ここまでの話・・・

・腹腔内(ドレーン) 消化管内(チューブ) の違いを理解する。
・体からでている管類を頭の中で分ける。

次は切って繋げた場所はどこか。 切って取り除いた場所(臓器)はどこか。

これを考える。

新品のホースから水が漏れることはほとんどない。
でも、切ってテープで止めたホースは漏れる可能性が少なからずある。

消化管は細菌類が多いし、年齢、栄養状態、糖尿病などにより
くっつくのが難しい場合もある。そりゃ 普通のホースとは違う。

当然に、切って繋げた場所からは漏れる可能性があると言うことだ。
それが縫合不全。

縫合不全はドクターのテクニックが悪いからなるんだ。 とそればかり思うかもしれないが
そうではない。
問題は患者側にあることが多く、又、消化管を繋げるというのは紙と紙をくっつけるのとは
違うということ。

PDのドレーンを見てみると・・・・くっつけた場所が名称のものがあることに気付く

・胆管と空腸  →胆管空腸吻合部ドレーン 
・残った膵臓と空腸 その前面と後面 →膵空腸吻合部前面ドレーン
膵空腸吻合部後面ドレーン 
・胃と空腸 →胃空腸吻合部ドレーン

これらのドレーンの一番の目的は・・・
そう。その吻合部からの漏れがないかを監視(観察)していることなのだ。

漏れるとどんなことが起こるのかは、ここまでの話から想像できると思う。
そして、どんな消化液が漏れるのかも想像できそうだ。

当然に・・・・ドレーンが入っていても、観察してなければ入れている意味はない。。。


色々な状態から、消化液が腹腔内に漏れて・・・大変なことになっている患者を
ICUで6年間看護してきたので、その危険さ、大変さは身をもって知っている・・・


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