・・・・・・っということで、暑さで思考停止中の62歳でございます。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中教授。
彼がTVに出演していて、座右の言葉を求められ開示したのが・・・
「VW」という言葉。
ドイツ車のVolks Wagenではない。
「Vision ・ Work Hard」
これは彼がアメリカに留学中に世話になった研究所長(?)の言葉なんだそうだ。
だったらVWHだろうとのツッコミはよしておいて、なぁ~んだと肩透かしの印象を受けました。
要するに「構想(見通し)を持って一生懸命働け」という意味。
ところが、山中教授の説明を聞いて納得。
日本人の研究者はとてもWork Hardだが、Visionがない。
反対に、アメリカの研究者はVisionについてはいくらでも熱く語るが、Work Hardではない。
なんかスッゴク分かりますよね。
日本人は今回のオリンピック問題でもこの欠点が表れていますよね。
新国立競技場はいったい何のため、誰のために、どんな効果を期待してやるかがスッポリと抜けている。
決まったことだから、一生懸命やります。
でも、統一したVisionを誰も共有していない。
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山中教授は判断に迷った時、この言葉を思い出すそうです。
すると、案外正しい方向に向かうことができるといっていました。
実にシンプルですが、シンプルな言葉にこそ真理があることを気付かされました。
日本人は「一生懸命」をあまりにも美化し過ぎていないでしょうか。