・・・・・・・っということで、大阪の地震。
南海トラフ地震は古文書を読んでいたらだいたい100年から150年に一度起き、さらに400年に一度巨大地震が発生することが判っているそうです。
その計算でいくと、15年以内に巨大地震が起きる確率は非常に高いそうです。
正に地震が起きた前日、磯田道史のそんな本を読んでいました。
前回は、津波が日本橋まで遡ってきて、橋が破壊されたそうです。
橋が壊れた記録を辿れば、逆にそのときの津波の大きさが判るという算段です。
その他、石灯籠や鳥居の壊れ具合で震度が推測できるそうです。
それにしても、ブロック塀の下敷きになった女の子、痛ましいですね。
しかも、緑色で塗られた通学路を通っていたのですから、責任は大人にあります。
通学路に指定したのに、安全を考慮していないとは何たる無責任。
責任のある人間を徹底的に洗い出し、罪を償わせるべきです。
これはまさしく人災ですから。
これに限らず、日本人ってどうして安全に鈍感なのだろうと唖然としてしまいます。
かく言うぼくも、安全点検に関わっていました。
古くは船の機関室。
引継ぎ時には必ず点検します。
でも頻繁に点検が続くと、手を抜いちゃうんです。
建設現場の安全管理。
工事現場というのはあらゆる不測の事故が潜んでいるものです。
ただ決められた点検箇所を点検するだけでは不十分なのです。
点検箇所の□にチェックを入れれば事が済むのです。
それ以外について、想像力を働かせることが殆どないんです。
航空機のチェックリスト。
さっきまで飛んでいたから、ダイジョーブだとの先入観が必ず入ってしまうんです。
ドーしちゃったの日本人。
大手自動車会社が軒並み品質管理の数値をごまかしちゃっている。
大手鉄鋼メーカー、化学会社、食品、薬品・・・・どこもかしこもインチキだらけ。
日本の安全神話、高品質神話・・・・・まさしく「神話」と化しています。
そんな無責任の国日本で、一人の女の子の未来が閉ざされた。
ぼくら大人は余ほど性根を入れて考え直さなきゃならんですよ。