌感覚でわかってきます。
 
 
 
もちろん、投資した国や商品によっては、価格が非常に長いタームで戻らないこともありますので、新興国などへの投資は「政治的リスク」「流動性リスク」」「為替リスク」を考慮に入れた上で慎重にすべきだと思います。
 
 
 
また先進国においても、株価だけでなく為替の影響が非常に大きいので、買うタイミングを間違えれば、経済状況は良いのにも関わらず、利益が出るまでに何年もかかったり、大きく為替差損が出ることも考えられますので、不慣れな方がそのような商品に手を出すことは慎重にされた方が良いと思います。
 
 
 
 
分散投資についても注意しておかなければいけないことがあります。
 
昨今のグローバル化で各国の経済は繋がっていることを忘れてはいけません。
 
一つの国の経済が破綻することで、その国と関係のあった国が芋づる式に危機に追い込まれることもあります。
 
 
 
また株式と債券の反相関関係も大きな経済危機の中では成り立たないこともあります。
 
 
 
 
国内株式、外国株式や国内債券、外国債券などの伝統的資産をバランス良く保有していても、世界同時株安時など、資産全体が大きく下がることがありますので、分散投資しているから絶対だいじょうぶということではないのです。
 
 
 
上記に挙げた伝統的資産以外にも、ヘッジファンドやコモディティなどに投資する方法もありますが、ボラティリティという面ではさらに注意してみておかないといけません。
 
 
*コモディティ(commodity)とは、商品先物取引所などで取引される「商品」のこと。原油やガスなどのエネルギー、金・銀・プラチナなどの貴金属、小麦・大豆・とうもろこしなどの穀物、銅・アルミといった非鉄金属などのことを指します。
 
 
 
 
 
あれこれと思いつくままに書きましたが、値動きのある金融商品に投資する場合の注意点は、
 
 
 
 
何かの大きな政治的・地政学的リスクが実現する可能性を鑑みて、最悪、失っても良いと思える金額を投資する。
 
 
時間を味方につける。
 
 
 
 
 
の2点になります。
 
 
 
 
 
 
 
世界中に数あるファンドの中には、安全資産を確保した上でリターンを狙うタイプにものもありますので、そういったローリスクな商品を利用しながら、時間をかけて富を形成されることをお勧めいたします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
個人的には、今の私の年齢と私個人の理想とするライフスタイルを考えると、攻めの投資をする時代は終わったと考えています。
 
 
 
 
大きく増やすことより、まずは減らさないこと。
 
 
そのためには生活を大きくせずに、身の丈に合った暮らしをすること。
 
 
 
 
 
 
過去記事でも申し上げていますが、例えば、多くの不動産を持つことで資産形成はできますが、そのための維持費や管理時間なども増えていきますので、体力・気力もある方で税務関係の処理など専門家を頼りながらスマートにこなせるのならよろしいかと思いますが、年齢とともにたくさんの別宅を使い分けて利用する体力も減っていきますし、資産形成や物質的豊かさ以外の精神的な幸福感を求める方も増えていくと思われます。
 
 
 
各自、自分の器(キャパシティ)に合った方法で、メディアや周りの人たちのトレンドに流されず、自分らしいライフスタイルを築いていかれるのがよろしいかと思います。
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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